そんなホンダさんの中で私がやりたいこと、挑戦したいことは地球に優しいクルマ作りの第一線に立つことです。近年、軽量化という面で車にアルミニウム材料が使われていますが、アルミニウムには軽いだけでなく、本来、リサイクル性の良さがあります。しかし、アルミニウムを自動車部品に用いるために強度を向上させたりする合金化が行われてしまうと、リサイクル性が損なわれてしまいます。アルミニウムの持つリサイクル性を最大限に活かすことができる材料技術に、私が現在大学院で取り組む組織制御を応用できれば、Can to Can といったようなCar to Car という自動車の完全なリサイクルに近づく一歩となり得ます。他社に先駆けてアルミニウム材料を自動車に取り組んできたホンダさんでならアルミニウムのリサイクル性を最大限に活かせる技術を確立できると考えます。そうして未来に向けて環境負荷を低減できる材料技術の進歩に尽力し、地球を活性化していくことで未来の子供たちへ自然という遊び場を残すというような喜びの創造に貢献したいです。具体的には、材料のリサイクル性の向上を促進することで自動車シュレッダーダストを減らし、廃棄物処理場不足の解消につなげることができれば、その土地への植物ゲノム、植林などの活動で新しく自然を生み出すことができるのではと考えています。