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【24卒向け】IT業界就職人気企業ランキング ランクイン企業にインタビュー 株式会社トヨタシステムズ

楽天みん就『2023年卒 IT業界新卒就職人気企業ランキング』分類別ランキングで株式会社トヨタシステムズは、ユーザー系(製造系)で1位(※1)に見事ランクイン。総合ランキングでも年々、ランキングを上昇させています。設立されて早4年、現在の同社が置かれている状況や強みなどについて、インタビューしました。

(※1)2023年卒結果 分類別ランキング ユーザー系(製造系):https://www.nikki.ne.jp/rd/166065/
2023年卒業予定のみん就会員学生に対し、2021年4月8日~2022年3月25日に行なった「楽天みん就」上でのWebアンケートおよび、楽天みん就主催のオンラインイベント「IT Job Festa LIVE」でのWebアンケートでの結果に基づきます。

最先端テクノロジーと安定したシステム、両方とも重要

ートヨタシステムズが設立された背景について教えてください。

嶋田さん
私たち、トヨタシステムズ(以下TS)はトヨタグループのITを支える中核企業として、2019年に誕生しました。単にクルマをつくって売るのではなく、移動を含むサービス全体をお客様に提供する、“モビリティ”という新たな考え方が注目を集めています。また、2021年末からデジタルシフトを迅速に進めていかなければならないということを明確に打ち出すようになりました。

 

ーTSならではの強みを教えてください。

嶋田さん
まずトヨタ自動車のビジネスを熟知している点でしょうか。ユーザー側がどのような仕事を行っているのかはもちろん、その目的についても理解しています。そのうえで、システムを全方位的に見ることができるという点が他にはない付加価値です。また、当社ではこれまで工場で蓄積してきた製造のデータなどを含めて、膨大なデータ(生産・物流、調達、需給、販売、経理・財務など)を基幹システムの中に保有しています。今後は当社がその情報資産を活用してもらえるようなシステムに作り替え、お客様に対して新たな提案ができるようなことに取り組むことで、私たちの存在価値はより高まると考えています。

 

ー総合ランキングでランクが上昇している理由は何だとお考えでしょうか。

嶋田さん
昨年に引き続き、世の中のデジタル化の流れとともにトヨタ自動車による情報発信という追い風がある中、トヨタグループの中核を支える当社に関心を持つ学生さんが増えているのかもしれません。設立して早4年を迎え、会社を知ってもらう活動が徐々に浸透してきたと実感しています。

他にもTSでは基本方針として持続的な社会の実現を掲げ、2020年度よりSDGsに関する活動と情報発信も行っており、そうした情報が学生の皆さんに届いたことも要因として考えられます。ちなみに具体的な活動としては、海岸清掃活動やリユースPC寄贈などの社会貢献活動をはじめ、IT企業ならではの取り組みとして、障がい者・児童福祉施設でのプログラミング教育などが挙げられます。また、学生の方と共にSDGs推進に向けた未来を描いていきたいという思いから、「SDGs論文コンテスト」を運営。これらの活動を通じて、広く社会に貢献する中でキャリアを積んでいきたい、という学生の方々にTSを知っていただくきっかけになったものと考えています。 

小林さん
昨今、企業選びの軸として、成長機会があるかどうかが重要なポイントになっていると感じています。キャリアや教育制度に関する情報発信について採用ホームページを中心に強化した結果、学生の皆さんの興味をひきつけることができたのかもしれません。

 

ーちなみに御社では成長機会についてどのように取り組んでいますか。

嶋田さん
当社では現在、デジタル化の推進にまい進しており、そうした変化に対応できる人材の育成に注力しています。具体的にはデータサイエンスやクラウド開発技術などの研修を社内で整備することで受講機会を全社員に提供しています。また、会社として積極的に新しい開発環境の利用を促進したり、アジャイル型開発の推進等にも取り組んでいたりします。最近では、若手を中心に自ら働きやすい環境をつくるためのボトムアップ活動も活性化しています。こうした取り組み全てが成長につながると考えています。

 

ー2021年も引き続き、インターンシップはオンライン開催だったんですよね。

小林さん
オンラインでは全国各地からTSに興味のある学生の皆さんが気軽に参加していただけた一方で、対面で実施してほしいという要望も強く出ています。今年は感染症の状況を注視しながら、秋以降にはイベントを開催すべく、社内で検討している最中です。2020年からオンラインでインターンシップを実施してみて、「本当に楽しんでもらえているのか」や「改善できる点はないか」などを見つけるのが難しいというデメリットを感じています。そういった意味でもオンラインだけでなく、対面での実施に期待を寄せています。

ビジネスへの理解度を深化させる3Daysを増やした。

ーインターンシップはどんなプログラムがあるのでしょうか。

嶋田さん
当社では、1日体験型プログラム、3日体験型プログラムの2つをご用意しています。

23卒向けインターンシップの3回体験型プログラムの参加人数は、夏には1回あたり24人(4グループ)で8回実施しました。冬も合計すると、3日体験型プログラムは合計で300人となり、1日体験型は800人ほどに絞りました。

 

ー3日体験型プログラムを増やした理由を教えていただけますでしょうか。

 小林さん
22卒の採用選考に入ったとき、3日体験型プログラムに参加していただいた学生の皆さんたちの方が明らかに会社への理解が深まっているのを感じました。もちろん業界研究や自己分析のためにも利用していただきたいインターンシップですが、当社のことをより理解していただくプログラムに注力することになり、2021年度のインターンシップでは3日体験型プログラムに重点を置くことにしました。

 

ー3日体験型プログラムにシフトしたことで変化は見られましたか?

嶋田さん
1日体験型プログラムはどうしても総花的な話になってしまい、業界や会社への理解も浅くなってしまう傾向があります。しかし3日体験型プログラムでは、本部の代表的な仕事を学生さん自ら選び、体験をしてその仕事の醍醐味を味わえるような内容にしています。より濃い内容のためか、結果的に学生の皆さんにも好評でした。今後も3日体験型プログラムの人気が高まれば、増やしていく予定です。

小林さん
インターンシップ終了後の満足度調査は、前年度に引き続き高い評価をいただいております。一方で細かい話になりますが、グループワークをする際、オンラインで共有している資料が使いづらいという声がありました。そこで2021年度のインターンシップでは、オンラインでも共同編集できるGoogleスライドを利用することに変更。使いやすくなったという声をいただきました。今後も引き続き、学生さんたちに寄り添いながら、大小問わず改善を続けていきます。

 

ー3日体験型プログラムの最終日には、社員座談会を実施されているんですよね。

小林さん
3日体験型プログラムにはコースが2つあり、エンジニアリング×インフラコース、コーポレート×ファイナンスコースがあります。いずれのコースにも最終日には社員座談会を設けています。各コースの題材となった職場で働く先輩社員から、学生の皆さんのご質問にざっくばらんに答えてもらっています。

 嶋田さん
社員座談会は実際、働く人の声を聞けるという点で人気ですね。また、2020年度から開始したインターンシップに参加された方の希望者全員を対象とした、リクルーターフォローによる就活サポートも好評のため、引き続き行っていく予定です。

今なら、最先端テクノロジーを学べる土壌がある

ー理系×男性のランキングで上位に入っていますが、人気の理由をどう分析しますか?

嶋田さん
昨今、会社で選ぶ「就社」ではなく、何ができるかで会社を選ぶ「就職」が増えていると感じています。当社としても、VUCAの時代の中、より機敏にお客様のニーズにお応えしていくために従来よりも入社時から高いスキルを保有する人材の獲得ニーズは高まってきています。こうした背景を受け、自身の専門性を生かし、やりたいことをやりたい方向けに初期配属先を確約したジョブマッチング選考を23年卒入社者対象に開始。また、技術志向の学生の皆さんに認知いただきたいと、トヨタシステムズプログラミングコンテストをAtCoderにて開催しました。

小林さん
今回のランキングにおいて、理系の学生の方からの人気が相対的に高かったのは、こうした取り組みについて好感を持っていただけたからではないかと考えています。それに自動車企業のITに携われる企業は他にもありますが、インフラからアプリケーションまで含めて携われるところはあまりありません。加えて、親会社の一部機能まで持っているという点ではかなり珍しい存在といえます。さらに、スペシャリストからマネジメントまで、自分の志向に合わせてキャリアが実現できるという点も魅力なのかもしれません。

入社1年目には、トヨタが誇る「トヨタ生産方式」はもちろん、カイゼンマインド(常に課題を顕在化させ、改善していく姿勢)が学べますし、その後も階層別研修などもあり、人材育成には力を入れています。

 

ー最後に学生の皆さんにメッセージをお願いします。

嶋田さん
当社では現時点でAIに関するプロジェクトが100近く動き出しています。最先端技術にも携わるチャンスがあります。新しいものに関わりたいという人にとっては本当に良い環境が整っています。一部、最先端テクノロジーに強い人材を中途で採用する動きはありますが、当社では現在、全員が最低限の知識を身につけようと教育にも力を入れています。今後最先端テクノロジーを学びたいという人にとっては、うってつけのタイミングです。

小林さん
TSは今、変革の時期にあります。そうした状況下で難しいことに挑戦していくことができます。大変かもしれませんが、その分、やりがいや達成感を得られるのではないかと思います。それに就職活動の時期は、自分の人生について真剣に考える絶好の機会です。ですから、自分が今後の人生でどういうことに取り組みたいのか、どういうことに興味があるのかについてじっくりと考えてみていただいたうえで、いろいろな場に参加していただければと思います。

 嶋田さん
インターンシップが始まっても就職活動は1年近く、もしくはそれ以上の長期にわたって続きます。途中、疲れて息切れするのも当然なので細く長く健康に気をつけてがんばってください!

 ※本記事は2022年6月記事公開時点の情報です。インターンを受ける時期によっては、インターンシップの内容が変更となる場合がございます。

今回インタビューを受けてくださった方

嶋田 修也さん

嶋田 修也さん

株式会社トヨタシステムズ
人事部 採用G GM

小林 和佳奈さん

小林 和佳奈さん

株式会社トヨタシステムズ
人事部 採用G

採用サイトはこちら

https://www.toyotasystems.com/recruit/

関連リンク

2023年卒対象IT業界新卒就職人気企業ランキング結果(楽天みん就)
https://www.nikki.ne.jp/rd/166066/