就活で疲れたからといって中小企業で妥協すると後悔する理由3つ

大企業から内定が出ず、就職活動に疲れてしまう人は多いです。しかし、妥協して内定済みの中小企業へ入社を決めることは後々後悔してしまうかも。そこで今回は、後悔してしまう理由を、具体的な大企業と中小企業との違いから検証します。

就活で疲れたときに妥協するのは、後悔のもと

就職活動を進めるなかで、思うように選考を突破できず、志望度の高い企業群から内定を獲得できないという経験をする人もいることでしょう。
就職活動が長期化し、選考に落ちる回数が増えるほど、「もう就職活動疲れちゃったし、終わりにしようかな。」、「志望度は高くないけど内定もらった企業あるし、諦めようかな。」と妥協をしてしまうケースは少なくありません。

しかし、そのような思いで安易に就職活動を終わりにするのはオススメできません。

《後悔する理由とは?》

  •  新卒として就職活動ができるチャンスは1回きり
  •  新卒の方が中途よりも大手企業に就職できる可能性が高い
  •  企業側にとっては、低コストで優秀な人材を採用しやすい新卒採用を重視していることが多い
  •  企業によっては社員の離職率が低く、中途での入社機会が限りなく少ない
  •  働く環境や待遇も中小企業と大企業では大きく異なる

このように、新卒採用の重要性は就活生側だけでなく、企業側にもあり、新卒での就職活動だからこそ内定を得られるチャンスのある企業も多いのが実情と言えます。

また、納得いかないまま中小企業への入社を決めることは早期離職にもつながりがちなので、注意が必要です。

f:id:hito-contents:20171215090753j:plain出典:pixta

就活で後悔しないために知っておきたい中小企業と大企業の待遇の違い4つ

就職活動を止める判断をする前に、中小企業と大企業の待遇の違いについて理解をしておく必要があります。具体的に注目したいポイントは、以下の4点です。

(1)給与・賞与
まず挙げられるのは給与・賞与です。一般的に大企業の方が、中小企業と比較して給与水準が高く、職務能力や年齢によって昇給していく可能性も高いです。また、賞与にも同様の傾向が見られるだけでなく、中小企業の場合だと、賞与がない場合や回数が少ないこともあります。

(2)福利厚生
次に挙げられるのは福利厚生です。福利厚生には「法定福利」と「法定外福利」というものがあります。
「法定福利」には、社会保険料や、通勤・業務中のケガなどによる休業を保証する労働基準法上の休業補償、児童手当拠出金などがありますが、「法定外福利」は企業に義務付けられたものではないため、導入の程度には企業によって差があります。
「法定外福利」に当てはまるのが交通費、家族手当、住宅手当や社宅の提供、育児支援、社員食堂やレクリエーション施設などの設置です。大企業はこうした法定外福利も充実している傾向にあり、中小企業では同水準のものを享受できる可能性は低いと言えます。

(3)休暇・休業制度
休暇や休暇制度は福利厚生の一部ですが、大企業と中小企業とで違いが出やすいポイントの1つなので注目しましょう。

《大企業で見られる休暇制度の例》

  •  リフレッシュ休暇(勤続◯年以上で取得可能という形式で、1週間程度の連続した有給休暇を取得できる場合が多い)
  •  アニバーサリー休暇(誕生日や記念日に取得可能)

その他、企業によって、さまざまな休暇制度が存在します。また、産前産後休暇や育児休暇、介護休暇などの休業制度は法律によって取得権利が認められているものの、やはり前例を多く持つ大手企業の方が、周囲の理解や具体的な支援策が充実しています。比較的、スムーズに取得しやすいことも特色として挙げられます。

(4)退職金制度
退職金制度も、必ず企業が実施しているわけではない制度の1つで、導入している企業はやはり大企業に多いのが実態です。また、退職金の支給額が決まっている企業年金制度のほかに、運用によって支給額が決定される積み立て型の「確定拠出年金」を導入している企業も増えていますが、こちらも必ず導入されている制度ではないので事前に確認しましょう。

このようにさまざまな点で待遇に違いがあるため、安易な妥協が後々影響を及ぼすリスクがあるのです。

就活では将来のキャリア形成も考えて企業を選ぶべき

入社後の待遇以外にも中小企業と大企業の違いがあります。それは、将来のキャリア形成に及ぼす影響です。仕事の規模、進め方や将来的に経験できる可能性のある仕事環境が異なるため、就職活動を終了する前に改めてこの選択で良いのか考えてみましょう。

《大企業だからこそ得られるキャリア形成のチャンスとは?》

  •  入社年次ごとの研修制度が整っており、長期的な人材育成を図っている
  •  海外展開に積極的な企業であれば、海外事業に若いうちに触れる研修制度を設けていることがある
  •  ジョブローテーションなどで、幅広いポジションで活躍できる可能性がある
  •  業界をリードする専門的な知識や技術を身につけることができる
  •  専門職、管理職、サポート職など社内に複数のキャリアパスがあることが多く、自分の思考性や適性に合った仕事で経験を積むチャンスにつながる

大企業の場合、このように会社全体で人材を育てる制度があり、前例も数多くあることから中長期的なキャリアの見通しが得られやすいのが特徴です。また、大企業だからこそ持つノウハウや技術を獲得できるチャンスに恵まれ、仕事に取り組むなかで、自分の人材としての市場価値を高めやすい環境とも言えます。

このような点を総合して考えると、一般的には大企業の方が支援してもらえる機会や、幅広いチャンスがあり、キャリア形成には安心感があります。しかし、中小企業にも大企業にはない良いポイントがあるので、これも事前に理解しておきましょう。

《中小企業だからこそ得られるキャリア形成のチャンスとは?》

  •  人数が少ないからこそ、大企業よりも早いタイミングでより高い役職に挑戦できる
  •  裁量権を委ねられ、自分の意見が仕事に反映されやすい傾向にある

人数の少なさや規模の小ささから、昇進が早かったり、若手の意見が多く求められたり、プロジェクトを早いうちから任されることもあります。このように、実は中小企業だからこそ得られるチャンスもあるのです。

中小企業と大企業とでは仕事を行う環境も大きく違うので、自分自身がどのようなキャリアを目指したいのか、それを実現するためにはどのような環境で仕事をしていけば良いのかを、立ち止まって考えてみましょう。

就活で疲れたときの対処法

就職活動が思い通りに進まないときは、いきなり諦めてしまうのではなく、疲れをとったり、気分を一新したりするような対処を自分から進んで行うことも大切です。

  •  思い切って一定期間休んでみる
  •  業界を変えてみる
  •  就職活動の方法を変えてみる(違う就活ナビや新卒紹介のエージェントを利用してみる など)
  •  これまでの就職活動を振り返り、自分の良かった点と改善すべき点を具体的に洗い出す

就職活動が思うように進まないときは、漠然とした不安を持っていたり、自信がなくなってしまったりしていることも少なくありません。そのようなときに、具体的な対策をしないまま活動を続けても、本来の力が出せず、あまり前向きな結果は期待できないでしょう。まずは一度立ち止まって休息をとり、区切りをつけて振り返りの時間を持ち、行動を変えることで、就職活動を改めて前進させられる可能性が出てきます。

また、残念ながらすべての就活生が大手企業に内定をもらえるわけではありません。なので、もしも妥協をするのであればどの点は妥協できるのかを言語化しておくことも大切です。これを明確にしておくことで、漠然とした「大手企業じゃないといけない」という不安を解消でき、自分を納得させることもできるでしょう。具体的な対処をして、前向きな気持ちで就職活動を終えられるよう、取り組んでみましょう。

妥協を避けるには焦らないこと

志望度の高い企業から内定がもらえなかった場合、内定済みの企業で妥協しようとしてしまうのはよくあることです。しかし、待遇や将来のキャリア形成を考えたときに妥協をして選んでしまうと、後悔につながります。焦る必要はないので、一度立ち止まった上で就職活動を続けてみましょう。

関連リンク

ぬわぁぁぁん(就活)疲れたもぉぉぉんのクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)

f:id:epb0804:20170929191456j:plain

著者:山崎えま

大手人材会社にて新卒就活ナビの大学向けプロモーションを担当。都内私立大学を中心に年間5,000名を対象とした就活ガイダンスや面接・グループディスカッション講座などを実施。現在は海外在住で就活・キャリアライターとしてコラム記事執筆を中心に就活生を支援しています。