外資系航空会社のCAの採用条件は?身長や英語力に制限はある?

大手航空会社だけでなく、LCCの日本参入も拡大し、CAになるチャンスが広がりました。では、外資系航空会社のCAと国内のCAでは、募集条件や人物像が異なるのでしょうか?ここでは、外資系航空会社の採用条件について解説します。

外資系航空会社のCA採用の特徴とは

一言で「外資系航空会社」と言っても、その範囲はアジア系から欧米系までさまざま。基本的に航空会社の採用条件はそれぞれ異なりますが、ここでは外資系航空会社のCA採用の特徴をご紹介します。

まず、航空会社に限った話ではありませんが、外資系企業は日本企業のような新卒一括採用は行っていません。もちろん、CA採用に関しても同様です。また、日本企業のように、採用後に新卒者を訓練して育てるという環境が整っていない場合が多く、経験者を優遇する傾向も見られます。

さらに、採用者の多くを正社員として雇い入れる日本企業とは異なり、外資系航空会社の採用募集では契約社員という形態が多いのが特徴です。契約期間は航空会社により千差万別ですが、1年から3年毎の契約が主流となっています。

採用に必要な書類も異なり、多くの外資系航空会社はホームページからアプリケーションをダウンロードし、オンライン上で応募するケースが増えています。航空会社によっては、英語のレジュメとカバーレターを添えることもあるでしょう。

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外資系航空会社のCAには身長条件がある

日本の航空会社ではCA採用で明確な身長条件を提示することはほとんどありませんが、CAには身長条件があるのが定説のようになっています。これは、乗客の席上に設けられたオーバーヘッドコンパートメントと呼ばれる荷物入れに手が届くことが必須となっているためです。なぜなら、CAは手荷物の出し入れを手伝ったり、離着陸の際に荷物入れがきちんと閉じているかをチェックしたりしなければならないから。つまり、保安とサービスの両面から必要な条件となっているのです。

同様に外資系航空会社でもオーバーヘッドコンパートメントに届くことが必須とされ、明確な身長条件が設けられている場合が多くなります。女性の場合、158cm~160cm以上、あるいは手を伸ばして既定の高さに届くかをチェックするアームリーチが条件。アームリーチは208cmなど具体的な数値が募集要項に明記され、ほとんどが200cm以上となっています。外資系航空会社で身長条件があるのは、荷物入れが欧米人の身長に合わせて高めに設計されているためです。ただし、身長は絶対的な条件ではないので、語学が堪能などのアピールポイントがある人は、ボーダーラインの身長でもヒールなどで工夫し、挑戦してみてもいいでしょう。また、機体の大きさにより基準が異なることもあるので、よくチェックしてみてください。

各航空会社の具体的な身長条件は以下の通りです。
158cm以上:KLMオランダ航空、エールフランス航空、ジェットスターアジアなど
160cm以上:FINNAIR、中国国際航空、タイ国際航空、カンタス航空、ニュージーランド航空など

エミレーツ航空:160cm以上、212cmに届く
カタール航空:157.5cm以上、212cmに届く
香港航空:208cmに届く

身長だけじゃない!外資系航空会社の身体条件

外資系航空会社では、CA採用に関して身長のほかにも身体的な条件が含まれるケースがあります。ほとんどの航空会社で視力に関する条件が設定されており、国内の航空会社の条件は矯正視力1.0以上です。一方、外資系航空会社では、矯正視力0.8以上、裸眼0.7以上など条件はまちまちで、「良好」とだけ記載されていることもあります。また、矯正視力はコンタクトのみで、一般的にメガネは不可としている航空会社がほとんどです。コンタクトのみに制限されている理由は危険防止のため。激しい揺れや有事の脱出などでメガネが外れてしまうことなどを考慮しているからでしょう。

視力のほかにも、体重制限や肌に傷やシミがないというビジュアルも重視されます。国内の航空会社では、容姿端麗ということより身だしなみなどが重視される傾向ですが、外資系航空会社では外見も必須条件となるのです。その国を象徴する華やかな制服を身にまとうため、制服に埋もれないような個性が必要なのかもしれませんね。

また、外資系航空会社の中には、泳げることを条件にしている場合もあります。それは50m以上もあれば、200m以上もあり、衣服着用のまま25m以上と規定している航空会社もあるほど。当然のことながら、この条件は有事の際に水上へ不時着することを想定しているのです。

以下に具体例を示しておきましょう。
タイ国際航空:視力良好、体重=身長-110以内、水泳能力50m以上
FINNAIR:矯正視力0.7以上、水泳能力50m以上
エールフランス航空:裸眼0.3以上、水泳50m 1分以内
スカンジナビア航空:水泳200m以上
カタール航空:視力良好、コンタクト可、肌が出ている部分に刺青がないこと

外資系航空会社のCAに必要な英語力は?

外資系航空会社の条件をいろいろな側面からご紹介してきましたが、CAにはどの程度の英語力が必要なのでしょうか。

実際のところ、外資系航空会社が求める英語力はTOEIC600点程度から750点程度までと幅広く、中には日本の航空会社のように「TOEIC何点」というような明確な基準を設けていないところもあります。

アジア系航空会社ではTOEIC550点から700点以上という条件が多く、中東系では「英語堪能」という基準がはっきりしない条件が多い傾向です。欧米系の航空会社と比較すると英語力はそこまで重視されないかもしれませんが、アジア圏でも韓国航空やシンガポール航空などのように、TOEICスコアに縛られない「高い英語力」を求めている航空会社もあることは覚えておきましょう。

一方、欧米系の中には800点以上という条件の航空会社もあり、全般的に高い英語力が求められる傾向にあります。また、欧米系航空会社では選考の1次面接から英語の面接になるので、英語での高度なコミュニケーション能力も必要となるでしょう。当然のことながら、さまざまな国籍を持つCAが集まる外資系航空会社では、クルーの間でのコミュニケーションも英語になるため、どの航空会社であろうと一定の英語力は必須となります。

また外資系航空会社では、日本人CAに「正しい日本語」「美しい日本語」を求めることがあるため、特に接客等で使う丁寧な日本語表現は再確認しておいた方がいいでしょう。

外資系航空会社で求められる人物像

外資系航空会社が日本人CAに求める人物像はそれぞれ異なりますが、一般的に求められる人物像を探ってみましょう。

まず考えられるのは、航空会社のイメージにあっているかどうかということです。現在活躍しているCAから、その航空会社の雰囲気をつかんでみましょう。また、外国人乗務員との関係を保てるか、異文化が許容できるかなども重要です。留学経験があると、このような事柄に対処できると判断されるため、有利になるでしょう。グループでの仕事となるため協調性は必要ですが、外資系企業では自分の意思をしっかり伝える自己主張力は必須。主張しなければならないときに主張できないのは外資系企業ではマイナスであり、外国人乗務員には「何を考えているのか分からない」と思われてしまうことも。日本人が苦手とする部分かもしれませんが、よく理解していないと「意思がない人」という烙印を押されてしまうかもしれません。

一方で、外資系航空会社の中には、日本人CAに「日本人らしさ」を求めるところもあります。例えば、外資系では任されたタスクが終われば業務完了ですが、日系では自分のタスクが終わってもほかのCAを手伝い、知らん顔をして眺めていることはありません。つまり、外資系では個人主義、日系では集団主義という文化的背景が業務にも表れ、このような日本人の働き方が好まれることがあります。また、日本人特有の細やかな気配りなども「日本人らしさ」と言えるでしょう。何を求められているのかを察知し、自分の考えをきちんと伝えることが重要です。

外資系の航空会社は独自の採用条件を確認しよう

国内の航空会社と外資系航空会社では、さまざまな点で採用条件に違いがあることが理解できたことでしょう。外資系航空会社には独自の採用条件があるため、よく確認する必要があります。また、ここでご紹介した条件以外の固有の条件もしっかり確認するようにしましょう。

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著者:reisuke

人材派遣会社で数年間コーディネーターとして従事し、その後海外へ。現在は、ライター・翻訳者・日本語教師という3つの顔を持つ。政治・経済・教育を中心に幅広いジャンルで執筆中。