スズキの夏インターン体験記(総合職)_No.21831

世界の各市場にあう車を考え，提案する。

初めに企業説明を行い，チーム分けがされる。その後，配布された資料をもとにチームで議論し，社員に発表する。

インターン前は「自動車メーカー」としてのスズキに興味を持っていましたが、参加後は「生活インフラを支えるパートナー企業」としての志望度が大きく高まりました。その理由は、軽自動車を通じて地域社会や家庭の日常を深く理解し、単なる「車」ではなく「人生の伴走者」を創っている現場を目の当たりにしたからです。特に、初めて車を買う若い世代や地方在住者への細やかな配慮が、営利企業を超えた社会的使命を感じさせ、ここで働く意義を確信しました。

インターンで一緒に働いた学生のレベルは非常に高く感じました。その理由として、単に学歴や知識量だけでなく、「生活者の目線で考える力」が全員に備わっていたことが挙げられます。例えば、あるグループでは主婦層の買い物動線を実際に歩いて分析したメンバーがおり、机上の議論だけでは見えない本質的なニーズを抽出していました。また、自動車技術の専門家志望者でさえ、数値データを「どうすればお客様の笑顔に変換できるか」という視点で語れる点に、スズキが求める「理論と実践のバランス力」を感じました。

オンラインワークショップでは、社員の方々の何気ない仕草からスズキの企業風土が伝わってきました。特に印象的だったのは、学生の意見に対して即座にペンを走らせながら深く頷く姿で、一人ひとりの発言を逃さずキャッチしようとする真剣な姿勢が感じられました。議論が熱を帯びてくると、クルマづくりへの情熱が表れていました。また、緊張した空気を和らげようと、軽自動車の日常あるあるネタで自然に笑いを誘いながら、時折ちらりと腕時計に目をやりつつも、気になる発言があると時間を延ばして議論を深めるといった柔軟な対応からは、規律と臨機応変さを両立させるプロフェッショナルとしての姿勢が窺えました。これらの仕草の一つひとつに、スズキが大切にする「人を中心に据えたものづくり」の精神が現れているようでした。

このインターンでは、スズキが徹底する「生活者の目線に立ったものづくり」の本質を学びました。市場調査では数字の背後にある人間の行動心理を読み解く重要性を実感し、グループワークでは「初めてのクルマ選び」という人生の節目に寄り添う製品コンセプトの作り方を体得しました。何よりも、技術力以上に「ユーザーの日常を想像する力」が優れた商品開発には不可欠だと気付かされました。

スズキのインターンでは「生活に根ざした視点」が何より重要です。事前に軽自動車に実際に乗り、家族や友人の車選びのエピソードを聞いておきましょう。ワークショップでは「数字の分析」と「人間らしい温かみ」のバランスを意識し、「この機能がどう生活を豊かにするか」まで落とし込むと良いです。社員さんは率直な意見を求めてくるので、等身大の気付きを自信持って伝えてください。