大和総研の夏インターン体験記(システムコース（ITソリューション業務体験）)_No.24323

ITソリューション業務を体験する内容で、具体的には、大和証券グループが抱えるビジネス課題に対し、情報収集、分析、要件定義を行い、ITを用いた解決策を考案することが主な課題であった。さらに、その解決策を実現するためのプロジェクト体制を立案し、最終的に提案書を作成してプレゼンテーションを行うという、システム開発の上流工程を包括的に体験するものであった。

初日はオリエンテーションから始まり、インターンのスケジュールや目標が共有された。その後、「IT業界」全般についての基礎知識を学ぶ講義と、ITビジネス体験の前段階としてのグループワークが実施された。メインとなるITビジネス体験ワークでは、与えられたビジネス課題に対し、グループで情報収集と分析を行い、ITを駆使した解決策の要件定義から考案を行った。金融系のSIerということもあり、金融の専門用語が散りばめられた資料を読み解くこと自体が学びであった。最終的には、考案した解決策をプロジェクト提案書としてまとめ、プレゼンテーションを行った。

大和証券グループのシステムを支えるという事業のスケール感と、金融とITが融合する最前線で働くことの面白さを肌で感じることができたからである。特に、抽象的なビジネス課題を具体的なITソリューションに落とし込む過程を体験し、自らが社会に与えるインパクトを実感できた点は大きかった。

皆、ITや金融に対する深い関心と知識を持ち、グループワークでは活発かつ建設的な議論が常に展開されていた。各自が持つ専門性を持ち寄り、チームとしてより良いアウトプットを目指す姿勢は、私自身の学びにも繋がった。

社員の方々は、インターンシップ中を通して非常に丁寧かつ親身に私たちのサポートをしてくださった。グループワークで課題に直面した際も、一方的に答えを教えるのではなく、私たち自身で考えるヒントを与え、議論を深めてくれるような助言をくださった。これにより、主体的に学びを深めることができた。

ターンシップを通じて、大和証券グループのビジネス戦略とITが密接に連携していること、そして単なるシステム開発に留まらない、ビジネスコンサルティングに近い役割を担っていることを具体的に理解できた。特に、金融の専門用語が多用される資料を読み解く中で、フィンテックが加速する現代において、金融とIT双方の深い知識がいかに重要であるかを実感した。

最も成長を感じたのは、複合的な情報を整理し、論理的に思考する力とプレゼンテーション能力である。複雑な金融ビジネスの課題に対し、膨大な情報から必要なものを抽出し、ITを用いた解決策をロジカルに構築する過程で、実践的な思考力が鍛えられた。また、最終的な提案プレゼンテーションでは、限られた時間の中で、いかに相手に分かりやすく、かつ説得力を持って伝えるかを追求し、そのスキルを向上させることができた。

情報収集から要件定義、そして解決策の考案、プレゼンテーションまで、システム開発の上流工程を包括的に学べるプログラムは非常に実践的であった。金融の専門用語に触れながら、ITがビジネスに与える影響の大きさを体感できたことも、内容の濃さを感じた理由である。社員の方々の丁寧なサポートもあり、非常に有意義な2日間であった。

インターンを通して、私は金融ビジネスの変革においてITがいかに不可欠な存在であるかを深く学んだ。大和総研が単なるITベンダーではなく、大和証券グループの経営戦略に深く関わり、ITでその成長を牽引している点に感銘を受けた。

事前に金融とITの接点について自分なりに調べておくことを強く推奨する。特に、フィンテックや金融DXといったトレンドについて基礎知識を持っておくと、ワークでの学びが格段に深まるだろう。また、グループワークでは、自分の意見を積極的に発信しつつも、チームメンバーの意見を傾聴し、協力してアウトプットを最大化する姿勢が求められる。臆することなく質問し、社員の方々から多くのことを吸収する意欲を持って臨めば、非常に実り多い経験となる。