長期インターンに参加する意味をご存知でしょうか。この記事では、長期インターンに参加するメリットとデメリット、長期のインターン先を選ぶときのポイントなどについて紹介しています。長期インターンへの参加を考えている方は、ぜひこの記事を読んでみてください。
「長期インターンは参加した方がいいのかな?」
「長期インターンはどういったところに参加するべき?」
「長期インターンに参加してもあまり意味がないって聞いたけど、どうなんだろう?」
就職活動を意識し始めると長期インターンについて考えるようになり、疑問や不安を持つ方も多いでしょう。
この記事では、長期インターンとは何かを解説した上で、長期インターンに参加することで考えられる5つのメリットと3つのデメリットや、長期インターンを意味のあるものにするためのポイントなどについて紹介しています。
この記事を読むことで、長期インターンへ参加するための心構えができ、意味のある長期インターンとすることができるでしょう。
長期インターンに参加する意味を知りたい方は、ぜひこの記事を読んでみてください。
そもそも長期インターンとは?
出典:imasia
長期インターンとは、実施期間が2週間以上で就業型になることがほとんどでしょう。メンターがつき、実際の業務に取り組みます。
場合によっては長期インターンに採用された時点で、本選考の土俵に乗っていると考えていいでしょう。そこで良い成績が出せれば、本選考でも優遇され実際に内定をもらうパターンが多くみられます。
一方で短期インターンは、1~2日ほど行われる座学や企業紹介、自己分析などのワークショップが中心になります。長期インターンに比べると選考としての比率は低く、どちらかといえば企業のプロモーションの場と言えます。
また、長期インターンは給料が支払われる場合が多いため、アルバイトと長期インターンでは、お金をもらいながら働くという部分は同じですが、アルバイトは単純作業が多く重要な仕事は任せてもらえないという違いがあります。
長期インターンは意味がない?
何のために長期インターンに参加するのかが明確になっていなければ、参加する意味がないと言えるでしょう。
長期インターンは、就活生の多くがやっていて、やらないと就職活動に不利になるからという考えではなく、そこで経験を積むことで将来の糧にしていくことが重要なのです。
また、取り敢えずどこかの長期インターンに参加することに意味があるという考え方も間違いと言えます。前提として、企業研究や自己分析ができた上で参加しなければ得られるものは少ないと言えるでしょう。
長期インターンに参加するメリット
前述したように、目的意識を持って参加するならば長期インターンには意味があると言えます。それでは、長期インターンに参加するメリットにはどういったものがあるでしょうか。具体的に想像できない方もいるのではないでしょうか。
ここでは、長期インターンに参加するメリット5つを紹介します。
- 仕事で必要になるスキルや経験を積める
- 自分の強みを知ることができる
- 就活に有利になる
- 給与が発生する
- やりたい事が明確になる
仕事で必要になるスキルや経験を積める
長期インターンでは、実際に社員の一員として働くため社会人としての言葉遣いやビジネスマナーが求められることになります。これは、学生生活やアルバイトだけでは経験できなかったものと言えるでしょう。
また、自分が目標とするような働きをする社員がいれば、その人を観察することで学ぶことも多くあります。こういったスキルや経験を積むことは自信につながり、就職活動だけでなく就職後でも力となるでしょう。
自分の強みを知ることができる
今までいた環境とは違う環境に身を置き実務に携わることや、社会人の視点や考えに触れることで、学びがあり、視野も広がっていくでしょう。
このことは新しい自分を見つけるきっかけにもなります。そして、今までは気づかなかった自分の強みを知ることができるでしょう。
就活に有利になる
長期インターンに参加しているということは、知識やビジネスマナーなどのスキルを身につけており、実務を経験していることでビジネスの大変さを知っていると判断され、採用担当者に好印象を持ってもらえる可能性があります。
また、エントリーシートや面接では、長期インターンに参加した経験に基づいてアピールすることができ、他の就活生より説得力があるものになるでしょう。
給与が発生する
長期インターンの場合、給与が発生することがあります。これは、実際の業務を担当し企業に貢献することになるためだと言えます。むしろ、長期インターンにもかかわらず無給である場合、人材を大切にしないブラック企業である可能性も考えられるでしょう。
また、給与が発生することは、長期インターンに対するモチベーションの維持や仕事に責任感を持って向き合えることにもつながるでしょう。
やりたい事が明確になる
やりたい仕事の方向性についてイメージがあったとしても、実際に働いてみないとわからない事は多いです。長期インターンに参加し、仕事の場に自分の身を置き、経験してみることでやりたい事が明確になっていくでしょう。
やりたいことが明確になれば、就職活動において迷うことは少なくなり、入社後に感じるギャップの解消にもつながるでしょう。
長期インターンに参加するデメリット
ここまで長期インターンに参加するメリットについて紹介してきましたが、デメリットもあります。
ここでは、どういったデメリットがあるのかを紹介していきます。後で参加しなければよかったという思いにならないためにも、デメリットについてしっかり確認しておきましょう。
アルバイト感覚では働けない
アルバイトでは、決まったマニュアル通りに業務をこなしていくことが求められますが、長期インターンでは幅広い業務に従事することになり、業務に責任が伴ってくるということが大きく違います。
また、長期インターンはアルバイトに比べると時間の制約が多く、勤務日数や勤務時間が決まっていて融通が利かないということもあります。
さらに、責任が大きく時間的制約が多いにもかかわらず、アルバイトの方が時給が良いこともあり、アルバイト感覚では働けないと言えるでしょう。
サークル活動との両立が難しい
前述したように、長期インターンではかなりの時間を拘束されます。企業に合わせた勤務となるため、大抵は平日に週3~5日、一日に6~8時間程度勤務することになります。
そのため、スケジュール管理をしっかり行うことが重要となります。場合によっては、サークル活動を削ることも必要となるため、サークル活動との両立は難しくなるでしょう。
社内ルールに従う必要がある
大学生活は比較的自由な環境で、ルールに従って生活しているという意識はあまりないのではないでしょうか。しかし、社会人には規則や社内ルールの他にも暗黙のルールなど多くのルールの下に生活することが求められます。
長期インターン期間中は、大学生であると同時にインターン先の社員の一員であるため、社内ルールに従う必要があるのです。そのため、しっかり気を引き締める必要があります。
長期インターンを意味あるものにするために
目的のない長期インターンには意味がありません。それでは、せっかく参加する長期インターンを意味あるものにするためには、どうしたらいいでしょうか。
ここでは、長期インターンを意味あるものにするための方法を4つ紹介します。長期インターンに参加する予定がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
上司や同僚に質問する
長期インターンを始めると、初めて携わる業務を目の前にして疑問ばかりとなるでしょう。そういったときは、まずは自分で調べてみるという努力も大事です。ただし、ある程度調べても解決できないときは、素直に上司や同僚に質問しましょう。
長期インターンに参加しているからこそ、実際に業務をしている方に直接質問できる機会があります。臆せずに質問し、理解を深めて自分の知識として吸収していきましょう。
目標を設定する
長期インターンに参加するときには、この期間中に何を成し遂げるか目標を設定しましょう。目標は、業界の理解やスキルの習得、人脈を広げるなど、どのようなものでも構いません。
長期インターン全体を通しての目標でもいいでしょうが、その中でも期限を設けて目標を立てるといいでしょう。目標がクリアできたら次の目標を立て、時には修正するといった方法をとると、モチベーションの向上につながるでしょう。
定期的にフィードバックをもらう
自分の働きについて定期的にフィードバックをもらいましょう。企業やついているメンターによっては、フィードバックの時間が設けられていることもありますが、その時間がないこともあります。フィードバックがない場合は、自分からお願いして行ってもらいましょう。
定期的なフィードバックは、良い面や悪い面など自分では気づかなかったことに気づける機会のため、大きな成長への糧となるでしょう。
仕事に役立つスキルを磨く
長期インターンでは、事務的な作業から専門的な知識が必要な業務、コミュニケーション能力が求められる状況などさまざまな場面があります。そういった中で必要とされるスキルを磨いていきましょう。
この時期に将来の仕事に役立つスキルを身につけることができれば、就職活動や実際に働くことになったときなどに自信を持って臨むことができるでしょう。
長期のインターン先を選ぶ際のポイント
長期インターンは期間が長い分、社風や働き方など自分が思い描いていたインターンとミスマッチがあると無理が生じてしまいます。
長期インターンを無理なく続けられるように、あらかじめ自分の中で条件を決めて選ぶようにしましょう。
ここでは、インターン先を選ぶ際の5つのポイントを紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
- 勤務の条件で選ぶ
- 企業の規模で選ぶ
- 職種や業界で選ぶ
- 社長の経歴をチェックする
- 給与の有無をしっかり確認する
勤務の条件で選ぶ
長期間、時間をかけて遠方の勤務場所まで通うことになると、その分学業やサークル活動の時間が削られることになり、かなりの負担となるため、勤務条件をしっかり確認しましょう。
学業やその他の活動を考えた上で、無理のない範囲で働ける勤務日数や勤務時間のインターン先を選ぶといいでしょう。
企業の規模で選ぶ
インターン先の企業規模によっては、働かせてもらう際の業務に差が出てくる可能性があるでしょう。
小さな規模の企業であれば、責任があるような仕事を任せてもらえ、多くの経験を積むことができるでしょう。一方で、業務を遂行する上での仕組みが整っていないなどのマイナス面がみられる可能性があります。
大きな規模の企業であれば、任される仕事は少なく思っていたほど経験が詰めないという可能性がありますが、優秀な社員が多くいて刺激を受け、学べることも多いでしょう。
自分がどういったことを経験したいかによって、選ぶインターン先の規模を決めましょう。
職種や業界で選ぶ
職種や業界でインターン先を選んでいる学生は多いでしょう。
職種としては、営業職やマーケティング職、事務職などがあり、実際に会社に入って携わる可能性がある職種のため、自分がその職種に適性があるかどうかを試せるでしょう。
また、就職したい業界があるならその業界を選ぶようにしましょう。しかし、自分の適性に迷っているなら、人材業界は就活の役に立つ経験ができたり、IT業界は文系理系問わず長期インターンの募集が多くあり、ITスキルを身につけたりすることができるためおすすめです。
社長の経歴をチェックする
社長の経歴を確認すると、社長がどういった場所でどういった仕事をしてきたのかがわかります。そして、社長の経歴は企業の戦略や方針にも反映されているでしょう。
希望している企業があるなら、その企業で働いていた経歴がある社長の下で長期インターンを経験することは価値のあることだと言えます。
給与の有無をしっかり確認する
長期のインターンの場合、かなりの時間が拘束されることになるため、給与の有無で選ぶのもよいでしょう。
学業を疎かにすることはできないため、それまでアルバイトをしていた方は必然的にアルバイトの時間を削ることになります。その場合、長期インターンでアルバイトに変わるだけの給与が見込めるかどうかが重要となります。しっかり確認するようにしましょう。
目標を設定して長期インターンを意味あるものにしよう
長期インターンは参加する意味がない、という意見をよく耳にしますが、実際は参加する人の心持ちでそれは変わってきます。
ただ参加しただけの長期インターンになるか、自分の成長につなげるチャンスにするかは自分次第です。ぜひ明確な目標を持って参加し、長期インターンを意味のあるものにしましょう。

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