三井住友カードの夏インターン体験記(データ分析・企画職)_No.25200

三井住友カードが保有するキャッシュレス決済データを活用し、地域活性化や消費行動の可視化といった社会課題に対して、データ分析を通じたソリューション提案を行うことがテーマでした。個人での仮説構築と分析に加え、チームでの課題設定・プレゼン準備を通じて、構造的思考力と協働力が求められる実践的な内容でした。

インターンは4日間構成で、初日・2日目はオンライン、3日目は豊洲オフィスでの対面プレゼン、最終日は個別フィードバック面談が行われました。
初日は業界構造やキャッシュレスデータの特性に関する講義があり、三井住友カードが単なる決済インフラ企業ではなく、生活者の行動データを起点とした社会課題解決型ビジネスを展開していることを学びました。その後、個人ワークとして、地域別消費データを用いた仮説構築・分析を実施。私は、都市交通や廃棄物処理の研究経験を活かし、「地域の支出傾向と生活インフラの相関性」に着目した仮説を立て、Pythonで可視化とクラスタリングを行いました。
2日目以降はチームワークが中心となり、4～5人のグループで課題設定・分析方針の議論を行いました。メンバーは理系・文系混合で、専門性や視点が多様だったため、議論の方向性を整理するファシリテーションが重要でした。私は、仮説の因果関係を図式化しながら議論を進め、役割分担と合意形成を促す役割を担いました。社員の方がメンターとして各チームに付き、分析の方向性や提案の実現可能性について実務的なフィードバックをくださり、非常に学びの多い時間となりました。
3日目は豊洲オフィスでの対面プレゼンテーション。各チームがPowerPointで提案内容を発表し、データ開発本部の社員から講評と表彰がありました。私たちのチームは、「地域の消費傾向に応じた商業施設誘致戦略」というテーマで提案を行い、生活者視点と行政連携の可能性を盛り込んだ点が高く評価されました。プレゼン後には社員との座談会もあり、データ分析業務のリアルやキャリア形成について深く知ることができました。
最終日はオンラインでの1on1フィードバック面談が実施され、個別に強みや改善点を伝えていただきました。このように、インターン全体を通じて「データを通じて社会に変化を起こす」プロセスを実践的に体験でき、構造的思考力・協働力・実務感覚のすべてが磨かれる濃密な4日間でした。

特に、インターン最終日のプレゼン後や1on1フィードバック面談の際に、社員の方から「本選考でもぜひお会いしたい」「インターンでの姿勢が選考に活きる」といった言葉をいただき、参加者限定の早期選考ルートが存在することを感じました。

インターン前は、同社を「クレジットカード事業を中心とした金融インフラ企業」として捉えており、業務も決済システムの運用やマーケティングが中心だと考えていました。しかし、インターンを通じて、三井住友カードが保有する膨大なキャッシュレスデータを活用し、地域活性化や消費行動の可視化といった社会課題の解決に本気で取り組んでいることを実感しました。

早期選考の案内が届きました。

参加者は全国の国公立・私立大学から集まっており、理系・文系問わずデータ分析やAIに強い関心と一定のスキルを持つ学生が中心でした。

このインターンを通じて、データ分析における「課題設定力」と「生活者視点の重要性」を深く学びました。単なる統計処理ではなく、社会課題に対して構造的にアプローチする姿勢が求められ、仮説の立て方や因果関係の整理において実務的な思考力が鍛えられました。また、チームでの協働を通じて、異なる専門性を持つメンバーとの議論の中で合意形成を図るファシリテーション力も向上しました。社員の方々との対話からは、三井住友カードが単なる金融インフラ企業ではなく、データを通じて社会に変化を起こすことを本気で目指していることを実感し、自分自身のキャリア観にも影響を与える学びとなりました。特に、提案の実現可能性や行政連携の視点を持つことの重要性に気づき、今後の研究や進路選択にも活かしたいと感じました。

このインターンでは、単なる分析スキル以上に「課題設定力」「協働力」「生活者視点」が求められます。ESや面接では、研究内容やチーム経験を論理的に説明できるよう準備しておくと良いです。特に、なぜその課題に取り組んだのか、どのようにチームに貢献したのかを構造的に語れると評価されやすいです。
また、インターン中は社員との対話の機会が多く、積極的に質問することで企業理解が深まります。Pythonや統計の基礎を復習しておくと、ワークの理解がスムーズになります。プレゼンでは、分析結果だけでなく「提案の実現可能性」や「社会的意義」を意識すると高評価につながります。
全体として、実務に近い環境で成長できる濃密なプログラムなので、準備と姿勢次第で大きな学びが得られるはずです。