- 2024年8月下旬
- オンライン
- 1日間
ES
| 提出締切時期 | 2024年7月下旬 |
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粘り強さと問題解決能力に自信がある。複雑な課題にも冷静に対処し、継続的に結果を追求するために取り組む姿勢が強みである。自らを成長させるための好奇心と向上心を常に持ち続けている。
時代の変化に対応するためには、研究分野以外の知識も積極的に学び、適応し続ける力が必要と考える。2000年代初頭には組換えタンパク質が低分子医薬品に次ぐ手法として注目されていたが、2015年頃には抗体医薬が成長し、最近では核酸医薬や遺伝子治療の承認が多くなっている。さらに、新型コロナウイルスワクチンにおいても、mRNAを用いた新しい技術が注目を集めた。mRNAワクチンは当初、商用化された例がなかったが、短期間で実現され、世界中の命と経済を救った。このように急速に変化する製薬業界で、将来も新薬を生み出し続けるためには、従来の技術では難しかった治療標的に対して作用する新しい技術の研究開発が重要であると考える。したがって、積極的に新しい知識を取り入れる能力が求められると考える。
高齢化に伴い増加する医療費を抑制するため、製薬企業には厳しい薬価改定が進められており、最近の物価上昇によりその影響はさらに深刻になっている。収益を守るためには、「新薬創出加算の対象となる新薬の開発」や「研究開発費の削減」が課題となっている。近年話題となっているドラッグ・ラグ対応として、今年度の改定では新薬創出・適応外薬解消等促進加算が特例的に増額された。各製薬企業は、この新薬創出加算の対象となる希少疾患の治療薬の開発や、新しいモダリティの研究に力を入れ、この課題に取り組んでいる。また、研究開発費を削減するためにはDXを通じた業務効率化が欠かせない。AI技術を活用することにより、データサイエンスの導入や臨床試験プロセスのリモート化を通じて資金面や人件費を削減することが可能であり、多くの製薬企業がDX推進に取り組んでいる。このように、製薬業界では課題解決のために多様な変革が求められている。
日本新薬株式会社は、難病や希少疾患に対する低分子医薬品や核酸医薬品の研究開発に力を注いでいる企業として知られている。貴社は、希少疾患に対する治療薬を主力製品として数多く生み出しており、その中の一つである「ウプトラビ」は、2016年に肺動脈性肺高血圧症の治療薬として販売され、2021年には慢性血栓塞栓性肺高血圧症への適応が拡大された。また、2020年には国内で初めて核酸医薬品「ビルテプソ」がデュシェンヌ型筋ジストロフィーの治療薬として販売され、これは国内患者数が約5,000人という希少疾患に対するものである。この医薬品は、日米同時開発や先駆け審査指定制度を活用し、異例の速さで市場に出た。このように、数が少ない患者であっても、治療法のない苦しみを抱える方々のために挑戦し続ける貴社の姿勢に感銘を受けた。インターンシップを通じて、貴社の社員が希少疾患の治療薬開発にどのような思いで取り組んでいるのかを直接体感したいと考えている。貴社の希少疾患に特化した取り組みは、社会貢献だけでなく、新薬創出加算の対象となる可能性があり、競合が少ないという利点もあると考えている。しかし、患者数が少ないことで、病態メカニズムなどの未解明な点や、臨床試験の実現性、統計的評価における制約もあるのではないだろうか。そのような中で、どのように困難を乗り越えて研究開発を進めているのかを知りたいと考えている。それを学ぶことで、治療薬開発にあたって貴社に自分がどのように貢献できるのかを見出したい。また、現時点で欠けている能力を自覚し、研究者として成長するきっかけにしたいと考え、このインターンシップに参加したい。
製薬業界・日本新薬に関して詳しく聞かれましたので、業界・企業研究をしっかりと行いました。