- 2023年10月上旬
- オンライン
- 3日間
ES
| 提出締切時期 | 2023年9月上旬 |
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学部4年次は液晶を潤滑油として使用する研究をしていました。潤滑油は槢動面の引き込み速度などの条件によって適切な粘度が変化しますが、従来の潤滑油ではこの変化に対応できません。そこで液晶に着目しました。液晶は流れに対してどのような分子配向をとるかによって粘度が変化します。また、電場や磁場をかけることで配向方向を操作できます。これにより潤滑条件の変化による問題を解決しようと研究していました。結果として従来行われていなかった偏光カメラを用いた液晶の配向角度観察に成功しました。またその際の摩擦力、膜厚の関係についても明らかにし液晶潤滑油の実用化に必要なデータを取得しました。大学院入学後はワイヤの縦振動による騒音発生を防止するための研究を行っています。現在は研究の第一段階としてゴム紐をワイヤに見立て、縦振動を発生させられる実験装置を作成しています。また、PTVを用いた振動計測の準備も行っています。
C++、Excelのマクロ、Matlab、を経験したことがあります。Matlabは研究で学部4年次から使用しており、研究が変わった現在でも使用しています。Matlabでは大きく3つのプログラムを作成しました。実験データと既知のフレネル係数の計算を利用し供試油膜厚を算出するもの、平均化処理を行なったFFT解析をするもの、液晶分子の配向角度を計算するものです。この中でも最後のものに最も力を入れました。実験で摩擦中の液晶の様子を変更カメラで撮影します。偏光カメラで取得した画像の各ピクセルにはそれぞれ異なる4つの角度の偏光情報が入っています。これらの情報を用いて液晶分子の配向角度を計算させるようにしました。そして配向角度の大きさを色で表す配向度マップと呼ばれる画像を作成しました。それに加え、時間経過による配向の変化を分かりやすく表現できるよう配向度マップをコマ送りで再生する動画も作成しました。
結論から書くこと、字数内でどれだけわかりやすく書けるかを意識しました。