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※ここに掲載されている情報は、 インタビュー日(2022年7月15日)時点の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

「すべての人にインターネット」をビジョンに掲げ、インターネットの場を提供し、成長し続けるGMOインターネットグループ。新型コロナウイルス感染症の発生時、いち早く在宅勤務に切り替え話題にもなった同社の人事担当者にインタビューしました。

GMOインターネットグループ株式会社
人事総務部 兼 グループ人事部
エグゼクティブリード
谷下田まどかさん

社会インフラを守る使命の重さを再認識

ー新型コロナウイルス感染症が広がり、ビジネスに影響はありましたか?

2020年、新型コロナウイルス感染症の広がりを受け、事業の在り方を見つめ直しました。これまでの働き方が変わり、在宅勤務が増え、インターネットは欠かせない社会インフラであり、それを守っているという使命の重さを再認識したのです。特にZ世代と呼ばれる方々にとって、インターネットは生活の一部であり、社会への影響力をひしひしと感じた2年間でした。

これからの時代、国内外を問わずに自由に働く場所を選ぶという人たちも出てくるはずで、今後はますますインターネットへの需要が高まると見込んでいます。それに対して、当社としてもお客様のご要望に応えていかなければならないと実感しています。

インターネットのインフラ領域を中心にしつつ、金融事業、暗号資産事業、広告・メディア事業の4つの領域を中核とする各種インターネットサービスを展開しています。今後も時代のニーズに合ったビジネスを生み出せる体制づくりに取り組み、セキュリティや決済などに力を入れていこうとしています。セキュリティでは、ホワイトハッカーの集団が参加してくれたことで、攻めだけなく、守りもしっかりと固められる体制になりました。ちなみに、当社ではこれまでも新たなビジネスにチャレンジしてきましたが、今後は海外へのサービス展開も加速していこうとしています。現在、海外の売上高は全体の10%ほどですが、今後は50%に伸ばそうという目標を掲げ、取り組んでいるところです。

働き方は今、ハイブリッドに

ー新型コロナウイルス感染症が広がったのと同時に、貴社ではいち早く在宅勤務を導入されてニュースでも取り上げられましたね。

2020年1月16日に災害対策本部から全パートナー(従業員)に向けて、新型コロナウイルス感染症に関する注意喚起メールを配信。10日後の同月26日には感染拡大に備え、国内勤務の4000人のパートナー(従業員)をいち早く在宅勤務体制に切り替えました。2011年の東日本大震災の発生を機に、より大地震や戦争、テロ、疫病のまん延などの有事に備えてBCP(事業継続計画)を行っていたので、それに沿った形で動いたのです。

普段からBCPに基づき在宅勤務の訓練をしていたので、幸いにも素早く切り替えることができましたが、大きなチャレンジでもありました。当社は24時間365日、絶対にサービスを止めてはいけない一方で、パートナー(従業員)の命も守らなければなりません。そうした背景のもと、在宅で働くための仕組みの導入を一気に進めました。働き方については社内でも賛否両論ありましたが、生産性が下がるということはありませんでした。 

ですが、在宅勤務に切り替えたことで、他社にも聞かれるような「コミュニケーションの取りにくさ」に対する声も上がっていました。「対面だからこそ得られるものがある」という声もあったのです。これまで当社ではコミュニケーションを重視しており、「コミュニケーション貯金」という呼び方で人と人とのつながりを大事にしてきました。

そして渋谷フクラスにグループ第2本社を、宮崎と北九州の小倉にも新たなオフィスを立ち上げました。これらのオフィスはパートナー(従業員)同士がコミュニケーションをとりやすくなることを重視したつくりにしました。このようにこれからも状況に応じて、快適に働ける環境を用意することで、オフィスという場でパートナー(従業員)同士がコミュニケーションを活発にできるように整えつつ、それが事業を回す上では欠かせないということを強めに啓発していきます。

いまは週3日出社で2日在宅という形を基本としており、在宅とリアルのハイブリッドで仕事をしています。ただ職種や部署によって適宜判断しながら、最適な働き方を選んでいます。

このように、在宅勤務を続ける中で、働き方のノウハウを蓄積してきた結果、生産性を落とすことなく、2021年度には業績も過去最高を記録することができました。

年収710万円を打ち出し、新卒採用を展開

ー新卒採用では年収710万円という破格の提示を打ち出し話題になっていますが。

在宅勤務が進み、AIやロボットなどを活用することで、業務効率化はますます進むと予測しています。ハイブリッドな働き方が進めば、これまでオフィスにかかっていた光熱費などが圧縮できるようになりますので、浮いた分をどうするのかについて経営層の間で話し合いがなされました。そして営業利益率の18%以上を超えた部分は、パートナー(従業員)に還元するという方針が決定されました。次にグループ全体の給料の底上げを図ることが目標として設定され、「RPA・AI・ロボット・動画活用 結果としての給与No.1プロジェクト」が立ち上がり、これを加速するために、新卒の給料から着手することが決定されました。2020年の東京で新卒における最高の給料額を調べると、年収700万円でしたので、さらにその上を提示しようという話になり、新卒の年収を710万円に設定しました。これには「STEAM人財」と呼ばれるこれからの世代を支えるイノベーション人財、そして当社の次世代リーダーになっていただく方を採用したいという強い思いが背景にあり、いろいろなプロモーションも実施しています。そのおかげでこれまでに出会えていなかった学生の皆さんにもお会いできているのでありがたいですね。

 

ー最後に就活をされている学生の皆さんにメッセージをお願いできますでしょうか。

就職活動は人生で一度きり、大手を振って、いろいろな会社を訪問できる絶好の機会です。ですからできる限り、たくさんの会社を見ていただきたいですね。そのなかで自分の信念や価値観が合うところやご自身が成長できる場所が見つかるかもしれません。

面接では敬語がうまく使えないということもあるかもしれません。でもつたなくてもいいのです。マニュアルに書かれているような型どおりの回答では、面接の猛者である人事の皆さんには見抜かれてしまうはずです。ですから、自分の思いを等身大で伝えることを大切にしていただきたいです。

私たちGMOインターネットグループもまだまだ成長途中の会社です。だからこそみなさんのような新しい価値観や発想が必要です。そして、会社の成長とご自身の成長を一緒に感じられるインターネット業界にわくわくしていただけるかた、そして一緒にさらなる成長を目指して走っていただけるような方に来ていただけるとうれしいです。

みなさまにお会いできることを楽しみにしています。

採用サイトはこちら

https://recruit.gmo.jp/

今回インタビューを受けてくださった方

谷下田 まどかさん

谷下田 まどかさん

GMOインターネットグループ株式会社
人事総務部 兼 グループ人事部
エグゼクティブリード