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【家具業界の研究】業界大手ニトリの「攻めのビジネス」に迫る

連続増益第1位をひた走るニトリホールディングス

リビングから寝室に至るまで、生活を快適にして住空間を彩る家具。そのさまざまな家具を製造・販売または仕入れ・販売するのが家具業界です。業界主要企業は、「ニトリホールディングス(=以下、ニトリ)」、「島忠」、「ナフコ」、「大塚家具」など。近年では、スウェーデンの企業である「イケア」も、市場で存在感をあらわにしています。業界トップは、「お、ねだん以上」で消費者に親しまれるニトリ。あらゆる業界の全上場企業の中でも、記録的な連続増益達成率を誇る会社としても知られています。

「2018年卒の新卒就職人気ランキング(https://www.nikki.ne.jp/event/2017041302/) 」の、人気企業総合ランキングでは11位。特に文系男子に人気があり、文系・男子のランキングでは3位をマークしました。

f:id:hito-contents:20170927102742j:plain出典:pixabay

家具業界は長期縮小傾向。トータルコーディネートが勝負の鍵

業界の利益を左右するのは、何と言っても、「少子化」と「新設住宅着工戸数の減少」。このふたつの要因から、家具業界は長期縮小傾向にあります。現代は、ズバリ「家具が売れない時代」。一貫して高級家具や輸入家具を扱ってきた家具主体の「大塚家具」は、2014年度決算で4期ぶりの赤字に転じています。

一方、ホームセンターでのインテリア雑貨も展開する「ナフコ」や「島忠」は、家具主体企業よりも、消費者の幅広いニーズに応えられることから、高い営業利益を確保。しかし、こちらも2014年の消費増税前の駆け込み需要の影響を受け、その足取りは重いようです。

ただ、業界動向としては、「家具」主体ではなく、インテリア雑貨、さらにアパレルも含む「住空間の総合提案」がキーポイントとなっており、トータルな事業戦略を各社重視。今後もそのような事業展開が進むと予想されます。

▽ニトリホールディングスに関するリンクはこちら
ニトリホールディングスの掲示板・クチコミ - みん就(みんなの就職活動日記)

インテリア、生活雑貨も含めた業界地図

生活雑貨を中心にして、家具、インテリアを扱い総合提案を行ってきた企業を家具業界に含めると、好調なのが「良品計画」。無印良品で知られる企業ですが、家具、インテリア雑貨はもとより、キッチン用品、加工食品、文具に至るまでありとあらゆる製品を展開しています。さらに、独自の商品コンセプトの打ち出しによって固定ファンを獲得しており、順調に成長。2015年度の売上高は2,602億円、営業利益は238億円をマークしました。

その他にも、総合提案企業としては、セブン&アイグループの「ロフト」、東急不動産グループの「東急ハンズ」などが主要企業となりますが、このような総合提案主体の企業、家具主体の企業を含めても、首位を維持し、別次元の成長を見せているのが、実はニトリなのです。

リーマンショックでも消費増税でも増益を達成したニトリ

冒頭で記したように、上場企業の中でも連続増益トップのニトリは、2017年2月期決算で30期連続増益を達成。15年度では、売上高4,172億円、営業利益663億円。16年度の純利益では、496億円で過去最高となっています。

ニトリは2008年のリーマンショック、2014年の消費増税の影響を受けても、増益を維持し続けているという稀有な企業です。それは、似鳥昭雄社長の市場動向を先読みする「先見の明」とともに、不景気前に投資を増やしたり、人材採用を増加したりなどアグレッシブな展開を行ってきた会社の「行動力」が根底にあると推測されます。今後、連続増益がどこまで続くかは不明ですが、不景気やリスクに大いに強い企業と言えるでしょう。

業界初のビジネスモデルを確立したニトリの今後の展開

ニトリは現在、インドネシアとベトナムに生産拠点を起き、北海道から沖縄まで471店舗以上展開(2017年9月)。家具主体の企業としてのイメージがありがちですが、実は、「住空間をトータルコーディネート」する「ホームファニシング業態」を国内で初めて確立した企業としても知られており、実際に店舗に行くと、さまざまな商品を目にします。しかも、消費者に親しみやすい低価格で販売されていて、この「幅広い品揃え」と「低価格路線」がビジネスモデルの強みと言えそうです。

低価格については、一般的な家具の流通小売モデルとニトリのモデルは異なり、「製造小売だけではなく、物流や配送まで自社」で行う、一貫体制を構築。コストコントロールを行いやすい環境整備により、低価格での提供を実現しています。

今後のニトリのビジネス展開として、注目すべきは、「新ブランド設立」と「都市部への店舗展開」。2015年4月に中価格帯の家具、インテリアを中心にした「NITORI QUALTY LINE」を発表、49店舗の売り場で展開させました。都市部進出では、同月に、初の都心部となる銀座の百貨店「プランタン銀座」へ出店を果たしました。

このふたつの展開で、ニトリは、新たな消費者層の獲得に乗り出しています。

ニトリが求めるのは、「3C主義」の学生

継続して店舗拡大を続けていることから、新卒採用が多いニトリ。同社は、求める人材として、「3C主義」を掲げています。
3C主義とは?

Change
【変化】:現状に満足せず、常により良いものを求め続ける人。

Challenge
【挑戦】:どんな事も前向きに考え、不可能なこと、前人未到なことに挑戦していく人。

Competiton
【競争】:常に自分を成長させることを考えている人。

この、それぞれの”C”をまとめれば、ニトリが求める学生は、「何事においても『意欲・執念・好奇心』を持って取り組めるバイタリティのある人」となります。

つまり、過去の成功体験や方法論に捉われることなく、柔軟な発想や行動ができ、自分の可能性をより広げたいという学生に最適な企業と言えるでしょう。

【参考資料】

  •  『会社四季報 業界地図 2016年版』東洋経済新報社
  •  『就職四季報 2017年版』東洋経済新報社
  •  ニトリホールディングス コーポレートサイト
    http://www.nitori-globalrecruit.com/

関連リンク

ニトリホールディングスの掲示板・クチコミ - みん就(みんなの就職活動日記)

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監修:藤信 明憲(ふじのぶ あきのり)

GCDF-Japan キャリアカウンセラー資格所有
私立大学でキャリアカウンセラーとして勤務。大学在籍時は、就職相談の他、合同説明会の運営リーダーを担当し、各種就活対策セミナー講師としても年間50本以上の登壇を行う。リピート指名ナンバーワンの実績を誇り、何よりも傾聴を心がけている。
現在はフリーランスで、学生や社会人へのカウンセリング、次世代社長や大人向けの勉強会のファシリテーターや講師を行う。