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【26卒向け】インターン人気企業ランキング ランクイン企業にインタビュー 株式会社ニトリ

※本記事は、2024年4月18日記事公開時点の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
「みん就 2025年卒 インターン人気企業ランキング」で5年連続、総合1位(※1)という快挙を成し遂げた、家具・インテリア大手企業の株式会社ニトリホールディングス。ランキングで他の企業の順位が入れ替わるなか、なぜニトリのインターンシップは、不動の1位を守り続けているのでしょうか。ここでは、さらなるバージョンアップを遂げた、ニトリのインターンシップの秘密について掘り下げていきます。

(※1)2025年卒インターン人気企業ランキング 総合ランキング結果:
https://www.nikki.ne.jp/rd/172463/

調査期間・調査方法:
2025年卒業予定登録学生のみん就会員に対し、2023年4月13日~2023年8月3日に行った「みん就」上でのWebアンケートおよび、みん就主催の就職イベントでのWebアンケート・紙アンケートでの結果に基づきます。

自分にとっての“働く目的”を掘り下げる機会にしてほしい

―「みん就 2025年卒 インターン人気企業ランキング」では5年連続1位(※1)を獲得しています。なぜこれほどまでに学生の皆さんから注目を集めているのでしょう。

鈴木さん
自分の就職活動を振り返ってみると、始めたばかりのころは自分に合った会社や仕事探しが難しかったのを覚えています。例えば、「コミュニケーションが得意だから、営業に挑戦しよう」と決めたとします。ただ、得意なことだけを仕事選びの軸にした場合、社会人になり、壁にぶつかったときに乗り越えられるだけの覚悟があるかどうかについて不安が残ります。

当社のインターンシップの目的は、業務体験の提供だけではありません。「働く目的や夢、やりたいことに近づくためにすべきことは何か?」を考え、ご自身のキャリアを描くきっかけにしていただきたいと考えています。そのため、当社のインターンシップでは、最初に「あなたの夢は何ですか?」と問いかける場を設けています。夢から逆算して、まずニトリでは何が達成できるのかをお伝えします。それを参考に、ご自身が本当にやりたいことは何かを掘り下げていただくような流れをとっています。インターンシップに参加した学生さんから「自分が何を叶えたくて働きたいのか全く分かっていなかったのですが、目標がみえてきました」と言っていただける瞬間がとてもうれしいです。 

川俣さん
ニトリは、小売業とされていますが、商品の企画から製造、物流、IT、小売まで、サプライチェーンを自社で一気通貫してプロデュースしているビジネスモデルが特徴で、自らを「製造物流IT小売業」と称しています。インターンシップでは、ニトリに存在するあらゆるビジネスを疑似体験していただけるコースを用意しています。それに、大学1・2年生向けには自己分析や課題発見、企業分析など、将来、自分が何をしたいのか?を早い時期から考えるきっかけとなるコースを用意し、エントリーシート不要で誰でも気軽に参加してもらえるようにするなど、いろいろと工夫しています。

鈴木さん
インターンシップに参加してくれた学生さんに「どうして参加を決めてくれたの?」と質問すると、先輩や周囲の人から「まずはニトリのインターンシップに参加した方がいい」とアドバイスされたという話をよく聞くようになりました。

川俣さん
「自分は将来、本当に何をしたいのか?」、当社のインターンシップを通じて、解像度を上げていただけることが、他社にはない醍醐味ではないかと…。自分の就職活動や職業観を見直す、もしくは思い描くスタートラインになっていると実感できることが増えています。

「配転教育」ではリアルなビジネスを体験できる

―25卒対象のインターンシップについて、変更点があれば、教えていただけますか。

鈴木さん
参加人数は、前年とほぼ同じ、合計3万人弱です。今回の変更点は、選考を通過された学生さんが体験可能な「配転教育」のコースの選択肢が増えたことです。以前は「商品開発」「法人営業」「広告宣伝」の就業体験でしたが、見直しを図り、25卒向けから2032年4,000店舗達成というニトリのビジョン達成の上で要となる「店舗運営」と「店舗開発」を加え、4つのセクションの業務を体験していただけるようになりました。 

川俣さん
夏休み限定の「1DAY Produce!」は、今までオンラインのみで実施していました。25卒向けではオンラインに加え、対面でも実施しました。新型コロナウイルス感染症の状況を見ながら手探りでしたが、「対面でも行ってほしい」という学生のご要望にようやくお応えできたので良かったです。

―25卒向けに新設された「店舗開発」と「店舗運営」のインターンシップについて具体的な内容を教えていただけますか。

 川俣さん
店舗運営は、ニトリにおける“ファーストキャリア”と呼ばれる店舗運営部の仕事を体験できるコースです。店舗といえば、接客をイメージする方が多いと思うのですが、店舗のマネジメントを構成する人やモノ、カネという経営資源をどのように活用するのかを、しっかり学ぶことができます。

 社員が店舗運営部で実際に行う細かな業務を体験できるプログラムにしています。例えば、売場のレイアウトを作る業務では、従業員一人あたりの1時間単位、1日単位での作業計画を作成していただきます。その後、私たち新卒採用部から、作っていただいた計画に対してフィードバックをさせていただきます。そのプロセスのなかで店舗運営についての理解を深めていただくのと同時に、何か気づきを得ていただけるように努めています。

 鈴木さん
店舗開発とは、どこに店舗を出店すれば、どれくらいの利益を出せるのか?というのを検討し、出店計画を立てていく仕事です。当社では2032年、4,000店舗というビジョンを掲げています。そこで学生の皆さんには、既存のニトリ店舗とバッティングするかどうか、地域の商圏人口がどれくらいにありそうなのかなどを視野に入れて、シミュレーションしていただきます。いずれのコースもリアルなビジネスを疑似体験できる、学生にとって有意義な内容になっていると思います。

会社のリアルな雰囲気を体験したいという声が増えている

―25卒対象のインターンシップで参加された学生の皆さんがインターンシップに求めるものは変わりましたか。

鈴木さん
これまでのインターンシップはオンラインがメインでした。社内では25卒からリアルイベントを増やそうという話が出ていました。ただ、“本当に来てもらえるのか?”という不安はありましたね。そんな心配をよそに、実際には想定以上の学生が対面のインターンシップに参加してくれたことはうれしかったです。「直接、企業の方と話をして雰囲気を知りたい」という要望が強くあったようでした。 

川俣さん
学生さんにもいろいろな事情があります。例えば、遠方に住んでいる学生さんには実際、リアルの場に来ていただくのは難しいじゃないですか。私たちはそうした方々には、オンライン中心で活動しています。オンラインでもなるべく会社の雰囲気を感じていただきたいので、オンライン座談会なども実施しています。全般には、リアルの場に来たいという声は確かに増えましたね。毎年、学生の皆さんの声に耳を傾け、改善を重ねていく。学生の皆さんの気持ちに寄り添うような形でバージョンアップをし続けています。 

鈴木さん
私たちは、常に学生の皆さんが有意義な時間を過ごせるようなインターンシップを作り上げることを目指しています。そのこだわりを少しでも感じとっていただけたと思える瞬間がとうれしいです。

―私たちの日常を快適にする商品を日々、作り出している顧客主義という視点をインターンシップにも生かしておられるのでしょうか。

 鈴木さん
そのとおりです。ニトリでは徹底して顧客主義を貫いていて、「主語=お客様」という考え方が企業内で浸透しています。企業である以上、当然ですが、利益は追求しなければなりません。でも先客後利(せんきゃくこうり:お客様のことを一番に考え行動していたら、後から自然と利益がついてくる)という考え方が、私たちのインターンシップづくりや採用活動にもそのまま生かされていると思います。とりわけ、何から就職活動を始めたらいいのかがわからないという学生さんほど、何か得られるものがあるかと思います。

自分軸だけでなく、いろいろな視点で仕事と向き合ってほしい

―どんな学生さんに参加してもらいたいですか。

川俣さん
私は2018年に就職活動をしていました。比較的早い時期に就活をスタートさせました。大学のゼミで商品開発について学んでいたため、当初は学んだ知識を生かしたいと漠然と思い、製造業への就職を目指していました。でもニトリのインターンシップに参加し、自己を振り返るなかで「そもそもなぜ商品開発がしたいと思うようになったのか?」、より深く考えました。自分が社会にどんな影響を与えていきたいのか、また、どんな価値を生み出していきたいのか、自分軸だけでなく、社会貢献軸でも考えられるようになりました。就職活動当時を振り返ったとき、ニトリのインターンシップに参加して良かったと思えるのは、自分が本当にやりたいことを考える機会が得られたことです。ですから私は学生さんがやりたい仕事があるとしても、「その仕事をすることで何を実現したいのか?」考えることも大切だというのをお伝えしたいです。

鈴木さん
私は、ニトリの選考過程で「あなたのロマンは何?」と質問され、ドキっとしました。

ここでのロマンとは、「働く本当の目的は何?」ということなのですが、就職活動をしていると、「企業にどう貢献できるのか」、つまり「自分には何ができるのか」という視点に陥りがちです。

就職活動をしていた当時の私もそうでした。ですから当社に来たときに、「あなたの夢(ロマン)を教えてください」と言われて戸惑う自分がいました。自分の強みを生かすことだけから就職活動していて、それを一生やることはできるのか、本当にそれでいいのか、ということを深く考えられていなかった自分に気付いたのです。苦しいことがあっても夢があれば、指針になっていく。それが仕事をするうえで、大事なことだということに気づけました。インターンシップを通じて、自分のやりたいこと、なりたい姿、夢を掘り下げたいという人にぜひ参加いただきたいです。学生の皆さんとお会いできるのを楽しみにしております。

今回インタビューを受けてくださった方

鈴木 明梨さん

鈴木 明梨さん

株式会社ニトリホールディングス
新卒採用部 東日本採用担当

川俣 諒斗さん

川俣 諒斗さん

株式会社ニトリホールディングス
新卒採用部 東日本採用担当

インターンサイトはこちら

https://www.nitori.co.jp/recruit/internship/

関連リンク

2025年卒対象 インターン人気企業ランキング結果(みん就)
https://www.nikki.ne.jp/rd/172465/