住友電気工業の夏インターン体験記(技術系)_No.24029

今後世界で生まれるであろうニーズを予測し、住友電工が研究・開発すべき新技術を企画・検討するというワークに取り組んだ。最終的には、企画案を幹部層へ発表し、フィードバックを受けることが主要な課題であった。このプロセスを通じて、メーカーとしての視点や住友電工の理念、強み、そして未来のビジョンを深く理解することがテーマであった。

インターンシップは2日間にわたって行われた。初日は、住友電工というメーカーの全体像を理解するワークから始まり、その後すぐに新規事業立案ワークに着手した。2日目も引き続き新規事業立案ワークに集中し、途中で先輩社員への中間報告を行い、フィードバックを受けながら企画をブラッシュアップした。プログラムの終盤には、幹部層へのプレゼンテーションを行い、自分たちの企画案を発表した。別日程で工場見学も予定されており、単なる座学に留まらない、実践的な内容であった。普段の研究生活では考えないような多角的な視点から物事を捉える必要があり、論理的に事業計画を組み立てることの難しさを痛感した。

ワークを通して、同社が社会問題の解決に深く貢献できる可能性を持つ企業であると強く感じたからである。単に製品を開発するだけでなく、未来の世界のニーズを予測し、そこから逆算して技術を企画するという、非常に先見的かつ社会貢献性の高い取り組みに魅力を感じた。幹部層へのプレゼンテーションやフィードバックの機会も設けられており、社員の方々の熱意や技術に対する真摯な姿勢に触れることができた点も、志望度を高める決定的な理由となった。

皆、専門分野の知識はもちろんのこと、新たな事業を企画するための多角的な視点や、論理的な思考力を持ち合わせていた。活発な議論の中で、それぞれの専門性を持ち寄り、複雑な課題に対して粘り強く解決策を探求する姿勢には感銘を受けた。異なるバックグラウンドを持つ学生が協働することで、自分一人では思いつかないような斬新なアイデアが生まれるのを目の当たりにし、非常に刺激的な環境であった。

社員の方々は皆、私たちの疑問や困難に対して親身に耳を傾け、的確なアドバイスを与えてくれた。特に、新規事業企画という自由度の高いワークであったため、論理的に物事を進めることの難しさを感じた場面も多々あったが、その都度、先輩社員の方々が適切なヒントや視点を提供してくれたおかげで、思考が深まった。幹部層の方々も、私たちの稚拙な企画案に対しても真剣に耳を傾け、丁寧なフィードバックをしてくださり、社員全体の温かさとプロフェッショナリズムを感じることができた。

参加する前は、多岐にわたる事業を展開する大手メーカーという漠然としたイメージしかなかったが、インターンシップを通じて、同社が単に既存製品を製造するだけでなく、未来の社会ニーズを先読みし、そこに貢献する新技術を自ら企画・開発していくという強い意志を持っていることを深く理解できた。特に、社会問題の解決に貢献する事業計画を考えることの難しさと、同時にその大きなやりがいを肌で感じることができた。メーカーとしての技術力だけでなく、社会貢献という視点からの企業理念も深く理解できたのは大きな収穫である。

特に、論理的に物事を進める力と、未来を予測して企画する力が培われたと感じている。普段の研究生活では、与えられたテーマを深掘りすることが主であったが、このワークではゼロから社会ニーズを予測し、そのニーズを満たす新技術と事業を構想する必要があった。これは非常に難しく、論理的な飛躍がないか、実現可能性はあるかなど、多角的な視点から思考する力が求められた。

プログラムが非常に自由度が高く、学生が主体的に思考し、企画を構築できる環境が提供されていたからである。単なる座学や既存の技術紹介に終わらず、「今後世界でどのようなニーズが生まれるのかを予測し、新技術を企画・検討する」という未来志向のワークは、非常にやりがいがあった。また、先輩社員への中間報告や幹部層へのプレゼンテーションといった実践的な機会が設けられており、プロからの直接的なフィードバックを得られたことも、学びの深さを実感する要因となった。普段の研究では得られない視点や、メーカーの理念を肌で感じることができ、非常に濃密な2日間であった。

メーカーが持つ技術力と、それが未来の社会課題解決にどのように貢献できるかという視点の重要性を学んだ。単に優れた技術を持つだけでなく、その技術が社会のどのようなニーズに応え、どのような価値を創造できるのかを具体的に考えることの難しさ、そしてその重要性を深く理解できた。

普段の研究生活では得られないような多角的な視点を養う絶好の機会となるだろう。特に、未来のニーズ予測や新規事業企画といった、自由度の高いワークに取り組むため、自ら課題を見つけ、論理的に思考し、解決策を導き出す主体性が求められる。そのため、漠然と参加するのではなく、「自分がこのインターンで何を学びたいか」「どのようなアウトプットを出したいか」といった明確な目的意識を持って臨むと良い。