三菱電機の夏インターン体験記(技術系)_No.22665

エコキュート製造のための金型設計

ンターンは5日間にわたって実施された。初日は三菱電機全体の説明に加えて、静岡製作所（群馬支部）に関する詳細な紹介が行われ、人事への質疑応答や寮の案内も受けた。2日目から4日目までは現場実習が行われ、前半は金属金型について学び、大学の講義では触れられないような実践的な知識や工程を体験することができた。後半はプラスチック金型に関する実習が行われ、ソフトウェアを用いた圧力計算や精密な設計手法について学んだ。最終日にはインターン参加者全員が、実習で学んだ内容をパワーポイントにまとめ、発表を行った。現場での体験を通じて、設計や製造における高度な技術力を肌で感じる貴重な機会となった。

インターンシップ参加者限定で早期選考の案内が来る。また、選考フローにおいて課長との面談があるのだが、インターンシップを通して話したことがあるインターン生たちは緊張しないで臨むことができるため有利になると感じた。

志望度が下がった理由は、きれいなオフィスで働きたいという気持ちが強くなってしまったために、工場で作業着を着て働く自分が想像できなくなってしまったから。また、モノづくりに上流から下流まで携わりたいと考えていた自分にとって、細分化された業務は合わないと感じたため。

インターンシップに参加した後に、インターンシップ報告会というインターン生が集まり、社員さんたちからフィードバックを受ける会がある。

学歴に関して旧帝大、早慶の学生がいなかったため。

社員全員が非常に穏やかであり、インターン期間中を通じて一度もピリピリした緊張感を感じることがなかったためである。質問に対しても丁寧に対応してくださり、話しかけやすい雰囲気が常に保たれていた。このような落ち着いた職場環境が、社員の人柄の良さを物語っていると感じた。

金型については大学の講義で基礎的な知識を学んでいたが、実際に大型の器具や完成品を目の前にして説明を受けることで、構造や仕組みに対する理解が飛躍的に深まった。また、群馬工場の歴史についても説明を受け、他のメーカーがリストラを行っていた時期においても、三菱電機は社員を守りながら黒字回復を果たしたというエピソードを知ったことで、経営方針の堅実さや社員を大切にする温かい社風を実感した。これらの学びを通じて、企業理解がより具体的かつ現実的なものとなった。

パワーポイントにまとめる時間が約3時間しか与えられなかったため、限られた時間の中で要点を整理し、資料として構成する力が求められた。その中で、情報の取捨選択を的確に行い、発表内容を即座に頭に入れて臨機応変に対応する必要があった。結果として、準備不足の状況でも落ち着いて対応し、アドリブで発表を乗り切ることができた。この経験を通じて、短時間で物事を整理する力や、本番に強い対応力が身についたと感じており、自身の成長を実感した。

1人の学生に対して複数名の技術系社員が担当としてついてくれたため、非常に手厚い対応を受けることができた。さらに、個別に座談会の時間も設けていただき、社員の方々と深い対話ができたことで、技術面だけでなく仕事への姿勢や社風についても具体的に理解を深めることができた。こうした点から、非常に充実したインターンであったと感じている。

この企業のインターンを通じて、製造現場での実践的な知識と設計に対する現場視点の重要性を学んだ。特に、金型の設計にはソフトウェアを用いた精密な圧力計算や工程ごとの工夫が必要であり、大学での学びだけでは得られないリアルな知識を得ることができた。また、短時間での資料作成やプレゼンを経験したことで、限られた時間内で要点を整理し、自分の言葉で伝える力の必要性を実感した。さらに、社員の方々の丁寧かつ穏やかな対応から、職場の雰囲気や風土も実感でき、働く環境を見極める視点も養うことができた。

事前に基本的な製造工程や金型に関する知識を押さえておくことを勧める。現場での実習は非常に実践的であり、予備知識があると理解が深まり、質問の質も上がるからだ。また、発表の準備時間が限られているため、要点を簡潔にまとめる練習をしておくとよい。社員との交流の機会も多く、自分の考えをしっかり伝える姿勢が求められるため、積極的に会話する姿勢も重要である。全体として非常に学びの多いインターンであるため、事前準備を怠らずに参加すれば大きな成長につながるだろう。