大和総研の夏インターン体験記(ITソリューション)_No.20228

ITソリューションの業務体験（社内向け・社外向けシステム提案）

インターンシップは2日間の日程で行われた。
1日目は、まず会社概要やシステム開発の基本的な流れ、プロジェクト事例についての講義を受けた。その後、グループに分かれ、社内業務システム（大和証券向け）の改善提案というテーマでグループワークに取り組んだ。複数のシステム案の中から、ヒアリング情報や与えられた資料を基に、業務効率化やコスト削減の観点から最適なものを選択し、その理由をまとめた。各グループには社員の方がメンターとして付き、適宜アドバイスをいただけた。
2日目は、社外顧客（金融機関以外を想定）向けのシステムインフラ提案がテーマとなった。顧客の要望や現状の課題、非機能要件などを整理し、最適なインフラ構成や技術要素を検討した。こちらもグループワーク形式で進め、最終的には検討結果をまとめて発表し、社員の方からフィードバックをいただいた。

インターン参加者限定のフォローアップイベントや、早期選考への案内があったため、何らかの優遇はあると感じた。

志望度は上がった。実際の案件に近いテーマでグループワークに取り組むことで、SIer、特に金融に強みを持つ貴社の業務内容や求められるスキルセットを具体的に理解できた点が大きい。顧客の課題を分析し、ITを用いて解決策を練り上げるプロセスに面白さとやりがいを感じた。また、社員の方々が論理的思考やチームでの協働を重視している様子が伝わり、自身の強みを活かして成長できる環境だと感じたからだ。

インターン終了後、フォローアップイベントの案内メールが届いた。イベント内では社員の方との質疑応答の時間が設けられていた。

非常にレベルが高いと感じた。特に論理的思考力や課題分析力に長けた学生が多く、議論をスムーズに進めるための積極性やコミュニケーション能力も高かった。有名大学の学生や大学院生が多く参加しており、それぞれの専門分野に関する知識も豊富で、多様な視点から意見が出されるため、刺激を受ける場面が多かった。

全体的に落ち着いていて、論理性を重んじる雰囲気を感じた。グループワークについてくださったメンターの社員の方は、直接的な答えを教えるのではなく、私たちの思考を促すような的確な問いかけをしてくださり、非常に丁寧に対応していただいた。一方で、社員の方同士のやり取りなどから、部署によってはややドライな印象を受ける可能性もあるかもしれないと感じた。

参加前はSIerの業務に対して漠然としたイメージしか持っていなかったが、インターンを通じて大きく理解度が深まった。特に、顧客へのヒアリングから要件定義、システム提案、インフラ選定といった一連のプロセスを体験できたことで、単にシステムを作るだけでなく、顧客のビジネス課題を深く理解し、最適なソリューションを考案・提案するコンサルティング的な側面が重要であることを具体的に理解できた。

成長できたと感じる。限られた時間の中で情報を整理・分析し、チームで議論を重ねて結論を導き出すプロセスを通じて、課題解決能力やタイムマネジメント能力が向上した。また、多様なバックグラウンドを持つ学生と協力する中で、異なる意見を尊重し、合意形成を図るコミュニケーション能力も鍛えられた。社員の方からのフィードバックも、自身の強みや弱みを客観的に知る良い機会となった。

非常に充実していた。講義によるインプットと、実践的なグループワークによるアウトプットのバランスが良く、短期間で多くの学びを得ることができた。社員の方々のサポートも手厚く、疑問点をすぐに解消できる環境だった点も良かった。

ITソリューションを提供する上で、技術力はもちろんのこと、顧客の業務や課題を深く理解する力、論理的に説明・提案する力、そしてチームで協力してプロジェクトを進める力が不可欠であることを学んだ。特に金融業界向けのシステム開発においては、高い信頼性やセキュリティ要件への対応など、特有の難しさがあることも知ることができた。

事前に大和総研の事業内容や強み、特に金融分野における立ち位置について調べておくと、ワークへの理解が深まると思う。また、IT業界やSIerのビジネスモデル、基本的なIT用語（インフラ、要件定義など）についても軽く触れておくと、議論にスムーズに参加できるだろう。グループワークでは積極的に自分の意見を発信しつつ、周りの意見にも耳を傾ける姿勢が大切だ。