【例文あり】面接&エントリーシート対策!ガクチカの書き方・伝え方

面接やエントリーシートに頻出する「ガクチカ」とは、「学生時代に力を入れたこと」の略です。振り返って書いてみるものの、これでいいのかな?と不安になってしまうもの。そこで今回は、ガクチカの見つけ方や伝え方を紹介していきます。

面接やエントリーシートで企業がガクチカを聞いてくる意図とは

企業が「ガクチカ」について聞きたい意図は、就活生がどんな学生時代を過ごしてきたかを聞き出し、自社のビジネスに役立つ人材であるかどうかを見極めようとするためです。エントリーシートや面接でよく問われ、いずれも「あなたが学生時代にもっとも力を入れたことは何ですか?」といった聞かれ方をします。
学生時代には、勉強、クラブ活動、友達作り、趣味などさまざまな場面がありますが、その中でもっとも力を入れたことを聞き出すことは、その人の価値観や大切にしていることを見つけることにつながります。また、目的もなく無為に過ごしてきていないかどうかのチェックにもなるので、企業にとっては外すことのできない質問なのです。

▽ガクチカに関する就活生のクチコミはこちら
学生時代に頑張ったことのクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)

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面接やエントリーシートで頻出するガクチカは自己PRとは違うの?

一方、よく似た質問で「自己PR」があります。自分のこれまでの生活でアピールしたいことを答えるという点では同じではないかと思われがちですが、「ガクチカ」と「自己PR」の違いについて説明しましょう。

1.アピールのベースとなる期間の違い
「ガクチカ」は、「学生時代」という前提です。その意味では、高校時代も中学時代も学生時代ですが、企業の質問の主旨や興味は、現在籍を置いている直近の大学時代のことです。中学・高校時代のことは説得性に欠けるので避けます。一方、「自己PR」は、時期についての指定はまったくありません。話したい内容があれば、子供時代のことでもかまいません。

2.アピール内容の違い
「ガクチカ」は、学生時代という前提があるので、聞きたい内容も学生時代だからこそ力を入れたことを求めています。面接官の期待値としては、専門科目・ゼミなどの勉強、クラブ活動、学校の課外活動・イベント、交友歴・ボランティア、アルバイトなどです。

「自己PR」は自分についてのPRなら、基本的には何でもいいということになります。ガクチカと区別して、性格的な特徴や人間的な魅力、あるいは特別なスキルを持っているなど、全般的にアピールすることができます。

▽実際に就活生が書いたガクチカの例文はこちら

エントリーシート模試「学生時代にもっとも力を入れて取り組んだことは?」のクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)

面接やエントリーシートで頻出のガクチカがない・・・ガクチカの見つけ方

面接準備やエントリーシートの作成で「ガクチカ」が大切とわかっていても、なかなか思い当たらないなと思う人もいるでしょう。そこで、ガクチカの見つけ方を紹介します。

1.何にどう取り組んだかを振り返る
まず、部活、ゼミ、学園祭など、学生時代に関わったことを項目としてすべて書き出してみましょう。そして、ひとつひとつ思い出を辿りながら、自分がどの程度力を入れて取り組んだかの強弱をつけていきます。強弱をつけるポイントは、目標や具体的活動、結果などをストーリー仕立てで説明できるか、特に「頑張った」プロセスを自慢して語れる内容であるかどうかです。
その際、あまり結果部分に重きを置くと、出来事によっては「こんなこと大したことじゃないなぁ」と思ってしまい、「ガクチカ」が見つけにくくなります。「部活で念願の全国優勝した」といったような華々しい結果だけが「ガクチカ」なのではなく、そこに果たした自分の役割や頑張り度合いが強ければ、「〇〇地区で悲願の6位入賞」でも「ガクチカ」になるのです。

2.失敗から何を得たかを考える
大成功だけが「ガクチカ」なのではなく、「失敗の教訓」も十分「ガクチカ」になります。失敗から学んだこと、みんなで猛省したこと、その経験を踏まえて後輩に託したことが「ガクチカ」につながります。つまり、何をしたかがガクチカではなく、「反省してどう改善したか」がガクチカになるのです。

3.今からできることを探る
「失敗だってガクチカになる」とは言っても、何も思いつかない人もいるかもしれません。そういう人は、エントリーシートに何も書けないとわかった時点で、自己分析をしましょう。内容は、自分の「やりたいこと」「挑戦したいこと」がテーマです。そして、もっともやりたいことを残りの学生生活で実現するために、今から行動します。
大学ではスポーツをしていなかったとしても、高校時代にスポーツ実績があれば、母校に行って後輩指導をするのもいいですし、興味のある専門科目にチャレンジしてみるというのもいいかもしれません。エントリーシートや面接での「ガクチカ」の質問は、「力を入れたこと」「取り組んだこと」という過去形で聞かれることがあるかもわかりませんが、あえて「現在も取組み中ですが…」といったように、現在進行形としてアピールする形でもいいでしょう。面接官は、ガクチカを語るときの内容もさることながら、一生懸命取り組んでいる「目の輝き」も見ています。

面接やエントリーシートでガクチカを伝えるときのポイント&注意点

いろいろ考えた結果、アピールできる「ガクチカ」を見つけても、テーマやまとめ方を間違うと逆効果になることがあります。ここでは、まとめるときのポイントと注意点について説明します。

1.「ガクチカ」に馴染むテーマを選ぶ
自分にとって「一生懸命取り組んだ」としても、ガクチカに馴染まないテーマがあるので注意しましょう。ガクチカとして選ぶときのポイントは、「学生時代しかできない〇〇に力を入れました!」と言えるかどうかです。たとえば恋愛、ゲームなどをテーマにしてしまうと「学生時代にしかできないこと」としてはふさわしくないと判断されかねません。

2.等身大で正直に書く
「ガクチカ」をエントリーシートに書いた場合、面接官は面接の際に具体的に突っ込んだ質問をして、真偽や取り組みの程度を確認します。したがって、ウソや誇張は絶対避けましょう。本当のことを話していないとわかった時点で、人間性も疑われてしまいます。

3.具体的に書く
エントリーシートでは、文字数の許す限り詳細を具体的に書きましょう。書けるスペースを余らせるのは印象がよくありません。面接ではあまり長々と話すことは避けたほうがよいので、まず結論を述べてから具体的なエピソードを簡潔に話せるように、約1分~1分半程度のシナリオを準備しておきましょう。

4.自己PRとの差をつける方法
是非PRしたいことがあるが、「ガクチカ」で表現するか、「自己PR」として表現するかを悩んだ場合はどうすればいいでしょうか。
たとえば、「読書」や「交友関係を増やす」というPRの題材をとりあげたいなら、「学生時代だからこそ」というポイントに合う理由があれば「ガクチカ」としましょう。これが言えなければ自己PRに回すように整理します。

【具体例】面接やエントリーシートのガクチカの書き方&伝え方

最後に、「ガクチカ」の具体的な例文を、次の3つの場面で紹介しましょう。

1.ゼミ
「私が大学時代に最も力を入れたことは、私の所属するゼミでの活動です。専門ゼミは、商学部の広告論で、私のテーマは『企業広告と消費者心理』です。その中でも特に力を注いだのは、同じゼミ生との議論でした。実際の企業広告例をとりあげ、消費者心理の観点から効果性を議論するのですが、当初は負けず嫌いな性格から他のゼミ生に議論で勝とうという意識が先に立ってしまいました。担当教授からも指摘され、良質な議論やディベートにするためには、ベースとなる知識が必要と考えて以降、専門知識をさらに深めました。この取り組みは御社に入ってからも必ずお役立てできるものと考えます。」

<ポイント>
ゼミ活動での「ガクチカ」には、テーマに対してどう取り組んだか、他のゼミ生との交流などを具体的に書きましょう。この例文では限られたスペースで「頑張ったプロセス」を表現しています。

2.部活動
「クラブ活動への取り組み自体が私の大学時代もっとも力を入れたことですが、中でも頑張ったのが、副部長となった2年生の学園祭成果発表会で会場への訪問者数を増やすための取り組みでした。私が所属していますのは、大学公認の古都研究会で、創部40年の伝統あるクラブです。具体的な取り組みの内容としては、経営学部ゼミのマーケティング手法を使い一定の成果を得たことです。クラブ活動のテーマは地味ですが、プレゼンの仕方によってはみんなに共感してもらえるとの考えに達した貴重な活動でした。」

<ポイント>
部活動での「ガクチカ」は、サークルの簡単な紹介も入れることで、副部長としての大変さや頑張りがクローズアップされます。また、特に頑張った具体的な場面を書くことで説得力が増します。

3.アルバイト
「私が力を入れたのは、2年間続けた洋食レストランのホールスタッフのアルバイトとして、お店がより発展するためにメニューとお客様の関係を近づけることでした。ひとつは、メニューウインドウのディスプレイの工夫、もうひとつはテーブルのメニュープレートの改善です。ホールスタッフとして接客中にさりげなく聞いたお客様の声を元にマスターに報告するのですが、面白いように利用客数にも反映し、ビジネスの原点はここにある感じるアルバイトでした。当初のアルバイト目的は旅行資金を貯めることだけでしたが、やり始めると徹底して入れ込んでしまう本来の性格のおかげか、大学生活を専門ゼミ活動と2分するほど貴重な経験にすることができました。」

<ポイント>
アルバイトの「ガクチカ」は、アルバイトが単なるお小遣い稼ぎではなく、目的をもって仕事に取り組んでいたことをアピールします。また、「徹底して入れ込む性格」など、長所のPRや、「ゼミ活動と2分」など、勉強も怠らなかったことを合わせてアピールしています。

ガクチカができたら面接官の視点で魅力的に感じるかをチェック!

ガクチカで大切なのは経験の内容そのものではなく、どのように対応したのかという自身の「強み」や、ビジネスでの適正・将来性を示すことです。学生時代に取り組んできたことや今取り組んでいることをしっかりと分析して、採用担当者の目に留まるガクチカを完成させていきましょう。

関連リンク

学生時代に頑張ったことのクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)
エントリーシート模試「学生時代にもっとも力を入れて取り組んだことは?」のクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)

 

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著者:GAKUSUI

◆一部上場企業で人事・採用・能力開発を約15年経験。採用では、新卒を中心に面接官はじめ採用選考実務と管理職(採用課長、能力開発部次長)を経験。
◆採用業務だけでなく、人事異動、能力開発、教育訓練等トータルで経験。
◆上記企業で営業部、販売部、企画部で実務から管理職まで経験。また、転職経験もあり(中堅商社6年、国家公務員2年)。
◆新卒専門のキャリアコンサルタント(国家公務員)として直接大学生に対面指導。模擬面接、ES添削、自己分析指導等、就活カウンセリングの実務全般を2年間経験。その間、大学キャリアセンターと連携し講演実績あり。