Web面接ではどのような服装を心がけたらいいのかわからないという人はいませんか。この記事では、Web面接での服装や身だしなみのポイント、ジャケットなしでもいいのかどうかなどの情報を紹介しています。Web面接に臨む予定の人は、ぜひ参考にしてみて下さい。
「Web面接で私服指定だった場合、ジャケットなしでもいい?」
「Web面接の身だしなみや服装のポイント、それ以外の注意点を教えてほしい」
「Web面接ではどんなところに気を付けるべき?」
このように、Web面接に臨む際の服装やマナーについて興味や疑問を持っているという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、Web面接の服装に関するポイントやマナーのほかに、身だしなみとそれ以外の部分で注意しておきたいポイントを紹介します。
この記事を読むことで、Web面接で望ましいとされる服装や身だしなみについて把握することができ、その知識をもとに、適切な服装と対応でWeb面接に臨むことができるでしょう。
Web面接を予定している人は、ぜひこの記事をチェックしてみて下さい。
そもそもWeb面接とは?
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昨今増えているWeb面接(オンライン面接)とは、企業側と求職者側がインターネット経由で面接を行うことを指します。
Web面接はWeb会議用のアプリやシステムを用いてPCまたはスマートフォンで行われることが多く、インターネット環境さえあれば、どこからでも面接を受けることができる点が特徴です。
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴って2020年ごろから急速に普及し始めた方法で、対面での面接だと感染リスクが高いことから導入が始まったとされています。
感染リスクを回避できるだけではなく、求職者側の交通費や宿泊費の負担軽減などのメリットもあることから、対面方式での面接よりも人気を集めている面接方法です。
私服指定であってもジャケットなしはよくない?
従来の面接と比較すると、Web面接は私服指定など服装を特に指定しない企業が多い傾向にあります。
そのため、私服指定であればジャケットなしなど、ラフな格好で面接を受けてもいいのかと思われがちですが、これはあくまでもTPOをわきまえた私服が指定されているところがポイントです。
つまりどのような私服でもいいというわけではなく、あまりにも悪目立ちするような格好だと悪い印象を与えてしまいかねません。そして面接の場はビジネスの場であることから、私服であっても多少フォーマルな印象を与えるものが好ましいです。
このような点から、私服指定であってもジャケットは必須だと考えられています。
Web面接の基本の服装
一般的な面接方法として普及し始めているWeb面接ですが、慣れていないとどのような服装で臨めばいいのかわからないという人も少なくないです。
特に服装を指定されなかった(私服を指定された)場合、本当に私服でいいのか、どこまでラフなスタイルが許容されるのかと悩む人もいるでしょう。
ここからは、Web面接の基本の服装についてパターン別に紹介します。
スーツを指定されている場合
企業側からスーツを指定されている場合、当然スーツ着用で対応しなければいけません。スーツの色としては、一般的に黒や濃紺、ダークグレーが推奨されていますが、カメラ映りを意識した黒がおすすめです。
Web面接は上半身のみしか画面に入らないため、下半身はラフな恰好でも問題ないと考える人もいるでしょう。実際に上半身しか映らなくても、きちんと上下スーツを着用して身だしなみを意識しましょう。
服装の指定が特にない、自由な場合も、スーツ着用で対応することが無難だと言えます。
私服を指定されている場合
業種や職種によっては、スーツ指定ではなく私服が指定される場合があります。このような場合は、オフィスカジュアルのスタイルが推奨されています。オフィスカジュアルはスーツほど堅苦しくないスタイルで、働くうえで清潔感や誠実感がある服装のことです。
企業によっては本当にラフな格好でいいという場合もありますが、私服推奨とされている場合はオフィスカジュアルなスタイルを選びましょう。
男性の場合
男性のオフィスカジュアルのポイントは、モノトーンで落ち着いた色合いにすることと体型に合った服装にすることです。モノトーンにすることで清潔感や誠実感を演出しやすく、体型に合った服装も身だしなみを意識するうえで大切なポイントになっています。
夏であればジャケットなしでもいいですが、基本的には襟付きのシャツやジャケットを羽織ってビジネススタイルに寄せることを推奨されています。
ほかには、眼鏡や腕時計などの小物を身につける際には派手なものを避けて、サイズにも注意しましょう。
女性の場合
女性の場合もできる限り襟付きのシャツを身につけたうえで、ジャケットやカーディガンを羽織るようにしてオフィスカジュアルなスタイルにまとめます。色合いとしては、黒や紺、ベージュ、白などのベーシックなものを選ぶことで清潔感を演出することができるでしょう。
シャツは透けるような素材のものは避け、小物も派手なものは避けましょう。ちなみに下はスカートでもパンツでも問題はないため、スカートは膝が隠れる程度の丈、パンツはフレアタイプまたはストレートタイプがおすすめです。
Web面接でも対面と同等の身だしなみを意識することが大切なわけ
Web面接であっても、対面方式の面接と同等の身だしなみを意識することが望ましいとされています。その理由として言われているのが、Web面接だと気が緩んでしまいがちであるという点です。
Web面接は服装が自由で良いとされる場合があるほか、自宅など好きな場所で面接を受けることができます。そうするとリラックスした環境で面接を受けられることから、気が緩んでしまう人もいるのです。
気が緩んでいると自分の熱意や本気を十分に伝えられなくなってしまうため、採用見送りになる可能性もあります。そのため、身だしなみをきちんと整えることで、対面方式の面接と同じくらい気を引き締めて面接に臨むことができるでしょう。
面接における身だしなみのポイント
Web面接における身だしなみはカメラ映りを意識する必要があるほか、画面に映る上半身や注目されやすいところに注意しなければいけません。画面に見える部分が限られるからこそ、些細な身だしなみのミスも見つけられやすいことを理解しておきましょう。
ここからは、Web面接における身だしなみで意識しておきたいポイントを3つ紹介します。
- ワイシャツのシワやネクタイが緩んでいないか確認する
- メイクやヒゲに気をつけて清潔感をアピールする
- お辞儀の際に落ちてこないように髪の毛を整える
ワイシャツのシワやネクタイが緩んでいないか確認する
男性でスーツ着用の状態でWeb面接に臨む場合、ワイシャツのシワやネクタイの緩みがないかどうか事前に確認しておきましょう。
Web面接は対面方式の面接よりも距離感が近くなりやすいため、ワイシャツのシワやネクタイの緩みが目につきやすくなっています。特に上半身しか画面上に映らないため、些細な部分が目に留まりやすいのです。
ジャケットなしだとさらにシワや汚れが目につきやすいため、清潔感をアピールするためにもきちんと確認しておく必要があります。
メイクやヒゲに気をつけて清潔感をアピールする
Web面接だからと言ってすっぴんや無精ヒゲはもちろんNGであり、清潔感がない人物としてマイナスの印象を与えてしまいかねません。特に女性のメイクに関しては、画面越しならあまり気づかれないだろうと思う人もいるでしょうが、意外としっかり見られています。
そのため、身だしなみのマナーとして、女性であればメイクをしっかり行い、男性であればヒゲを綺麗に剃って綺麗にしておきましょう。
お辞儀の際に落ちてこないように髪の毛を整える
Web面接でも最初と最後には、面接官に対してお辞儀をするのが一般的です。その際に前髪が顔にかかってしまったり、髪が顔にぼさっとかかってしまったりするような状態になってしまうと、顔が隠れて暗い印象を与えてしまう場合があります。
ほかにも清潔感がないというイメージにつながりかねないため、髪が長い人は結んでまとめておいたり、ワックスなどの整髪料を使うなどして髪を整えておいたりするとよいでしょう。
Web面接だからこそ気をつけたいこと
ここまでは、対面方式の面接と同じように注意しなければいけないポイントについて紹介しましたが、対面ではない、画面越しでの面接というWeb面接という特殊な状態だからこそ、身だしなみについて気をつけなければいけないポイントもいくつかあります。
ここからは、そんなWeb面接だからこそ気をつけたい身だしなみに関することを紹介します。
Web面接でも全身きちんと整える
前述した通り、Web面接では上半身しか画面に映らないですが、下半身も含めて身だしなみを整えておきましょう。
実は企業の中には対面方式での面接と同じように、起立させたり部屋に入室させたりするところがあります。そのような対応がなかったとしても、何らかのトラブルで下半身が映ってしまうという可能性はゼロではないです。
自分の気が緩んでしまうなどのデメリットもあるため、万が一に備えるという意味でも全身の身だしなみをきちんと整えましょう。
前髪によって顔に影ができないようにする
画面に対して顔が大きく映り込むWeb面接では、前髪によってできる顔の影が目立ってしまう可能性があります。そのままにしていると顔全体が暗く見えてしまうため、どれほど明るく返答しても暗いイメージを持たれやすいです。
そのため、顔に影ができないように、前髪はあらかじめ横に流しておくか上げるようにしましょう。難しい場合は、カメラの色彩を調整して明るくしておくという方法も効果的です。
メイクはいつもより少し濃い目を意識する
女性のメイクは、基本的にナチュラルメイクが推奨されています。しかし、Web面接の場合は画質によってはナチュラルメイクをしていてもすっぴんと捉えられてしまう場合があるため、注意が必要です。
このように通信環境などが影響しやすいWeb面接だからこそ、メイクはいつもより少し濃い目を意識した方がよいでしょう。少し濃い目の方がカメラ映りが良くなるため、印象が変わる可能性が高いです。
身だしなみ以外のWeb面接の注意点
インターネット経由で行われるWeb面接では身だしなみ以外にも、対面方式での面接とはまた違ったポイントに注意しなければいけません。特に普段プライベートで使っているデバイスを用いる場合は、アカウント名やアラームなどにも意識を向ける必要があります。
ほかにも背景やカメラ映り、通信環境など注意しなければいけないポイントが多いため、それぞれの注意点について解説します。
アカウント名は本名にする
Web面接では専用のアプリなどを使うことが多いですが、その際のアカウント名はニックネームではなく本名に設定しておきましょう。ニックネームにすると本人であることが確認しにくく、面接にふさわしくないとマイナスのイメージを持たれやすいです。
また、アイコンも普段からアプリを使っている人だとプライベート色の強いものになっている場合があります。面接はあくまでビジネスシーンになるため、履歴書の写真にするなど注意が必要です。
部屋を明るくして無地の背景にする
自室で面接を受ける場合、プライベートや生活感が丸見えとなってしまうような背景は避けた方がいいとされています。内容によっては思わぬイメージを面接官に与えてしまいかねないため、基本的には無地の背景が望ましいです。
無地の背景は、アプリによって設定できる場合もあるため活用しましょう。また、部屋全体が暗いと暗い印象を与えてしまうため、部屋全体を明るくしておくことも大切です。
見下さないカメラの角度や映り方を確認しておく
Web面接はデバイスに内蔵されているカメラ越しに面接を行うため、カメラの角度や映り方にも注意しなければいけません。
特にカメラが目線よりも下になってしまうと、画面を見下ろすような形になってしまい、相手を見下すような印象を与えてしまいます。さらに、顔に影ができやすいため、暗い印象を与えてしまう可能性もあります。
そのため、事前にカメラテストを行い、カメラが目線より高い位置に来るように調整しましょう。
スマホを使う場合はきちんと固定する
パソコンの場合は何もしなくても画面が固定されますが、スマホを使う場合は手に持ったり自撮り棒を使ったりするとどうしても手振れが起きやすくなります。そうすると画面が固定できなくなり、不安定な画面になって見づらいです。
スマホを使う場合は専用のスタンドを使うなど、きちんと固定して面接に臨むようにしましょう。固定する際には角度や映り方も意識する必要があるため、その点も踏まえて固定方法を検討することが重要です。
安定した通信環境を確保する
Web面接において特に気をつけなければいけないのが通信環境です。何らかの理由で通信環境に不具合があるとタイムラグやタイムロスが生じやすく、最悪の場合は面接の途中で通信が遮断されてしまうなどのトラブルが起きる可能性があります。
面接をスムーズに進めるためにも、通信環境が安定している場所で対応するように心がけましょう。また、デバイスによっては通信環境が安定する手段を実施することも必要です。
万が一通信が途切れたときは落ち着いて対処する
安定した通信環境にしていたとしても、何らかのトラブルで通信が途切れてしまうことがあります。思わぬトラブルでパニックになってしまう人もいますが、落ち着いて対処することが大切です。
どうしても接続が難しい場合は、担当者に連絡して状況を伝えつつ、落ち着いて指示を仰ぐようにしましょう。
アラームやSNSの通知は切っておく
パソコンやスマホを用いて面接を行う際に意外と忘れてしまいがちなのが、事前にアラームやSNSの通知音を切っておくことです。
面接中にこれらの音が鳴ってしまうと集中力が途切れてしまうほか、面接官にとっても耳障りな音として不快感を与えてしまう可能性があります。どちらにしても良い影響はないため、あらかじめアラームや通知音は切っておきましょう。
Web面接はジャケットなしで挑まずにきちんとした服装を心がけよう
Web面接では服装は特に指定されないことも多いため、ジャケットなしでもいいのかと思われがちです。服装の指定がなかったとしても、ビジネスシーンに合ったきちんとした服装を心がける必要があります。
そのため、スーツ指定であった場合はもちろん、私服指定であったとしてもオフィスカジュアルを意識して、ジャケットなしではなくジャケットを羽織って面接に臨みましょう。
また、服装以外にもWeb面接では注意しなければいけないポイントが多いため、ひとつひとつチェックしておくことも大切です。

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