キャリマガ
就活ノウハウ満載!
キャリアを広げるウェブマガジン

就活生の半数は社風重視!雰囲気で企業を選ぶメリット&デメリット

いつの時代も、社風で会社を判断する学生は多いもの。「社風に共感したから志望度が上がった」「内定が出た時、最後は人で決めた」といった話はよく聞きます。社風で会社選びをするべきか、そのメリット・デメリットをご紹介します。

就活生の46%が「雰囲気」が一番大事だと回答

『みん就フォーラム 参加者アンケート』によると、企業選びのポイントとして社風を挙げた学生は多数。「企業を選ぶ際の軸※上位2つ」では、「やりたい仕事ができる」28%、「働きがいがある」20%を抑え、「社風が良い事」が37%という結果になり、1位に。更に「入社したい企業を選ぶ最も重要なポイント」では46%と圧倒的1位となっています。

f:id:epb0804:20180301122759j:plain


「企業を選ぶ際の軸※上位2つ」19卒 みん就フォーラム 参加者アンケート調べ

f:id:epb0804:20180301122814j:plain


「入社したい企業を決める上で最も重要なポイント」19卒 みん就フォーラム 参加者アンケート調べ

▼社風を重視する学生の意見
「協調性を大事にしていきたいから、社風は重要」
「すべての仕事に人間関係が存在すると思う。40年間を一緒に過ごすのだから雰囲気は見ておきたい」

▽就活生の「企業選びの軸」は?
あなたの軸はなんですか?のクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)

社風で企業を選ぶメリット(1)「嗅覚」は大きな武器

企業選びで「社風」を見る大きなメリットは「学生が判断しやすい」ということ。
学生はビジネス経験がありません。そのため、いくらHPや説明会でその仕事の面白さやビジネスの醍醐味を伝えられても、実際のところ細部までイメージできる学生は少ないのが現実です。経験もないのに、それが自分に合うのかを判断することは難しいと思います。

しかし「会社の人々が自分に合うか否か」「場の雰囲気が好きか嫌いか」であれば学生でも比較的ジャッジがしやすいもの。直感で判断することは短絡的だと感じる人もいるでしょうが、多くの場合、よくよく論理的に考えたとしても同じ結論に至るものです。アメリカの哲学者ウィリアム・B・アーヴィンも、生物の感情や行動を決めるのは最終的には快と不快の2つしかないという「生物学的・インセンティブシステム」を発表しています。

まずは自分にとってその企業の人や雰囲気が快か不快か、嗅覚でジャッジできれば、なぜ快・不快と感じたのか紐解いてみましょう。例えば、外資など成果主義でドライな社風を「燃える。面白い」と思えるか「怖い」と思うかは人それぞれです。女性事務職に制服が支給される会社を「コーディネートを考えなくて楽」と捉えるか「もっと裁量のある会社でバリバリ働きたい」と感じるかも人によって異なります。快・不快をきっかけに自分の働く軸を見つめてみましょう。

社風で企業を選ぶメリット(2)「態度」は嘘をつけない

多くの場合、最後は「態度や表情」に真実が現れるものです。どれだけ社会意義や顧客視点を謳っていても、どこか社員の様子に自信がなさそうだったり、疲れていたり、綺麗事に見えた場合は、新卒採用のパフォーマンスとして仕事や会社を大きく見せている可能性も。語っている言葉に整合性があるか、態度に違和感がないかをチェックしましょう。

▼こんな「態度」をチェックしよう
・夢やビジョンを語る社員がイキイキしていない
・お客さまに向き合う誠実さを謳っているが、学生に対する態度がぞんざい
・会社全体では壮大なビジョンを掲げているのに、部門や個人の目標は小さい
・どこか作り笑顔に見える
・採用担当者や登壇者が複数いる場合、片方が必要以上に気を使っている
・電話先への態度が偉そう

また、面接時や説明会会場がその企業のオフィス開催だった場合は、会社のありのままの姿が見れるチャンスです。以下のような内容もチェックしてみましょう。

・お茶を出した社員に礼を言わない
・トイレを借りた際に個室がなかなか空かない場合→社内にはいづらさを感じた社員がトイレに籠もって息抜きをしていることも多く、ストレスが溜まっている可能性がある

また、トイレは社風が表れることが多いです。流しに髪の毛が落ちている、紙ごみがごみ箱から溢れているといった場合は、「自分が片付けよう」という主体性や仲間を思いやる意識が低い企業が多いでしょう。そのほか標語などポスターが貼られていることも多く、社内で実際に何を大切にしているのかが垣間見えます。

社風で企業を選ぶデメリット(1)オモテに出る社員は優等生

「社風や人」で会社を見るデメリットのひとつは、学生が会える社員は選抜されたメンバーだということです。人事を始め、HPや動画に掲載される先輩社員は採用という学生向けの営業活動を行う担当としてふさわしいと選ばれたメンバーです。実績などに加え、場合によってはビジュアル重視で選ばれていることも。オモテに出ている社員だけでは、その会社の平均値がどうかは分かりません。

特に、採用担当者は自社のプレゼンに長けた人物です。何度も学生の前で同じ説明を行っているので、最終的にうまく「態度」を作れるようになっている可能性も高いです。この場合は「担当者個人のやりがいやキャリアビジョン」を聞いてみましょう。会社の事は堂々と語れても、自分ごととなると動揺する人もいます。

また、その会社の平均的な社風・人の雰囲気を知るためには、より多くの社員に合うことが大事です。インターンや職場見学には積極的に参加してみましょう。そのような機会がない場合も、企業によっては別途先輩社員との面談を設けてくれるところもあります。自分から「~~職の方にお会いしたいです」「~~と言う価値観で就職活動をされていた方がいたらお話聞きたいです」などとアピールしてみましょう。

社風で企業を選ぶデメリット(2)「働きやすさ」と「やりがい」は違う

ひとつ忘れてはいけないのは、「働きやすさ」と「やりがい」は異なるということ。社風に意識を向けすぎて企業を選んでしまうと、

・やりがいや将来性は首をかしげるところもあるが、人がいい会社だから入社を決めた
・その事業は本当に地域のためになると思えたが、肌が合わないと感じ受けるのをやめた

など、社風が良ければ他の事は帳消しになる、もしくは他の美点があっても社風が合わなければ候補から消えるという「人や社風に引きずられる」リスクがあるのです。

皆で気持ちよく働くことが最重視であると言い切れる学生なら良いのです。しかし、仕事のやりがいや成長性が自分にとって大事な軸だとこれまで考えてきたのに、いつの間にか人の良さに引きずられるという学生は毎年一定数存在します。

人は多少のストレス環境にいた方が成長度合いが高いと言われています。常に過剰に背伸びしなければいけない環境はさすがにストレス過多だと思いますが、少しハードルが高いと思える仕事を選ぶ方が、数年後は大きく伸びます。また、グローバル時代を迎え、より多様な価値観を持つ人とのコミュニケーションが求められる中で、自分と雰囲気の合う人だけで固まるのは、あなたの将来にとって良いことでしょうか?「人」や「社風」に流されそうになったら、改めて自分の軸や目的意識を見つめ直し、合理的にその会社に入るメリット・デメリットを整理することをおすすめします。

嗅覚、理性の両方を駆使しよう

社風や人で企業を選ぶことは「結果的にその判断が正しい可能性が高い」「相手の本性が見えやすい」といったメリットがあり、反面「その他の大事な優先順位が流されてしまいやすい」というデメリットがあります。直感や嗅覚、理性や合理的な判断。どちらもバランス良く使うことで、自分に合う企業を見つけましょう。

関連リンク

あなたの軸はなんですか?のクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)

 

f:id:epb0804:20170929191351j:plain

著者:おくいはつね

2006年より人材系企業にて、中途採用営業、営業支援、新規事業を経験。その後、東証一部上場企業などの採用コンサルティングや組織開発、研修プログラム開発、新卒採用ツール企画制作などに携わる。慶應大学などの教育機関でキャリア開発ワークショップを実施。また人材育成領域の事業立ち上げやマーケティングも行っている。