日本タタ・コンサルタンシー・サービシズの夏インターン体験記(ソリューションエンジニア)_No.23787

日本TCSのインターンシップは、自身がプロジェクトマネージャーとなり、外資系自動車メーカーを仮想クライアントとしたWebシステム開発を要件定義から開発フェーズまで一貫して体験する実践的なプログラムであった。お客様の課題解決に向けた提案、システムの設計、開発タスクの計画立案、そして多国籍チームへのタスク割り当てとプロジェクト進行が主なテーマであった。単なる開発だけでなく、多様な文化や価値観の違いから生じる予期せぬトラブルにも対応していくことが、最大の課題として課せられた。

まずクライアントの課題を解決するためのWebシステム開発を企画・提案する段階から始まった。次に、お客様の課題とエンドユーザーの声を整理し、システムの設計を行うフェーズに移った。計画フェーズでは開発タスクを整理し、詳細なプロジェクト計画を立てた。最も特徴的だったのは開発フェーズで、複数の国からなるチームに計画したタスクを割り当ててプロジェクトを進行させるという実践的な内容であった。この間、リアルタイムで達成率がわかるシステムが導入されており、ゲーム感覚で真剣に取り組むことができた。また、仕様変更やシステム障害に加え、海外での洪水被害やメンバーの急な長期休暇といった、外資系企業ならではの異文化間のトラブルがロールプレイング形式で組み込まれており、その大変さとやりがいを深く学ぶことができた。

優秀者には、早期選考の案内が後日来る。

多くの1Dayインターンが企画提案のみである中、開発部分まで体験できた点が非常に魅力的であり、業務内容の理解を深めることができたため。

インターンシップ中は「優秀な人は次の選考に呼ばれる」と事前にアナウンスされていたこともあり、皆が非常に高い意識を持って臨んでいたように感じられた。特に、複雑な課題に対して多角的な視点から解決策を提案する思考力や、チームでの議論を活発に進めるコミュニケーション能力に優れた学生が多かった。予期せぬトラブルへの対応や、多国籍チームという設定の中でも臆することなく意見を交わし、プロジェクトを前に進めようとする積極的な姿勢には刺激を受けた。

インターン中は約10人に1人の割合でメンターの社員がつき、私たちのことを細かく観察しながらも、常に親身になってサポートしてくれた。プロジェクト進行中に発生する困難な状況に対し、解決策を安易に教えるのではなく、私たち自身で考えさせるような的確なアドバイスを与えてくれた。これにより、単に課題をクリアするだけでなく、本質的な学びを得ることができた。社員の方々は皆、オープンで話しやすく、選考前に企業や仕事内容への理解を深め、疑問を解消する上で非常に有益な機会となった。

インターンシップに参加するまでは、外資系のITサービス企業という漠然としたイメージしかなかったが、実践的なプロジェクト体験を通じて、システム開発の全工程をプロジェクトマネージャーの視点から俯瞰することの重要性を具体的に理解できた。特に、外資系ならではの多様な文化や価値観がプロジェクトに与える影響や、予期せぬトラブルへの対応力を求められるグローバルな環境での働き方を肌で感じられたことは大きな収穫である。これにより、単なる技術力だけでなく、コミュニケーション能力や問題解決能力がいかに重要であるかを深く認識できた。

成長を感じたのは、プロジェクトマネジメントの視点と、予期せぬ事態に対応する臨機応変な問題解決能力である。プロジェクトの企画・提案から開発フェーズまで一連の流れを体験することで、各フェーズでの考慮すべき点や、全体の進捗を管理する難しさと面白さを学んだ。また、海外でのトラブルなど、予測不能な事態が起こるロールプレイングを通じて、既存の知識だけでは対応できない状況でいかに最善策を導き出すかという実践的な力が身についた。個人フィードバックをもらえたことも、自身の強みと課題を明確にし、今後の就職活動に役立つ貴重な経験となった。

多くのインターンシップが企画・提案のみである中、要件定義から開発フェーズまでの一貫したプロジェクト体験ができた点にある。実践的な内容に加え、外資系企業ならではの多様なトラブルをロールプレイングで体験できるプログラムは、他では得られない貴重な学びであった。さらに、約10人に1人の割合でメンターの社員がつき、丁寧な観察とフィードバックを受けられたことも、プログラムの質を格段に高めていた。ゲーム感覚で取り組めるシステムも導入されており、飽きることなく真剣に課題に取り組めたため、非常に密度の濃い時間を過ごすことができた。

インターンを通して、私はグローバルな環境におけるITプロジェクト推進の難しさ、そして面白さを学んだ。特に、文化や価値観の異なるメンバーと協業する中で、コミュニケーションの重要性や、予期せぬトラブルへの対応力がプロジェクト成功の鍵を握ることを実感した。また、単に技術的な解決策を提示するだけでなく、クライアントのビジネス課題を深く理解し、その成長に貢献するコンサルティング的視点が、ITサービス企業においていかに重要であるかを深く理解できた。プロジェクトマネージャーとしての思考プロセスを実践的に体験できたことも、大きな学びである。

日本TCSのインターンシップを受ける後輩には、ぜひ高い意欲を持って臨んでほしい。このインターンは、単なる企業理解に留まらず、実践的なプロジェクトマネジメントとグローバルな環境での課題解決を体験できる非常に貴重な機会である。メンターの社員が近くで見守ってくれているので、疑問点は積極的に質問し、フィードバックを最大限に活用することで、今後の就職活動にも役立つ大きな成長が得られるはずである。