「君さ、うち向いてないよ?」圧迫面接をする意図といじわるな質問例

面接はただでさえ緊張するもの。ましてや、圧迫面接が多いと言われている業界での面接はとても不安ですよね。圧迫面接にはどのような心構えで臨めばいいのでしょうか?質問例や対処法とともに、圧迫面接対策をご紹介します。

圧迫面接をする意図と面接官がチェックしているポイント

圧迫面接とは、学生が答えられないようないじわるな質問をしたり、高慢な態度で学生を攻め続けたりして、学生に精神的な圧力をかける面接方法です。インターネットなどでも話題に挙がることが多く、不安に思っている就活生も多いと思いますが、圧迫面接はきちんと準備しておくことで乗り越えることができます。そもそも、圧迫面接は何のために行われるのでしょうか?

圧迫面接を行う企業の狙いは主に2種類あります。
ひとつは、圧力をかけることで学生の本音を引き出せる可能性があること、そしてもうひとつが、学生の反応を見るためです。新卒採用でよく行われる圧迫面接では、特に後者の狙いが大きいと考えてよいでしょう。社会人になると、不測の事態や精神的に追い詰められるような状況が多々あります。企業としてはそのような状況に対応できない人材だと困るわけです。そこで、わざと追い詰められるような状況を作って、学生がどのように対応するのかを見ようという意図があります。

面接官が圧迫面接でチェックしているポイントは主に次の2点です。

・追い詰められた状況でパニックに陥らないかどうか、感情をむき出しにせず冷静に対処できるかどうか(ストレス耐性)
・無理難題を押し付けられるような状況をうまく切り抜けられるかどうか(状況適応力・対応力)

つまり、多くの場合、発言の内容の優劣よりも、冷静に切り抜けられるかを見られていると考えてよいでしょう。

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実際に圧迫面接であったいじわるな質問例9つ

圧迫面接ではいじわるな質問や無理難題だけではなく、時には人格までも否定するようなことを言われることもあります。しかし、どんなことを言われても、次のような反応は絶対にしてはいけません。

・黙る
・パニックになって、しどろもどろになる
・泣き出す
・露骨に嫌な顔やムッとした顔をする
・逆ギレをする

万一答えに詰まったとしても、すぐに冷静さを取り戻して切り返せればそれほど大きなマイナスにはなりません。大切なのは冷静に対応することです。
では、圧迫面接でよくある質問と回答例を、パターン別に紹介していきましょう。

1.「この会社に向いていない」系
・「君、この会社に向いていないと思うよ。」
→「どういう点が向いていないと思われますか?足りない面は努力して御社に合う人材になってみせます。」
・「他の仕事探した方がいいんじゃないの?」
→「私はそうは思いません。御社の”人を笑顔にする”という企業理念はとても共感できますし、ボランティア活動での経験を生かせると思っています。」

この手の質問には、落ち着いてポジティブな自己PRをするようにしましょう。

2.ダメ出し系
・「部活の経験はうちでは役に立たないよ」
→「確かに、仕事には直結しないかもしれませんが、どんな時にも諦めずやり通した図太さで、逆境も乗り越えられると思っています」
・「そんな志望動機じゃ話にもならないね」
→「社会経験の豊富な人から見たら未熟だと思われるかもしれませんが、逆に素人の新鮮な視点を生かせる可能性もあると思います」
・「どうせ落ちるよ」
→「そうかもしれませんが、まだ決まったわけではありません。もしかしたら私の可能性に気付いてくれるかもしれませんし、最後まで諦めずに頑張ります」

ダメ出しや揚げ足取りの質問や意見を否定された場合は、相手の意見も認めた上でさらに自分の意見を主張するのが効果的です。

3.脅し系
・「うちの会社、残業が多いよ」
→「家に帰って時間を持て余すよりはいいですし、奨学金を早く返したいと思っているのでちょうどいいです」
・「仕事はキツイし、給料も少ないよ」
→「仕事がキツイのは覚悟の上ですし、社員の皆さんもやっておられることですので問題ありません」

会社のネガティブな部分を引き合いに出された上でマイナスなことを言われたら、それを逆手に取ったポジティブな回答をするとよいでしょう。

4.人格否定系、怒らせる系
・「字が汚いね」
→「自分でも思います。でも、日ごろていねいに書くように努めていますし、字がキレイで仕事ができない人よりも御社の役に立つと思います」
・「〇〇大学?偏差値が低いよね」
→「ご指摘いただいたとおり、◯◯大学の偏差値は低いです。しかし、私が専攻していた△△の授業は、自分にとってはとても有益で社会人になったら役に立つような授業ばかりでした。大学の授業で得た知識を生かして、御社の業務を行うことができると考えています。」

人格や過去の経歴を否定するのは、面接官が相手を怒らせようと挑発していることが考えられます。挑発に乗らず、冷静に切り返すことが大切です。間違っても逆ギレしてはいけません。

圧迫面接で受け答えをする際に重要な心構えとは?

圧迫面接に耐えられる自信がない、と不安に思っている人は多いのではないかと思います。しかし、事前に準備をしておくことで圧迫面接を乗り切ることができます。

1.「圧迫面接」について知っておく
圧迫面接の意味を理解し、どのようなものが該当するかを知っていると、理不尽な質問をされたりしても、「これは圧迫面接だ」と認識することができます。

2.面接官も仕事で仕方なくやっている
いじわるな質問や理不尽な扱いを受けたとしても、それは相手の本心ではありません。あくまでも「演出」に過ぎないと思っておきましょう。

3.よくあるパターンを把握しておく
圧迫面接にもいくつかのパターンが存在します。よくあるパターンを知っておくと冷静に対応することができます。

4.自己分析や企業研究はしっかりしておく
圧迫面接は、揚げ足取りのようなツッコミを受けることもしばしばです。落ち着いて自分の意見を言えるように、自己分析や企業研究はしっかりしておくようにしましょう。

では、実際に圧迫面接に遭遇した場合は、どんなことに注意すればよいのでしょうか?まずは、一刻も早く「圧迫面接だ!」と気付くことです。何かおかしいと思ったら、慌てずに圧迫面接を疑ってください。圧迫面接と気付いたらとにかく冷静になることです。まず、何度か深呼吸をして自分を落ち着かせましょう。

面接官の態度でも圧迫面接の場合がある

圧迫面接は、いじわるな質問や理不尽なやり取りだけではありません。面接官が学生を不安にさせたり、怒らせたりするような態度を取るパターンもあるので覚えておきましょう。例えばよくありがちなのが、履歴書などの資料を伏せている、面接中に違う作業をしている、隣の面接官とコソコソを話すなどです。学生の回答を聞いて首を振ったり、ため息をついたりと、明らかに否定しているような態度を取る場合もあります。

また、あからさまに嫌な顔をしたり、怒り出したりする人もいます。通常の面接で面接官がこのような態度を取ることは考えにくいので、明らかにおかしいと思える態度や表情をされた場合は、「圧迫面接だ」と思って差し支えありません。あまり気にせずに冷静に受け止め、相手の出方をうかがいましょう。

圧迫面接では割り切ることも重要

近年はパワハラやセクハラ等が社会問題になっていることや、掲示板の書き込みにより企業の評判が下がることも懸念されているため、酷い圧迫面接は減少傾向とも言われています。万一、圧迫面接に遭遇した時は、あくまで面接官の”演出”であると割り切って冷静に対応することが、うまく乗り切るポイントです。

関連リンク

圧迫面接のクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)

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著者:福田 結希

人材コンサルティング会社に約8年間所属。主に、新卒採用試験(主に集団面接、グループディスカッション・プレゼンテーションなどの評価)、企業研修等でのコンピテンシーアセスメント等に関与していました。