2010年卒協和キリンの志望動機詳細（京都大学大学院/女性）（公開）

実際に企業に提出した志望動機

10年卒

理系

女性

学校名

：

京都大学大学院

職種

：

非公開

志望動機

“難治性疾患の患者が、生きる希望を持って前へ進むための杖となる新薬を作りたい”
～夢を持ったきっかけ～
私は高校2年の頃に、深刻な皮膚病変や神経症状を特徴に持つ色素性乾皮症(XP)という遺伝病について授業で学びました。それまで遺伝病という病気の存在を知らなかった私は、生体内の些細な変化によって生じてしまう疾患の重篤さに大変衝撃を受けました。そして同時に、「なぜ、どのように病気は発症するのだろうか。」という疑問を抱くようになり、次第に遺伝病をはじめとした病気の発症メカニズムに興味を抱くようになりました。

～大学4年間を通して決意したこと～
「病気の発症メカニズムを解明したい。」という興味がきっかけで私は生物工学科へ進学し、その後3年間で様々な生物学を学ぶ事により、少しずつ病気についての理解を深めるようになりました。一方で、現在までに遺伝病などの難治性疾患に対する有効な治療法は無いに等しく、また医療を受けられる患者も限られている現状を知りました。いくつかの難治性疾患に対する研究はすでに大学や様々な研究機関でなされており、多くの事実が解明されつつあるということから、私は次第にその発見を単なる「発見」だけに止めさせず、医療へと応用させる手立てを見つけたいと考えるようになりました。そして大学4年になって再生医科学研究所という臨床に近い場で実際に研究を行うことにより、その思いは一層強くなりました。4年間を通して「研究成果を医療へと変えられる場所はどこか。」「根本から病気を治せる可能性があり、広く患者さんに届けられる治療法は何か。」と考えた結果、それは「製薬」であると思い、私は製薬会社の研究職を目指しました。

～御社の研究職を志す理由‐なぜ、御社で研究を行いたいのか‐～
製薬企業を目指す中で、以下に述べる事柄に魅力を感じ、私は御社を第一に志望しました。
①エスポーやデパケン、グランといった難治性疾患に適応可能な多数の治療薬を創出
…創薬ターゲットの探索が困難な疾患に対しても効果の高い新薬を継続して創出出来るような技術を持っており、また患者数の多い疾患と同様に難治性疾患に対しても積極的に創薬研究を行われている事が、私が御社を志望した何よりの理由です。
②再生医療を目指した幹細胞研究
…1年間幹細胞を用いて研究を行う中で、幹細胞が見せる様々な性質に関心を抱き、またこれからの医療における幹細胞の可能性を大いに感じました。御社では創薬研究のツールとして幹細胞を利用したいと思いました。
③御社の研究態勢
(ⅰ)三領域に特化した創薬研究を行うスペシャリティーファーマであること。
…対象患者の多い疾患ばかりを多数研究領域として定めるのではなく、がん・腎・免疫疾患の三領域において徹底的に疾患と向き合い病気を克服するという、スペシャリティーファーマとしての御社の研究態勢に共感しました。
(ⅱ)誰もが研究テーマを提案するチャンスの持てる環境であること。
…研究員の方々にお話を伺った時、御社は誰もが新たなテーマや意見を提案できる環境であることを伺いました。そしてその研究員の方々が常に新しいテーマを思案し、テーマを実現するために必要な事を追究されている姿を拝見し、とても魅力的に感じました。
④独自に確立した抗体技術による革新的な新薬の創出
…御社は3つの優れた抗体技術を独自に確立され、その後わずか数年間で2種類の抗悪性腫瘍剤の開発を手がけておられます。そのため、今後創薬の中核を担うと考えられる抗体技術において、御社の創薬の可能性に大きな広がりを感じました。

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