フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアにはどのような違いがあるのでしょうか。この記事では、フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアの違いや必要とされる能力などを紹介するため、参考にしてみてはいかがでしょうか。
「フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアにはどんな違いがあるの?」
「フロントエンドやバックエンドで必要なスキルって?」
このように、Web開発に携わるエンジニアの違いがよくわからないという方もいるのではないでしょうか。
この記事では、「フロントエンドエンジニア」と「バックエンドエンジニア」の違いや、それぞれに必要とされる能力などを紹介しています。
この記事を読むことで、「フロントエンドエンジニア」と「バックエンドエンジニア」それぞれの違いや、必要とされる能力を把握することができるでしょう。
Web系エンジニアへの就職を視野に入れている方や「フロントエンドエンジニア」と「バックエンドエンジニア」の違いを知りたいと考えている方は、ぜひこの記事をチェックしてみてはいかがでしょうか。
フロントエンドエンジニアとは
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フロントエンドエンジニアとは、WebサービスやWebアプリケーションなどのユーザーから見える部分の開発を行うエンジニアです。Webデザイナーが作成したデザインをもとに、JavaScript、HTML、CSS、などを使ってデザイン部分の実装を行います。
たとえばECサイトであれば、商品の表示や商品をカートに入れる処理などを行うのがフロントエンドエンジニアの仕事です。なお、フロントエンドエンジニアが実装する部分のことを「フロントエンド」もしくは「クライアントサイド」と呼びます。
バックエンドエンジニアとは
バックエンドエンジニアとは、データベースなどのユーザーの目に触れない部分の開発を行うエンジニアです。ECサイトであれば、会員情報の呼び出しやデータの保存などの裏側の処理を実装するのがバックエンドエンジニアの仕事です。
なお、バックエンドエンジニアが実装するユーザーの目に見える部分のことを「サーバーサイド」と呼びます。
フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアの違い
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前述のとおり、フロントエンドエンジニアや見える部分の開発を行い、バックエンドエンジニアは見えない部分の開発を行います。また、他にも平均年収や仕事内容、将来性などの面でも違いがあります。
ここでは、フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアの違いについて解説します。
1:平均年収の違い
フロントエンドエンジニアもバックエンドエンジニアも、平均年収は400万円程度だと言われています。フロントエンドエンジニアでも高いプログラミング言語やフレームワークスキルを持っている場合は、より高い年収を得られるでしょう。
また、バックエンドエンジニアもスキルによって年収を上げることができますが、フロントエンドエンジニアよりも経験が問われる傾向があると言われています。
バックエンドエンジニアの業務範囲は非常に広いため、経験年数を積むことでフロントエンドエンジニアよりも年収を上げることができる可能性もあるでしょう。
2:仕事内容の違い
フロントエンドエンジニアはWebサイトやWebアプリケーションなどの視覚的な部分の開発を行い、バックエンドエンジニアは目に見えない裏側の処理を担当するという違いがあります。
フロントエンドエンジニアは主にHTMLやCSS、JavaScriptなどの言語を使用し、Webサイトのデザインをもとに実装していきます。一方、バックエンドエンジニアはWebサイトなどが使用しているデータベースの設計や開発、動的な処理の実装などを行うことが仕事です。
3:将来性の違い
フロントエンドエンジニアの案件は、バックエンドエンジニアの案件と比較すると単価が低いものが多いです。仕事の需要は安定していますが、将来的にフロントエンドエンジニアの数が増えれば案件の単価も下がっていく可能性はあるでしょう。
一方、バックエンドエンジニアの場合はデータベースなどを扱うため、フロントエンドエンジニアよりも案件の単価は高い傾向にあります。
また、バックエンドエンジニアの業務範囲は広く、対応できるエンジニアも少ないことから、将来性の高さはバックエンドエンジニアの方が高いと言えるでしょう。
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フロントエンドエンジニアに必要とされる能力
Webサイトのデザイン部分の実装を行うフロントエンドエンジニアには、HTML、CSS、JavaScriptなどのプログラミングスキルやデザインスキルが必要です。
また、フロントエンドエンジニアにもサーバーサイドに関する知識があれば、バックエンドエンジニアともスムーズに連携できるようになり、より適切なフロントエンドの開発ができるようになるでしょう。
バックエンドに必要とされる能力
バックエンドエンジニアには、バックエンドの開発で用いられるコンパイラ言語やインタプリタ言語のプログラミングスキル、ミドルウェアの知識、バージョン管理ツールを扱う知識などが必要になります。
コンパイラ言語ならJavaやC++、インタプリタ言語ならPHP、Ruby、Pythonなどが代表的です。また、バックエンドエンジニアはハードウェアとアプリケーションをつなぐためにミドルウェアを扱うため、ミドルウェアの知識も必要になります。
フロントエンドとバックエンド両方で必要とされるスキル
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フロントエンドエンジニア、バックエンドエンジニア共にフレームワークを扱うスキルが必要とされます。フレームワークは開発を効率的に行うために共通機能をまとめた枠組みです。
フロントエンドエンジニアであればBootstrap、バックエンドエンジニアであればRuby on Rails やCakePHPなどのスキルを身につけておきましょう。
フロントエンドとバックエンドの年収を上げる方法
エンジニアとして年収を上げるには、上流工程の仕事に携わることが重要です。上流工程の要件定義などの業務を行うには高いスキルが必要になるため、下流工程に携わるエンジニアよりも報酬が高く設定されているといわれています。
フロントエンドエンジニアへキャリアパスする方法
フロントエンドエンジニアになるには、プログラミングスキルだけでなくWeb関連のスキルを身につけることが重要です。未経験から目指す場合はプログラミングスクールなどに通い、スキルを身につけるようにしましょう。
バックエンドエンジニアへキャリアパスする方法
バックエンドエンジニアになるには、プログラミングスキル以外にもミドルウェアの知識やインフラに関する知識が重要です。近年ではクラウドサービスを利用するケースも多いため、AWSなどのクラウドを扱うスキルも身につけると良いでしょう。
フロントエンドとバックエンドの違いを理解しよう
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フロントエンドはユーザーから見える部分、バックエンドは見えない部分という違いがあります。
この記事で紹介したフロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアの違いやそれぞれに必要とされる能力などを参考に、フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアの違いについて理解を深めてみてはいかがでしょうか。

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