経済産業省の夏インターン体験記(企画)_No.335

マクロ課題とミクロ課題があり、それぞれ課題に対して政策立案のシミュレーションを行った。マクロ課題では日本のマクロな経済情勢や国際状勢関係を踏まえ、経産省として取り組む施策を考えた。ミクロ課題ではより個別の業界などにフォーカスした政策を考えた。

基本的には座学とグループワークが中心。5日のうち1日は工場見学など現場に出向き調査を行う機会があった。与えられた課題に対してはその課題ごとに発表があった。最終課題のみ、優秀な政策を立案したチームは表彰されるコンペ方式がとられていた。

私には社会に出るにあたってビジネスの世界を前提としていた面があった。なので、国という新しい立場から物事を見る機会を得て、国として出来ることの幅広さ、社会に影響を及ぼす大きさを感じて国家公務員という仕事により魅力を感じた。

グループの構成が1グループ6人ほどだったが、そのうち半分は東大生で、残りが旧帝国大学、早稲田、慶応の学生であった。どのグループも構成は変らなかったように思うのでかなりレベルは高いと感じた。

国会公務員というと少し堅いイメージを持っていた。しかし出会った職員の方は経済産業省は常に新しいことに挑戦し、アクセルを踏んで日本を前に押し出す部署だとおっしゃっていて、その通り職員の方の挑戦心や変革心を感じることが出来た。

提案にとどまらず、実際の政策の実現まで持って行く力が必要であること。そのためには二次情報などで情報を知った気にならず、現場に出向き生の人間との対話を通して、政策課題を抽出する、またその人間同士の信頼が大切であるということを学んだ。

レベルの高い学生と切磋琢磨出来る環境を得られ、国という民間企業にはない視点から物事を見ることが出来るよい経験になると思う。環境や課題、その質もトップクラスだが、何より職員の方がもっていらっしゃるマインドに心動かされた面が大きく、社会に同携わっていくのか、どのような思いで仕事、人と向きあうのか、精神面で勉強になったことが多かった。