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年収はいくら?JALの新卒初任給と年代別年収推移をご紹介

就活生に人気が高い航空業界。華やかなイメージが強い業界ですが、新卒の初任給や年収はどのようになっているのでしょうか?ここでは、JALを志望企業の一社として考えている就活生に向けて、初任給や年収に関する情報をご紹介します。

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日本航空株式会社の初任給

JALの略称で親しまれる日本航空株式会社は、グループ全体で126の国内路線と56の国際路線を有する日本の航空会社で、コードシェアを含む乗り入れ都市は66カ国/地域405都市に上ります。国内では国内線・国際線ともに最も長い歴史を有し、日本の航空業界の先駆者的存在です。

参照元:(2019年10月10日時点)
運航路線数 | 会社案内・企業理念 | JAL企業サイト
https://www.jal.com/ja/outline/route.html

では、早速JALの初任給から見ていきます。

◎業務企画職
大卒 月額22.8万円 予測年収335.1万円

◎パイロット職
大卒 月額21.8万円 予測年収320.4万円

◎客室乗務職
月額18.8万円 予測年収276.3万円
※乗務手当など別途手当あり

※月給はJALの採用ホームページを参照
※年収は月額基本給12ヵ月分、ボーナス(JALはボーナス平均支給額非公開のため、日本経済団体連合会『2018年夏季・冬季 賞与・一時金調査結果』より、運輸・通信業の非管理職平均冬季2.7ヵ月分)を内訳とする
※残業代、各種手当(住宅手当、通勤手当等)は計算外とする

新卒1年目の予測年収は、大卒業務企画職33.1万円、大卒パイロット職320.4万円、客室乗務職276.3万円となりました。客室乗務職の年収は乗務手当が含まれていないため、実際にはもう少し高くなるでしょう。1年目の場合、夏のボーナス査定期間内に在籍していないため、ボーナス支給は1回のみとして算出しています。

▽日本航空(JAL)の採用情報はこちらから
日本航空の新卒採用・就活情報 - みん就(みんなの就職活動日記)

出典:fotolia

JALの予測年収【20代】

次いで、入社数年後の年収の推移を見ていきましょう。個人の能力や勤務状態、企業の業績などにより差はありますが、有価証券報告書に記載されている公式の平均年収をもとに算出した予測年収をご紹介します。

◎24歳
予測月給28.4万円、予測年収494.1万円
※残業代、各種手当(通勤・住宅等)は計算外

◎27歳
予測月給31.5万円、予測年収548.1万円
※残業代、各種手当(通勤・住宅等)は計算外

※年収の内訳は月額給与12ヵ月分とボーナス(JALはボーナス平均支給額非公開のため、日本経済団体連合会『2018年夏季・冬季 賞与・一時金調査結果』より、運輸・通信業の非管理職平均2.7ヵ月分×2=5.4ヵ月)とする
※月額給与・年収は企業全体の平均年齢40歳/年収867万円『2018年有価証券報告書』を厚生労働省『平成30年賃金構造基本統計調査』の男性年齢別賃金平均と掛け合わせて、年齢別年収を独自算出
※独自算出の計算式
・(平均年収867万円)÷(17.4ヵ月)=40歳時の想定月額給与49.8万円
・((40-44歳大手平均月額給与40.8万円 -35-39歳大手平均月額給与36.6万円)÷5)=40-44歳の年齢別昇給を年0.8万円、42歳時の大手平均月額給与を40.8万円とし、40歳時の大手想定月額給与を39.2万円とする
・(49.8万円)÷(40歳時の大手平均月額給与39.2万円)=JALの年収は大手平均の1.2倍と仮定する
・((25-29歳大手平均月額給与26.3万円 -20-24歳大手平均月額給与22.1万円)÷5)=20-24歳の年齢別昇給を年0.8万円、22歳時の大手平均月額給与を22.1万円とし、24歳時の大手想定月額給与を23.7万円とする
・(24歳の大手平均月額給与23.7万円)×1.2=24歳時の想定月額給与28.4万円
・(24歳時想定月額給与28.4万円)×17.4ヵ月=24歳時の予測年収494.1万円
・(27歳の大手平均月額給与26.3万円)×1.2=27歳時の想定月額給与31.5万円
・(27歳時想定月額給与31.5万円)×17.4ヵ月=27歳時の予測年収548.1万円

JALはボーナス平均支給額を公開していないため、運輸・通信業の非管理職の平均で算出しています。そのため、多少の差が生じるかもしれません。24歳では年収が500万円に届きませんでしたが、27歳では550万円近くまで上がることが予測されます。ただし、職種による差が生じることもあります。

JALの予測年収【30代~】

中堅となる30代以降の年収の推移をいくつかのパターンで見ていきましょう。この年齢になると、役職につくことで年収に差が生じるかもしれません。また、予測年収はあくまでも予測となるので、能力や勤務態度、企業の業績などにより差が生じることもあります。

◎32歳
予測月給38.2万円、予測年収664.6万円
※残業代、各種手当(通勤・住宅等)は計算外

◎37歳
予測月給43.9万円、予測年収763.8万円
※残業代、各種手当(通勤・住宅等)は計算外

◎40歳
予測月給49.8万円、予測年収867万円
※残業代、各種手当(通勤・住宅等)は計算外

※年収の内訳は月額給与12ヵ月分とボーナス(JALはボーナス平均支給額非公開のため、日本経済団体連合会『2018年夏季・冬季 賞与・一時金調査結果』より、運輸・通信業の非管理職平均2.7ヵ月分×2=5.4ヵ月)とする
※月額給与・年収は企業全体の平均年齢40歳/年収867万円『2018年有価証券報告書』を厚生労働省『平成30年賃金構造基本統計調査』の男性年齢別賃金平均と掛け合わせて、年齢別年収を独自算出
※独自算出の計算式
・(平均年収867万円)÷(17.4ヵ月)=40歳時の想定月額給与49.8万円
・32歳時の大手平均月額給与を31.9万円、37歳時の大手想定月額給与を36.6万円とする
・(32歳の大手平均月額給与31.9万円)×1.2=32歳時の想定月額給与38.2万円
・(32歳時想定月額給与38.2万円)×17.4ヵ月=32歳時の予測年収664.6万円
※37歳の想定月額給与と予測年収も32歳と同様に算出

日本航空の年収は大手平均の1.2倍となるため、30代前半で年収が600万円を超え、30代後半には700万円を超えるでしょう。ただし、職種による差が生じることもあります。

JALの魅力的な福利厚生や制度

次は、年収とともに重視したい福利厚生や制度についてのご紹介です。JALには寮・社宅制度などに加え、ワークライフバランスを支援する制度が充実し、職種別の支援制度も設けられています。

ワークライフバランス支援

育児休職制度、産前休職制度、男性の育児休暇などの制度があります。また、小学校就学前の子どもがいる場合、子の看護のための休暇制度、深夜業免除措置、所定労働時間を超えて就業させない制度などの手厚い支援が整っています。さらに、最大1年間休職できる不妊治療休職制度があるのも魅力です。

職種別支援

小学1年生までの子どもがいる場合、客室乗務職は「9割勤務」または「8割勤務」の選択ができる短日数乗務制度が活用できます。また、客室乗務職あるいはパイロット職の女性を対象とした産前地上勤務制度を完備。妊娠後、出産特別休暇取得まで地上勤務に就くことができます。さらに、パイロット職の女性には妊娠中の乗務制度が設けられ、健康状態を慎重に判断したうえで、妊娠第13週から第26週でも乗務に就くことが可能です。加えて、3歳に満たない子どもがいる業務企画職の女性は、育児のために勤務時間を短縮できます。

参照元:(2019年10月10日時点)
福利厚生制度・ダイバーシティ推進|JAL採用情報|日本航空株式会社

https://www.job-jal.com/workstyle/welfare/

航空業界全体の動向とJALの将来性は?

近年の動向

2010年に航空業界の規模は大幅に減少したものの、その後は増加に転じています。2010年に羽田空港新国際旅客ターミナルがオープンしたことは、大きな要因かもしれません。なぜなら、羽田空港はすでに世界で5番目に利用者が多い空港に成長しているからです。また、アジアの経済成長による航空需要の高まりや米国の景気回復などにより、訪日外国人旅行者が増加したことも航空業界には追い風になりました。さらに、羽田空港では2020年3月から新飛行経路の運用を開始。そのため、日本の航空需要はさらに増すことが予想されます。

参照元:(2019年10月10日時点)
就航先と利用状況 - 羽田空港のこれから - 国土交通省
http://www.mlit.go.jp/koku/haneda/haneda/situation.html

課題

新飛行経路の運航などにより今後いっそう訪日外国人旅行者の増加が予想されますが、航空会社はマイレージ提携やコードシェアを強化し、顧客獲得が激化するでしょう。また、国内線ではLCCを中心に価格競争が起こっていますが、今後も同様の傾向が続く見込みです。さらに、滑走路の不足や発着能力なども懸念材料と言えるでしょう。

JALの独自性&将来性

日本航空の強みは業界トップの営業利益率で、今後も高い営業利益を堅持することを目標に掲げています。また、世界の航空会社を格付けする英国SKYTRAX社の「ワールド・エアライン・アワード」では、「ベスト・エコノミークラス・エアラインシート」を3年連続受賞。(※JAL公式HPより参照。2020年2月時点)エコノミークラスの座席の質が世界トップであることが証明され、サービス力の高さを誇示しています。このサービス力の高さは、価格競争の波にのまれない付加価値となるでしょう。さらに、JALが2020 年夏の就航を目指す国際線中長距離LCC「ZIPAIR(ジップエア)」は、今後の成長を担う重要な要素になることが期待されています。

航空業界は今後さらなる成長が見込まれるため、業界トップの営業利益率を誇るJALの将来にも期待できるでしょう。ただし、業績次第でボーナスを中心とした給与の変動が起こる可能性もあります。

JALの予測年収を企業選びの検討材料に

JALの予測年収は大手平均を上回るうえ、ワークライフバランスを支援する制度も充実した働きやすい職場環境です。20代後半で500万を超え、40歳で867万という平均年収は理想的と言えるでしょう。JALを志望企業の一社として考えているなら、予想年収を企業選びの検討材料にしてみてはいかがでしょうか。

参考

[1] 職種別募集要項 新卒|JAL採用情報|日本航空株式会社
[2]https://www.job-jal.com/recruit/requirement/new-graduate01.html
[3]2019.10.10

[1] 有価証券報告書 JAL
[2]https://ssl4.eir-parts.net/doc/9201/yuho_pdf/S100FZC4/00.pdf
[3]2019.10.10

[1] 運航路線数 | 会社案内・企業理念 | JAL企業サイト
[2]https://www.jal.com/ja/outline/route.html
[3]2019.10.10

[1] 厚生労働省『平成30年 賃金構造基本統計調査』 産業別
[2]https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2018/dl/04.pdf
[3]2019.10.10

[1] 日本経済団体連合会『2018年夏季・冬季 賞与・一時金調査結果』
[2]https://www.keidanren.or.jp/policy/2019/030.pdf
[3]2019.10.10

[1] 福利厚生制度・ダイバーシティ推進|JAL採用情報|日本航空株式会社
[2]https://www.job-jal.com/workstyle/welfare/
[3]2019.10.10

[1] 羽田空港のこれから - 国土交通省
[2]http://www.mlit.go.jp/koku/haneda/
[3]2019.10.10

[1] 国際線中長距離LCCエアライン『ZIPAIR』が誕生 | プレスリリース | JAL企業サイト
[2]https://press.jal.co.jp/ja/release/201903/005096.html
[3]2019.10.10

関連リンク

日本航空の新卒採用・就活情報 - みん就(みんなの就職活動日記)

reisuke

著者:reisuke

人材派遣会社で数年間コーディネーターとして従事し、その後海外へ。現在は、ライター・翻訳者・日本語教師という3つの顔を持つ。政治・経済・教育を中心に幅広いジャンルで執筆中。