- 2024年9月中旬
- 島根県
- 4日間
- 交通費支給あり
ES
| 提出締切時期 | 2024年6月上旬 |
|---|
原子炉を用いて医療用RIを生成するというテーマで研究を行っている。具体的には、骨癌などの治療に使用されるSn-117mという医療用RIを扱っている。このRIの製造に関する先行研究では、ターゲットとなる材料(濃縮スズ金属)が非常に高価であるため、製造コストに課題があった。そこで私の研究では、安価に入手可能なインジウム金属をターゲットに使用し製造コストを削減できないか考えた。結果としては、製造コストを90%以上削減できることが示された。しかし、生成されたSn-117mの比放射能(単位質量当たりの放射能)が、最低でも1Ci/g必要だが、結果では0.5Ci/gと非常に低い値という新たな課題が生じた。原因としては、中性子束が低い発電炉の体系で計算を行っていたことが考えられる。そのため、実際にRI製造を行っている研究炉の体系で計算を行い、より再現性の高いデータを取得することを目的に研究を進めている。
私は大学院で原子力工学を学んでいる。これまで原子力発電については、教科書や講義、シミュレーションを通じて理論的に学んできたが、発電所の運転や現場の安全管理がどのように行われているのかを、自らの目で確かめる機会はなかった。本インターンでは、原子力発電所における設備の運用、保守管理、安全文化の実態を現場で学ぶことを目的としている。特に、運転員や技術者がどのような意識を持って日々の業務に取り組んでいるか、また、地域社会との信頼関係をいかに築いているかを現地で把握することに重点を置いている。机上の知識にとどまらず、現場の実態に根差した視点を得ることが、今後の研究や進路選択において不可欠であると確信している。インターン終了後は、得られた知見をもとに、自らの研究に深みを持たせるとともに、将来的には原子力の安全な活用と地域の持続的な発展に貢献する人材になりたい。
自分が伝えたいことを如何に簡潔に、分かりやすく伝えられるか