新日鉄興和不動産の夏インターン体験記(総合職)_No.20088

私が参加したインターンでは、企業の実務を模した「現場感覚の養成」がテーマでした。課題は、与えられた業務シナリオに基づいて、限られた時間内で問題を整理・分析し、具体的な改善策や新規提案をチームで作り上げるものでした。抽象的な理論を現実の数字や状況と結びつける作業が求められ、企業の課題解決に向けた実践的なアプローチを体験できたのが印象的でした。

ンターンはまずレクチャー中心のセッションから始まり、企業担当者や業界のプロフェッショナルが背景や現状の課題を説明してくださいました。その後、参加者は小グループに分かれ、グループワークを通じて与えられた課題に対する解決策を議論・策定。その結果を各グループでプレゼンし、即時にフィードバックをもらうという流れでした。プレゼンはただの形式ではなく、意見交換や質疑応答の時間が設けられ、議論の中で各自の考えを深める絶好の機会となりました。全体的に実践重視のプログラムで、理論だけではなく即断即決や柔軟な考え方も求められる内容でした。

参加学生だけの優遇措置として、当日のグループディスカッションやプレゼンにおいて、優秀なパフォーマンスを示した場合、翌回の選考プロセスでの一部免除や、企業担当者との個別面談の機会があったと感じました。理由としては、限られた時間で本質を見抜く力やコミュニケーション能力が企業にとって大変重要と判断されたためだと思います。

インターン参加前は、企業の外部情報から得られるイメージが主でしたが、実際の現場体験や社員との対話を通じ、具体的な業務プロセスや文化が見えてくるにつれて、志望度は一層明確になりました。特にリアルな課題解決の場面を経験することで、自分がその環境でどう成長できるか、また自分の意見がどのように反映されるかを具体的にイメージできた点が大きかったです。

私が感じた参加学生のレベルは非常に高かったです。各自が自らの意見を論理的に述べ、数字や具体例を用いて議論を深めていく姿勢が印象的でした。多様なバックグラウンドを持つ仲間同士で、互いに刺激を与え合いながら議論を進める環境は、私自身の成長にも大いに寄与しました。

企業側の対応は、非常にオープンで柔軟な印象を受けました。説明会では質問を歓迎する姿勢が見られ、グループワーク中も各担当者が随所でアドバイスをくださり、社員一人ひとりの人柄や誠実な対応が伝わりました。企業文化として、透明性とコミュニケーションの重要性が強調されていたと感じます。

このインターンを通して、企業に関する理解は大幅に深まりました。具体的には、業界動向、実際の業務フロー、社内のコミュニケーション体制や意思決定のプロセスについても触れることができ、表面的な情報ではなく現場のリアルを学ぶことができたのは大きな収穫でした。

インターンの経験は、私にとって大きな自己成長の機会でした。限られた時間で意見をまとめ発表する中で、自己主張の仕方や、他者と協働して問題解決するスキルが向上したと実感しています。また、自分の弱点や改めるべき点をフィードバックから学び、今後の課題として自覚することができました。

全体を通して、プログラム内容は非常に充実しており、単なる知識の伝達に留まらず、実践的な課題解決とその応用力が求められた点が評価できます。参加者一人ひとりの意見がしっかり反映される雰囲気があり、多角的な視点からの学びに満ちていました。

このインターンを通して、私は企業の現場で求められる論理的思考、問題解決能力、そして何よりも「チームでの協力」の重要性を学びました。具体的には、個々が持つ強みを最大限に活かすこと、意見の衝突を乗り越えて創出される相乗効果、そして実際の業務でどのように意思決定がなされるかというプロセスを体感できました。こうした体験は、将来どのような職場においても大きなアドバンテージとなると確信しています。

後輩の皆さんには、インターン参加前に自分の意見を整理し、複数の視点から問題を見る準備をしておくことをおすすめします。また、現場では一歩引いて全体を俯瞰する視点も大切です。議論がヒートアップしても冷静さを保ち、仲間と協力する姿勢を忘れず、自らの疑問点や改善点を積極的に質問することで、より実践的な学びが得られるはずです。最後に、受動的な参加ではなく、自分の意見や考えを積極的に発信する姿勢を持つことで、皆さん自身の成長と企業への印象向上に繋がると信じています。