キャリマガ
就活ノウハウ満載!
キャリアを広げるウェブマガジン

雑談面接が主流になる?面接官の質問の意図と理想的な答え方とは

面接中のコミュニケーション能力を測るために、従来の型にはまった面接よりも、面談形式に近い雑談面接を行う企業が増えてきています。
ここでは、雑談面接の中で面接官が求めていることや、理想的な受け答えについてご紹介します。

雑談面接が増えつつある理由とは?

従来のいわゆる「面接」は、あらかじめ決められた質問項目について面接官が質問し、就活生の返答が終わると次の質問にうつる…といった手順で行われてきました。

ところが、最近の面接は入室の時点で少し形式が異なるのです。
まず、入室した時点でいきなり着席するようにすすめられ、決められた質問項目などまるでないかのように、自然と会話を進めていく要領で面接が進んでいきます。

このような面接は「雑談面接」と呼ばれていますが、どの業界でもこの雑談面接を受けたという報告が増えてきています。

その理由は、従来の面接だと、決められた質問項目に応えるだけなので、暗記してくれば及第点をとれるというように、「臨機応変さ」「真のコミュニケーション能力」を問うことができませんでした。

しかし、企業としては採用した後にコミュニケーションがとれずに困ったというケースが多発しているため、この「臨機応変さ」「真のコミュニケーション能力を測定できる雑談面接を採用するようになってきているのです。

f:id:hito-contents:20170928114713p:plain出典:写真AC

面接官は雑談で就活生の何を試しているのか

面接官は何の意図もなく雑談をしているのではありません。
何気ない会話の中でも、以下のような項目をきちんとチェックしているのです。

(1)就活生の「素」を引きだし、試している
雑談の性質として、話題が特に決まっていなかったり、就職と直接関係がなかったりするように思われる話題が取り上げられることがあります。
実は雑談面接も普通の面接と変わらずあなたの人物像を評価しようとしているのですが、雑談をすると大抵の就活生に「素」が出やすくなります。
普段、どのようなことに興味を持っていて、あなたがどのような人間性なのかを、雑談でついつい見せてしまう「素」の姿から評価しようとしているのです。

(2)履歴書・エントリーシートに記載されていること以外にも対応できるか
就活生の面接練習をしていると、就活生が履歴書やエントリーシートの内容を丸暗記してきていて、一言一句同じことを読み上げる学生を見かけます。
しかし、履歴書やエントリーシートに書いてある内容は、面接官は正直既に目を通していますから、記載されていない情報を知りたいのです。雑談面接では、何気ない会話から、丸暗記では対応できない話題で、あなたの咄嗟のコミュニケーション能力を試しています。

雑談面接で受け答えをする際のコツ

では、上記のような意図で質問されているとしたら、あなたは雑談面接でどのように答えればよいのでしょうか?ポイントをきちんとおさえておけば、雑談面接も怖くありません。

 

(1)ただの雑談だと思わない
よく、雑談面接から帰ってきた就活生が「思ったより気さくな雰囲気で楽勝でした」などの感想を述べていますが、そのような就活生ほど結果が伴わないものです。
就活生の素を引きだす雑談面接だからこそ、気を引き締め、面接官が雑談の中で何を拾おうとしているのか、常に考えながら受け答えをする必要があります。雑談とはいえ面接試験ですから、試されているのだという意識を持って対応しましょう。具体的には、面接官が雑談を始めても、「雑談の形式をとった面接」だということを意識擦る事が大切です。
さらに、面接官の意図を汲み取るためには、「最終的に何を知ろうとしているのか」について思いを巡らせることも欠かせません。具体例について後述しますので、そちらも参考にしてみてください。

(2)雑談の中でも強調したいことを「キーワード」で覚えておく
履歴書の内容や、エントリーシートの内容について掘り下げられると思いきや、全く別の話題で和やかに終了してしまう雑談面接。履歴書やエントリーシートの内容を丸暗記して臨んでしまうと、丸暗記することに意識をとられ、本当に伝えたいことが雑談という以外な形式の中で吹っ飛んでしまうことが往々にしてあります。
雑談の中でも、あなたが企業に伝えたいこと(自分像、その企業でなければならない理由など)を伝えられるように、「打たれ強さ」「行動力」などのキーワードで覚えておきましょう。
文章を丸暗記するよりも、雑談の中でキーワードを出すことによって、伝えたかった内容を適所で伝えることができるでしょう。

雑談面接でよく聞かれる質問とは?

(1)「就活大変でしょ?」
就職活動に臨むあなたの姿勢や、企業への志望度を確認しています。

【望ましくない解答例】
「本当に、夏休みでも休みなしですし、履歴書を何度も書き直したりと、大変です。」
⇒正直に答え過ぎていて、入社したいという熱意が見られないため、NGです。

【望ましい解答例】
「はい。就職活動は簡単ではありませんが、御社は私が1年生の頃から希望していた企業ですから、募集が開始されたと聞いて、就活へのモチベーションが高まりました。
履歴書を書いていても、これを読んで私のことが伝わるのか不安でしたが、こうして面接の機会を設けて頂いて、嬉しく思います。」
⇒就活が大変ではないと言えば、真剣に取り組んでいる様子が見られません。正直に大変だと答えた上で、前向きに就活に取り組んでいること、入社への熱意が感じられる回答になっています。

(2)「就活とアルバイト、両立大変でしょ?」
就活生の現在になってアルバイトをしているのか、そしてアルバイトと就活へかけるあなたの熱意の割合を見ています。

【望ましくない解答例】
「はい。アルバイトも深夜までで、就活もあるので大変です。」
⇒生活の中心がアルバイトになっていることが伝わり、就活への熱意が感じられません。

【望ましい解答例】
「本来就活年次になったらアルバイトは辞めて就活に専念したいところですが、両親への負担を考えて週2回アルバイトをしています。就活に負担のない程度に留めているため、両立は苦ではありません。」
⇒アルバイトはあくまでも生活の手段であり、就活をメインとして考えていることが伝わる、望ましい回答です。

(3)ストレスがたまったらどうしてる?
ストレス耐性を知ること、そして自分なりのコーピング(ストレスへの対処方法)があるかどうかを見極めています。

【望ましくない回答】
「ストレスがたまっても、我慢してひたすら頑張ります。」
⇒ストレスに「対処」するのではなく、ただ我慢すると言う点が気になります。
仮に採用しても、無理がたたって倒れてしまうことが予想されます。

【望ましい回答】
「ストレスがたまりそうだなと思ったら、好きな音楽を聴きながらジョギングするようにしています。身体のストレスと心のストレスは連動していると聞いたことがあるので、身体を動かしてリフレッシュするように心がけています。」
⇒ストレスへの独自の対処法があり、うまくストレスを逃がす方法があることをさりげなくアピールできています。

(4)ここ(面接会場)に来るまで、どうやって来ましたか?
【望ましくない回答】
「電車で来ました。」
⇒所要時間もわからず、これでは質問の意図を汲み取れていません。また簡潔過ぎてコミュニケーションをとろうとする意志が感じられません。

【望ましい回答】
「地下鉄●●線から△△線を乗り継いで、△△にある自宅から約20分で到着できました。今日は平日の朝の移動でしたが、問題なく御社へ伺うことができました。」
⇒採用後にスムーズに通勤できる様子が想像できます。また、具体的かつ端的に説明されていることから、採用後に合理的に物事に取り組む様子も想像できて望ましい回答です。

あがり症の就活生が面接前に緊張を解くには?

雑談面接とはいえ、あがり症の人にとっては普通の会話も憧れの企業の一室でされているというだけで緊張材料になってしまいます。

では、あがり症の就活生が面接本番で緊張しないためには、どうしたらよいのでしょうか。

(1)キャリアセンターやハローワークで面接練習
大学のキャリアセンターや、ハローワークにはまだ関わったことのない「社会人の先輩」で「面接のプロ」がたくさん在籍しています。
模擬面接を異なる人から受けることによって、様々な質問、入退室の方法などについて、あなたが対応できる範囲が広がるでしょう。
様々な人に模擬面接をしてもらうことで、緊張状態に身体を慣れさせるという方法で、あがり症も改善されるでしょう。

(2)失敗もあり得ることを学ぶ
「必ず成功しなければならない」という非合理的信念がある人ほど、失敗を恐れてあがり症に陥りがちです。就活では失敗することも十分にあり得ますし、何十社も受けてようやく内定を勝ち取る学生もいます。失敗したら、失敗したことから何かを学び取ることができればよいと考えて、「失敗」に対するあなたの恐怖を取り除きましょう。

また、実際に雑談面接の場面であがってしまった場合には、「今私が話しているのは親戚のおじさん/おばさんだ」などのように思い込むことも有効です。不思議と緊張は解けますが、だからといって馴れ馴れしくなり過ぎないよう注意しましょう。

雑談面接では自分の意見をよりしっかり伝えよう

雑談面接を採用する企業が増えているため、対策は万全にしておいて損はありません。雑談面接を乗り切るためには面接官の質問の意図を汲み取りましょう。
雑談だからと言って気を抜かず、自己紹介するような気持ちで、自分の意見をしっかりと伝えましょう。

関連リンク

面接でこう聞かれたらのクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)
最終面接のクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)

 

f:id:epb0804:20170818151904j:plain

著者:小室直子

臨床発達心理士
中級教育カウンセラー
東北福祉大学大学院修士課程卒業後、専門学校専任講師、大学の非常勤講師として心理学系科目の講義を行うかたわら、のべ200名の就職支援の経験を持つ。