東海旅客鉄道（JR東海）の秋冬インターン体験記(プロフェッショナル職（施設系統）)_No.21017

プロフェッショナル職（施設系統）の理解を深めるための現場見学会

午前は土木・建築に分かれて講義を受け、JR東海の施設系業務やリニア中央新幹線の概要について学んだ。午後はバスで川崎市の「梶ヶ谷工区」に移動し、実際の建設現場で掘削の仕組みなどを職員の方から説明いただいた。見学後は品川本社に戻り、補足の説明と社員座談会が行われて終了した。

選考要素のない見学会にもかかわらず、後日にジョブマッチング面談（早期選考）への案内あった。

仕事のスケールややりがいは感じられたが、プロフェッショナル職という立場上、企画や再開発といった上流工程への関与には限界があると感じた。また、企業文化としての堅さや柔軟性の乏しさも懸念点だった。

参加前ではあるがイベント応募後にリクルーターから連絡があり、Zoomでの面談も実施された。

特にグループワーク等があったわけではないため、特に印象はないが、物静かな方が多かった。

説明や対応自体は丁寧だったが、全員スーツ着用が指定されていた点や、現場見学で女性がヒールから長靴に履き替える必要があるなど、合理性に欠ける場面が多く見受けられた。安全上明らかにスーツや革靴が適していない状況でも服装規定が優先されており、柔軟性に乏しい企業風土が垣間見えた。

プロフェッショナル職の実務内容やリニア建設現場での技術的な役割を具体的に理解できた一方で、総合職との役割の線引きや裁量の範囲についても、良い意味・悪い意味の両面で現実的な理解が深まった。

現場のスケール感や、進行中のリニア計画の実際を目にすることで、自分自身の関心領域と鉄道との接点を具体的に整理できたため。また、現場見学を通じて、働く環境に対する解像度を高められたことは大きかった。

実際の建設現場を訪れたことで、単に座学ではなく、リニアの立坑という壮大なスケールを実際に見られたことはインターンシップを抜きにしても貴重な機会であった。また、座談会でも現場職の生の声を聞くことができ、1日のインターンシップとしては非常に密度が高かった。

JR東海の施設系統では、土木・建築の技術を用いてリニアを含む巨大プロジェクトに関わるチャンスがあり、その社会的責任とやりがいは非常に大きいと感じた。一方で、プロフェッショナル職の立場上、計画全体を主導する立場にはなりづらく、裁量には一定の限界があるという現実も知ることができた。また、企業文化としての堅さも感じられ、入社を検討する上で良い材料になった。

技術に興味がある方にとっては非常に面白い内容だが、企業の文化や職種としての裁量範囲までしっかり見極めることが重要。特にプロフェッショナル職は、手がける仕事の規模と個人の影響力のバランスを理解しておくと、入社前後でギャップが少ないように思える。また、現場見学は貴重な体験なので、事前にリニアや鉄道インフラに関する知識を入れておくとより多くを吸収できると感じた。