日鉄ソリューションズの夏インターン体験記(SEのたまご)_No.20236

大学の生協の商品管理システムの基本設計

インターンシップは5日間の日程で行われた。「SEのたまご養成講座」という名前の通り、IT未経験者でもSEの基本設計業務を体験できる内容だった。
前半（1日目～3日目午前）は、まず会社説明やSIerの役割、システム開発の工程についての講義を受けた。その後、6人程度のグループに分かれ、チームビルディングを行った。課題である「大学の生協の商品管理システム」の要件定義書が配布され、それを読み込み、基本設計に必要なシステム概念図や業務機能情報関連図などの作成に取り組んだ。各グループにはメンター社員が付き、適宜質問できた。また、1日に2回、上司役の社員に対するレビュー（進捗報告と質疑応答）があり、フィードバックをもとに資料を修正した。
後半（3日目午後～5日目）は、前半のフィードバックを踏まえて資料を修正しつつ、データベースのテーブル設計や画面仕様の設計など、より詳細な設計作業を進めた。レビューも継続して行われ、合格をもらうまで修正を繰り返した。最終日には、完成した設計資料をもとに、顧客役の社員に対して最終発表を行った。発表後には、グループ全体と個人それぞれに対する丁寧なフィードバックがあり、その後、社員の方々との座談会や懇親会が開催された。

インターン参加者限定で早期選考に案内され、通常3回程度の面接が2回に短縮されると聞いた。インターンでの評価も選考に加味される可能性があるため、本選考にはかなり有利になると感じた。

志望度は非常に上がった。IT未経験で不安もあったが、5日間の実践的なワークを通じて、SEの仕事内容やプロセスを具体的に理解できた。特に、顧客の要望をシステムという形に落とし込む基本設計の面白さと難しさを実感し、大きなやりがいを感じた。また、グループメンバーや社員の方々の人柄が良く、協調性を重んじる社風が自分に合っていると感じた。優秀な仲間と切磋琢磨できた経験も、この会社で働きたいという思いを強くした。

インターン最終日に懇親会があった。また、後日、人事の方とのフィードバック面談が設定され、インターン中の評価や今後のキャリアについて相談する機会があった。早期選考の案内や、選考対策セミナーの連絡もあった。

レベルは高かったが、良い意味で多様性があった。旧帝大や有名私大の理系院生が多かったが、私のようなIT未経験者もいた。情報系の知識を持つ学生が他のメンバーをサポートするなど、自然と協力し合う雰囲気があり、非常に進めやすかった。皆、コミュニケーション能力が高く、前向きに議論に取り組む姿勢が印象的だった。

全体的に温厚で真面目な社員の方が多く、落ち着いた雰囲気だった。メンターやレビュー担当の社員の方は、厳しさの中にも丁寧さがあり、私たちの成長を考えてフィードバックしてくれていると感じた。座談会や懇親会では気さくに話してくださり、仕事とプライベートのメリハリがある印象を受けた。協調性を大切にする文化が根付いていると感じた。

参加前は「SE=プログラミング」という漠然としたイメージだったが、インターンを通じて大きく変化した。特に基本設計の工程では、顧客の要望を正確に理解し、それをシステムの機能やデータ構造に落とし込む「翻訳作業」がいかに重要かを学んだ。データベースの基礎知識も、事前資料やワークを通じて身につけることができた。SEの仕事の幅広さと奥深さを理解できた。

大きく成長できたと感じる。ITスキルはもちろん、チームで目標達成に向けて協力する力、論理的に物事を考え説明する力、限られた時間で成果を出す力が向上した。特に、レビューで指摘された点を修正し、再度説明するというプロセスを繰り返す中で、粘り強さや課題解決能力が身についた。IT未経験の自分でも、チームに貢献できたという自信も得られた。

非常に充実した5日間だった。座学だけでなく、実践的なグループワークの時間が大半を占め、SEの仕事をリアルに体験できた。社員の方々からのフィードバックも具体的で的確であり、学びが多かった。チームメンバーとの交流も深く、就職活動の情報交換もでき、有意義な時間を過ごせた

SEの仕事は、技術力だけでなく、顧客の業務を深く理解する力、コミュニケーション能力、チームワーク、そして粘り強さが不可欠であることを学んだ。特に基本設計段階では、後工程に大きな影響を与えるため、正確性と顧客視点が何よりも重要だと痛感した。IT未経験でも、学び続ける意欲と協調性があれば活躍できる可能性を感じた。

IT未経験でも全く問題ないので、安心して挑戦してほしい。事前に配布される資料（特にデータベース関連）にはしっかり目を通しておくと、ワークにスムーズに入れる。グループワークでは、自分の役割を見つけて積極的に貢献することが大切。知識で劣っていても、議事録を取ったり、議論を整理したり、雰囲気作りをしたりと、貢献できることはたくさんある。協調性を大切にする姿勢を見せることが重要だ。