ＫＤＤＩの秋冬インターン体験記(パートナーコンサル)_No.20482

「auショップを運営する代理店への新規事業立案」がテーマでした。具体的には、①代理店が抱える売上低迷や顧客接点の希薄化といった実際の課題を抽出し、②市場調査や店舗調査のデータをもとに、③顧客体験の向上や収益構造改革を同時に実現する新規サービス案をグループで企画・立案するミッションに挑みました。

1日完結のプログラムで、まずアイスブレイクでチームビルディングを行い、次に企業説明（KDDIのビジョン・代理店営業の役割）を受講。その後、6人程度の班に分かれて約3時間のグループワークに臨み、最後に各班が提案内容をプレゼンテーションし、人事・現場社員からフィードバックをもらいました。座談会では、4タームにわたり現役代理店営業社員と1対数名で直接意見交換する場が設けられ、当日の夜まで議論が白熱しました。

座談会で代理店営業の“泥臭くも熱い”リアルを肌で感じ、顧客と信頼を積み重ねる仕事の魅力を実感。結果、当初の「数字を追うだけの営業」イメージが吹き飛び、より強い興味を抱きました。

多様なバックグラウンドのメンバーが参加。プレゼン技術や論理構成に長けた学生が多く、初対面でも積極的に意見を交わせるハイレベルな環境でした。

社員の方々は非常にフレンドリーかつプロフェッショナルでした。グループワーク中も常に班を巡回し、「なぜそう考えたのか」を深掘りしながら丁寧にアドバイスをくださり、対話を通じて業界理解が深まりました。

事前の企業説明だけでは掴みきれない「代理店とKDDI本体の利益構造」「現場で求められるマインドセット」を、座談会とフィードバックを通じて具体的に理解できました。

短時間で課題発見から提案までのPDCAを高速で回し、社外のメンバーと連携する中で、思考のスピードとプレゼン力、ファシリテーション力が格段に向上しました。

実際の代理店が直面する課題を題材にした実務再現度の高さと、現場社員との対話機会の多さが非常に充実しており、1日で「働くイメージ」を掴むには申し分ない内容でした。

現場のリアルを追求するほど、課題設定の角度がビジネス成果を左右することを痛感しました。机上の論理だけでなく、店舗や顧客の行動観察を通じて仮説を検証し、提案軸をブラッシュアップするプロセスは、顧客志向とPDCA高速化の重要性を教えてくれました。また、異なる価値観を持つメンバーと協働する中で、合意形成のための問いかけ設計やファシリテーション技術も身につきました。

このインターンでは「本質的な課題をいかに発見するか」が勝負です。事前準備としてKDDIの代理店ビジネス構造や過去の新規事業事例を調べ、仮説を立てておくことで、グループワーク時に議論の方向性を牽引できます。また、座談会での質問は“他の人が聞かない問い”を心がけ、社員との対話から具体的な業務イメージを獲得しましょう。議論中は傾聴とロジック構築を両立し、熱い思いを論理的に伝える練習をしておくと大きな差別化になります。