セキ薬品の夏インターン体験記(総合職・一般職)_No.23990

セキ薬品で働くイメージについて具体的に知ってもらうことが目的であるとおっしゃっていました。

午前の部は、ドラッグストア業界の動向やその中でのセキ薬品の立ち位置、今後の成長戦略について学びました。単なる会社説明に留まらず、マーケティング戦略やプライベートブランド商品の開発秘話など、小売業としていかに顧客ニーズを捉え、競争優位性を築いているかという、ビジネスの核心に触れる内容で非常に興味深かったです。午後は実際の店舗に移動し、普段は見られないバックヤードを含めて見学しました。商品の陳列一つひとつに顧客の行動を促す工夫が凝らされており、午前中に学んだ理論が現場で実践されている様子を目の当たりにできました。その後の社員座談会では、若手の薬剤師や店舗スタッフの方々が、仕事のやりがいや大変なことまで率直に語ってくださり、働くことへの解像度が大きく上がりました。

参加前と後で、志望度は上がりました。参加前は、地域に貢献できる小売業の一つとして、漠然とした興味を持っている段階でした。しかし、インターンシップを通じて、その考えは「この会社で、自分の興味を仕事にしたい」という明確な目標に変わりました。
理由は2つあります。第一に、明確な事業戦略と成長性に強い魅力を感じたからです。第二に、社員の方々の仕事に対する情熱や、学生に対しても誠実に向き合ってくださる温かい人柄に触れ、「このような方々と一緒に働きたい」と心から思ったからです。ビジネスとしての面白さと、社風の魅力の両方を知ることができ、志望度が高まりました。

特に、学歴や知識について話すタイミングはありませんでした。社員の方がクイズ形式で投げかけた就活に関する一般常識に関しても、私と同じくらいのレベルに感じました。

午前中の座学でも、雑談やギャグも交えつつ熱意ある説明をしてくださいました。また、自社をゴリ押しすることなく、業界の立ち位置やメリットとデメリットを詳しく説明してくださり、誠実に感じました。

参加前は消費者目線でしか事業を捉えられていませんでしたが、参加後はビジネスの視点から深く理解できるようになりました。具体的には、店舗のレイアウトが、お客様の動線を緻密に計算した上で戦略的に設計されていることや、地域のニーズを分析して商品の仕入れを行っているという事業の裏側を知れたことが大きいです。表面的な「便利さ」の裏にある、論理的な戦略を学べたことで理解度が飛躍的に高まりました。

このインターンシップを通して、「当事者意識を持って物事を考える力」が身についたと感じています。参加前は説明をただ受け身で聞くだけでしたが、社員の方々の話を伺ううちに、「自分ならどうするか？」と考えるようになりました。例えば、商品の陳列一つを見ても、「なぜこの場所なのか？」とその目的や背景を推察する癖がつきました。この視点を持つことで、社会や企業を見る解像度が上がり、自身のキャリアを考える上でも大きく成長できたと感じています。

非常に充実した一日だったと感じています。その理由は、プログラムが「理論」と「実践」の両面から構成されていたからです。午前中に学んだ業界動向や企業戦略といったマクロな知識が、午後の店舗見学で「現場の工夫」というミクロな視点と結びついたことで、学びが立体的なものになりました。さらに、社員の方々との座談会で「人」の魅力にも触れることができ、企業を総合的に理解できた点が、高い満足感と充実度に繋がりました。

私が学んだ最も重要なことは、「顧客志向」とは、日々の地道な工夫の積み重ねである、ということです。店舗でのお客様の歩きやすさを考え抜いた陳列や、座談会で伺ったスタッフの方の心構えなど、企業の理念が現場の細部にまで浸透していることに感銘を受けました。大きな戦略だけでなく、一つひとつの小さな配慮こそが顧客の信頼を築き、企業の強さに繋がるのだという本質を学ぶことができました。

「なぜ？」という探求心を持って参加することをお勧めします。ただ説明を聞くだけでなく、「なぜこの会社は業界で評価されているのか」「なぜこの商品はここに置かれているのか」など、自分なりの仮説を立てて臨むと、学びの質が格段に上がります。座談会は、その仮説をぶつけられる絶好の機会だと思いました。