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設問:◆1)大学での研究内容について簡単に記載ください。また、その研究の中で自分はどのような役割を担い、どのような専門性を発揮して、結果にどのような貢献をしたのかについても説明ください。(300~500字程度)
脳疾患の治療を目的とした脳の電気刺激に関する研究を行っています。本手法は、頭部に貼付した電極に電流を流すだけで治療ができるため、患者への身体的負担が小さく、医療分野で注目を集めています。しかし、電流が
頭部全体に広がるため、標的領域を狙って刺激するのは難しく、非標的領域の刺激によって症状が悪化する可能性があります。標的領域だけを刺激するためには、電極の貼付位置や電流の強度などの電極条件を調整する必要があります。しかし、安全面や時間的制約から、実際の人を対象に様々な条件を調整する のは困難です。 そこで、私は電磁気学の工学的知識、脳構造等の医学的知識、およびプログラミング技術を統合し、頭部モデルを用いた電磁界シミュレーションを行っています。さらに、主に機械学習分野で用いられる最適化アルゴリズムを導入し、標的領域に対して局所的かつ高強度な刺激を実現する最適な電極条件を検討しました。これらの取り組みにより、島皮質と呼ばれる特定の脳領域を刺激する際の最適な電極条件を決定することに成功しました。この研究成果は医療分野への貢献として認められ 、学会発表の機会も得ることができました。
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設問:2)1)の内容以外で、これまでの人生で何かものづくりに取り組んだ経験があれば、どのようなものを作ったのか、何が面白かったのかなど、詳細を説明してください。ロボコン、電子工作、家電分解などなんでもOKです!
高専時代の授業で、地面に引かれた線を自動的に追跡して走行するライントレースロボットを作成した経験があります。電気回路の設計と組み立てに加えて、樹脂のタイヤやロボットの土台となるアルミ部品の加工を行いま
した。この経験で特に印象に残っているのは、ロボット完成まで試行錯誤した経験です。最初は、予期せぬ動作に度々悩まされましたが、問題を一つずつ特定し、解決していく中で、モノづくりの面白さと難しさを実感しました。そして、最終的にロボットが線を正確にたどって走行した時の喜びは今でも鮮明に覚えています。同時に、同じ手順で作業しても完成品に個体差が出る点に、工業製品の精度管理や品質維持の難しさを感じました。この経験を通じて、私は将来モノづくりに携わりたい という強い思いを抱くようになりました。貴社のワークショップに参加することで、実際のモノづくりのプロセスや、私が高専時代に体験した課題をどのように克服しているのかについて学びたいと考えています。私の経験と貴社での学びを結びつけ、モノづくりの技術をさらに深め、将来の製造業に貢献していきたい と思っています。
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エントリーシート記入時に注意した点やアドバイス