東武鉄道の秋冬インターン体験記(総合職)_No.21021

新型特急スペーシアXの貸切乗車を通じて東武鉄道の観光戦略を体感しつつ、「日光にまた来たくなる施策」をテーマにしたグループワークに取り組んだ。

東武浅草駅に集合し、新型特急スペーシアXの貸切列車で東武日光へ向かう。車内では会社説明や社員の方のプロフィール説明があり、昼食（弁当）は車内で自由に取る形式。スペーシアXの各車両（コックピットラウンジ・スイート等）も自由に見学可能。
そして、日光金谷ホテルに到着後、6人グループで「日光にまた来たくなる施策」をテーマにしたワークを30～40分程度実施し、発表とフィードバックを行った。その後、社員との座談会があり、解散は現地。

スペーシアXやSL復活運転プロジェクトなど、地域と連携しながら観光資源を活かす姿勢に強い魅力を感じた。また、現場社員の方のお話からも幅広いフィールドで裁量を持って働けると思えた。

電話で人事の方から、「インターンシップでの取り組みや動画選考を拝見して、ぜひOB訪問をしないか」という連絡があった。

事前課題があったことで一定の準備はされていたが、ワーク時間が短く、身のある議論にはならなかったため。

複数の部署から社員の方が参加しており、キャリアや経験にばらつきがある中で、どの方も丁寧に質問に応じてくれた。座談会では、現場を経験してきたからこそのリアルな話も多く、本選考にも活かせそうな内容が多かった。

単なる鉄道運行だけでなく、観光や地域連携を含めた多くの取り組みを行っていることを知り、鉄道会社という枠にとらわれない事業姿勢を持つ企業であると感じた。産官学のBridge Life Platform構想や地域ブランド品との連携といった印象的な施策やプロジェクトも多かった。

事前課題を通じて観光資源と鉄道をつなげて考える力が求められた点は良かったが、当日に頭を使った時間は数十分のワークだけであったために成長は特に感じなかった。

スペーシアX貸切という特別感はあるが、都心から遠方であることから現地での時間は限られており、ワーク内容は浅くなりがちだった。数時間かけて、2時間程度の滞在でグループワークと座談会は如何せんインターンシップの時間対効果としてはバランスが悪いように思えた。（実質的な乗車会というような印象）

東武鉄道は鉄道運行に加え、路線網が非常に広域であることから観光資源と密接に結びついた施策を数多く展開しており、積極的に沿線価値を高める企業であることが分かった。また、旧時代的な鉄道会社のイメージがあったが、観光を通じて地域と協働する姿勢や、グループ全体での連携を活かしたまちづくりの姿勢も感じられ、挑戦的な企業姿勢が良かった。

移動時間が長く、ワークの時間は限られているため、事前にしっかり課題を練って臨むことが重要。観光施策に対する定量的なデータを持っておくと、グループ内での貢献度が高まるように思えた。また、スペーシアXに貸切で乗車できるということで、鉄道好きでなくても非常に楽しめるような内容ではあると感じる。