私がICTで実現したい未来は、高齢者が移動の負担なく、継続的に医療を受けられる社会である。きっかけは、祖母が持病の検診のため遠方の病院に通っていた際、身体的・経済的負担が大きく、付き添っていた祖父が体調を崩した経験だ。この出来事から、通院自体が高齢者にとって大きな障壁であることを実感した。 この課題に対して、Mobility as a Serviceを活用し、病院の予約・移動・診療をICTで連携させることで、通院の負担軽減が可能になると考える。実現に向けた課題は、高齢者のITリテラシーと費用である。そこで、スマートフォンを使用しない高齢者向けに、AIを活用した電話予約システムの導入を提案する。祖父母の様子からも、スマートフォンの小さな文字が読みにくくアプリの操作に抵抗がある一方、電話は抵抗なく使えていたため、AIを活用した電話予約システムの導入が有効だと考えた。また、食料品店や日用品店と連携し、通院ルートに買い物スポットを組み込むことで、移動の価値を高め、店舗側にも集客というメリットが生まれる。 この仕組みが普及すれば、高齢者の健康維持に加え、地域経済の活性化にも貢献できると考える。