東京電力ホールディングスの秋冬インターン体験記(技術営業職)_No.23598

炭素税下エネルギー選択影響を探る計算機シミュレーション

私はエネルギー需要家向けサービス提案に興味があり、自分が培った顧客本位で動く力が実務で通用するか確かめたいと考え志望した。貴社のインターンでは産業用・業務用の負荷特性に応じた電力メニューやPPA、カーボンニュートラルロードマップ策定を若手社員と体験できると伺った。現場で提案を形にする際、顧客が求める経済性と環境性のバランスをどう提示するかが難所と聞く。スーパーの青果部門で培った、売場視点でコストと品質を両立させた改善提案経験を用い、顧客目線で価値を伝える方法を学び、磨きたい。

私はスーパーの青果部門で顧客満足度向上を目標に品出し作業の効率化に挑戦した。担当者ごとに手順がばらつき品出し完了まで平均四十分を要し、補充遅れで売機会を逃していた。まず売場責任者と作業者にヒアリングし、手順の差異とロス要因を抽出した結果、前出しと在庫確認を別々に行う二重動線が主要なボトルネックと判明した。私は週次観察で得たデータを基に動線短縮レイアウトと一括タイムスケジュールを作成。品質重視の正社員と速度重視の学生バイトの意見が対立したため、重点箇所のみ品質検査を残し、写真付きチェックリストで簡易確認する折衷案を提示した。試験運用の結果、平均作業時間は二十五分に短縮、欠品率も低下し売上が前年同週比五％向上した。店長から全店共有を依頼されたこの経験を通じ、現場観察に基づく課題の具体化と利害調整の重要性を学んだ。

私は向上心の強い性格である。例として、学業と趣味のエピソードを挙げる。学業では、今まで解けなかった問題を解くことをモチベーションに、中学・高校ともに勉学に励んだ。その結果、大学受験では塾に通うことなく現役で大学に合格できた。また、大学院での研究生活では国際学会での発表を目指し、共同研究を行っている他大学の教授や学生と月1回積極的に議論を行っている。また趣味の格闘技では、自身の技術向上を目的に、2年間週5回の練習に休まず取り組んだ。その過程で、最後に出場した大会では16人中ベスト4という成績を収めることができた。インターンシップでも、私は向上心を活かし、議論の深堀りに貢献できると考えている。

エントリーシート記入時に特に注意したのは、以下の3点である。

1つ目は、「専門外の方にも伝わる平易な表現」にすること。自分の研究内容やアルバイト経験は専門性があるため、抽象的な表現にならないよう、具体例や数字を用いて伝えるよう意識した。

2つ目は、「企業との接点を明確に示すこと」。志望理由や自己PRでは、自分の経験が企業の業務にどう活かせるのかを明確にし、単なる自己アピールで終わらないようにした。

3つ目は、「論理的な構成と読みやすさ」である。文章全体の構成に一貫性を持たせ、段落ごとに要点が伝わるよう校正と推敲を重ねた。また、友人やキャリアセンターにも見てもらい、第三者からの視点で客観的にチェックすることも心がけた。

制限時間が短いため、1問に時間をかけすぎず、解けそうな問題から優先的に解くことが重要である。また、図表問題や四則計算のような「パターン認識」が可能な問題は、過去問で形式に慣れておくと対応しやすい。わからない問題は捨てる勇気を持ち、解ける問題に集中する姿勢が合否を分けると感じた。

玉手箱の問題形式に特化した対策本（例：「これが本当の玉手箱だ！」）で時間を測って繰り返し演習を行った。特に、表の読み取り問題と図形の推論問題は反復演習で慣れが必要なため、毎日15～30分程度継続して取り組んだ。また、本番環境に近い形式に触れておくことで、本番での緊張緩和と時間感覚の調整に繋がった。

インターン選考で重視されていた点は、人柄と入社意欲の高さだと思う。実際のESでは、志望動機や東京電力に対する理解度、また将来的にどう関わっていきたいかという姿勢を丁寧に確認された。加えて、他者と協力する姿勢や誠実さなど、人柄を測る質問も多く、人間性と志望度の両方を重視していると感じた。