- 2019年2月上旬
- 東京都
- 5日間
- 交通費支給あり
- 昼食支給あり
ES
| 提出締切時期 | 2019年1月中旬 |
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大学入学後に最も力を入れたことは,学部時に3人1組で化成品の製造プロセスを設計する研究です.
プロセスの設計は主に「化成品を生成する工程」と「化成品の純度を上げる工程」に分けられ,3人それぞれが役割分担をして,全体としてコストが最小になるようなプロセスを考案していきました.設計の後半で,考えていたプロセスでは利益が出ないという問題に気付きましたが,発表が近くプロセスフローを大きく変更できない状況でした.しかし,そこで妥協することなく3人でディスカッションする機会を増やしたり,先生や先輩にアドバイスを求めたりしました.その結果フローのボトルネックがパージ率であることを見つけ,変更を最小限に抑えつつ,利益を生み出すプロセスを設計することができました.この経験を通じて,チームで1つのプロジェクトに取り組み,締め切りがある状況で最善の結果を出すことの難しさとやりがいを感じることができました.
周りを巻き込みリーダーシップを発揮した経験として,サッカーサークルの副キャプテンとして練習改革に取り組んだことが挙げられます.私たちのサークルは京都府社会人リーグ2部昇格を目標にしており,そのためには限られた時間・場所の中で効率良く練習を行わねばなりませんでした.目標達成のために,キャプテンとともに練習メニューや練習回数の変更を検討しましたが,サークルという特性上,ハードな練習を嫌がるメンバーも多く,メンバー間で大きな温度差がありました.そこで私は温度差を緩和するとともに,全てのメンバーが納得する改善案を出すため,人に応じた説得を試みました.例えばやる気の低い層には,試合に勝つ喜びを強調することで練習へのやる気を出させるということをしました.結果長年夢見ていた2部に昇格することができ,また多くの人の意見をまとめ,折り合いをつけることの難しさを学ぶこともできました.
私は現在,電気化学反応において水素と同時に有用な化成品を製造するプロセスの開発を行っています.電気分解における,水素製造と対になる電極での反応では酸素が生成しますが,この酸素は有効に利用されていません.この酸素が生成する反応を,工業的に有価な化成品が生成する反応に変えれば水素製造のコストが全体的に抑えられると考え,最も効率良く有価な化成品を得るための条件を検証しています.
ブレイクスルーポイントは「イオン交換膜により2つの電極をわけること」です.これまでは,片方の電極で生じる水素がもう片方の電極の表面に付着し,有効電極面積が小さくなり電気分解の進行を妨げるという問題点がありました.そこで,各電極のしきりとしてイオン交換膜を導入することで,水素が逆側の電極に付着することを防ぐとともに,電気分解をこれまで通り進行させることができると考えています.
結論ファースト,構造化