転職エージェントの裏事情!上手に活用するために知るべきこと5つ

転職活動をサポートしてくれる、頼もしい存在の転職エージェント。しかしその裏側には、候補社側からはなかなか見えない「裏」の事情が存在します。ここでご紹介する裏事情を知れば、もっと上手く転職エージェントを活用できるかも!?

転職エージェントの裏事情(1)希望外の企業を勧めてくる理由

転職エージェントは登録することにより、相談から求人紹介、細かな調整に至るまで、転職のサポートを無料で受けることができます。では、なぜこれらのサービスは無料なのでしょうか。

転職エージェントは採用決定により、採用企業から成果報酬として紹介料を得ています。裏を返せば、いくら多くの人材を紹介したところで、採用に至らなければ収益になりません。そのため、転職エージェント側とすれば、できるだけ採用確度の高い人材を企業に引き合わせたいと考えるでしょう。その結果、もちろん条件など希望は考慮するものの、転職エージェントからは受かりやすい企業を中心に紹介されることが少なくありません。
また、転職エージェントの各担当者に売上目標などのノルマが課されていることもあるでしょう。その場合、あなたの希望より「採用される可能性が高いかどうか」を優先して、紹介する企業を選別することが多くなってしまうのです。

そのため転職エージェントに登録する際には、まず「絶対に譲れないポイント」を自分の中で明確にしておきましょう。そのポイントに合わない案件は、しっかり応募を断ることが大切です。転職エージェントがいくら強く推してきても、流されてしまわないよう注意してください。

▽転職エージェント、どんなふうに活用してる??
エージェントを利用した転職のクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)

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転職エージェントの裏事情(2)初回面談の対応が違う理由

転職エージェントを利用する場合、最初に面談を行うことで登録に進みます。しかし面談と言っても、その場所や手段はさまざまです。その対応方法によって、実はエージェントからあなたがどれくらいのスペックだと判断されているのかがわかってしまいます。

電話面談を指定された場合、転職エージェントは会議室を押さえたり出向いたりする手間が掛かかりません。これは求職者側にとってもメリットである反面、「そこまで手間をかける必要はない」と考えられている可能性があるでしょう。つまり、登録しても紹介できる案件が少ないなど、優先順位が低く置かれているのです。
対して求職者の都合に合わせて、エージェント担当者が近くまで出向いてくれるといった場合は、スペックを高く評価され、紹介できる案件も多いことが伺えます。つまり転職エージェント側から見ると、「ぜひ会って案件を紹介したい」「逃したくない人材」と見られているわけです。

なお、もっともポピュラーな面談手段は、転職エージェント側に出向いて登録するものです。この場合、転職エージェント側にとって大きな手間はないため、どのような方でも受け入れられます。評価や案件数などは見極めにくいため、もし自分の市場価値や紹介可能案件数をはかりたいのであれば、一度「出向くことが難しい場合、ほかに手段はありますか?」などと聞いてみるのも1つの方法です。

転職エージェントの裏事情(3)年収交渉を行ってくれる理由

転職エージェントを利用するメリットの1つが、年収アップを目指せる点にあります。事前に条件を伝えることでマッチした案件に絞り紹介してもらえるほか、たとえ求人段階で年収が希望を下回っていても、代わりに企業との条件交渉を行ってくれるでしょう。
では、なぜ転職エージェントは、積極的に条件交渉を行ってくれるのでしょうか。それは、まず採用が決まらなければ売上に繋がらないこと。そして、採用決定によって企業から受け取る成果報酬が、年収額によって左右されるためです。多くの場合、成果報酬である紹介料は一律ではなく、「応募者の転職後の年収×●%」と定められています。

転職エージェントでは希望年収と共に、あらかじめ最低年収も聞かれることが少なくありません。これは、年収がネックとなって採用が難航することなく、スムーズに条件交渉を進めるため。つまり希望は上限であり、「少なくとも最低いくらなら採用に至るか」を見極めているのです。

転職エージェントの裏事情(4)日程調整を急かされる理由

面接に進む場合、転職エージェントから日程調整を急かされることがあるでしょう。もちろん、採用側の企業から急かされていることもありますが、実際の理由はそれだけではありません。
例えば日程調整が遅れた場合、面接までに他社で採用人材が決定してしまうことがあります。そうなれば、転職エージェントは人材を紹介することができず、売上に繋がりません。あるいは時期によって、ノルマ達成のために期限があり、それまでに採用を決めたいという事情もあるでしょう。そうした転職エージェント側の都合でも、日程調整を急かされることがあるのです。

そのため応募の段階で、事前にこちらから「この日なら面接に行ける」と予定を伝えておくのも良いでしょう。その日時以外がダメだと分かっていれば、転職エージェント側も無理強いはできません。
ただし、応募者としても、日程調整が遅れている間に他で採用が決まれば機会損失となってしまいますよね。そのため企業への応募が進んだ段階で、ある程度は柔軟に対応できるよう、あまり予定を詰め過ぎないようにすることが大切です。

転職エージェントの裏事情(5)面接フィードバックの理由

面接後、転職エージェントからフィードバックが行われるケースは少なくありません。これは、面接を通じたマッチング状況の確認が狙いです。つまり企業側・求職者側の双方から面接の感触を聞くことで、採用に至る確率を見極めているのです。
また、フィードバックをコミュニケーションの機会とし、転職の進捗状況を確認することもあるでしょう。他のエージェント、あるいはご自身で活動している転職先で採用が決まりそうならば、転職エージェント側としては急いで自社の案件を進めなければいけません。あるいは面接の感触が悪い場合、フィードバックに続いて他案件を紹介し、求職者を逃さないという狙いもあります。

面接へのフィードバックは、以後の選考において参考になる情報です。せっかくですから、真摯に受け止めて活かしましょう。ただし他案件の紹介を受けた際には、いくら前の面接の感触が悪くても焦って結論を出さず、応募するかどうかよく検討することが大切です。

転職エージェントの裏事情(6)入社後フォローがある理由

転職エージェントで転職した場合、採用されて終わりではありません。入社後、少し置いてからフォローアップの面談が行われることが多いでしょう。求職者から見れば、とても丁寧で親切な対応に思えるかもしれません。しかし実は、これにも転職エージェント側の裏事情があります。
転職エージェントは採用企業から、成果報酬として紹介料を受け取っています。しかし実は、これに早期離職に伴う返金規定が設けられていることがあるのです。つまり採用に至っても、すぐに離職してしまうと紹介料を返金しなければいけないということ。しっかり継続勤務してもらうため、フォローアップを行っているのです。あるいは同じ企業から別の求人を得る場合にも、早期離職はマイナス評価に繋がります。求人案件を得られる企業が減ることは、転職エージェント側にとって大きな痛手なのです。

もちろん転職者にとっても、早期の離職はキャリアを考えると良いことではないでしょう。ですから、フォローによって継続勤務を後押ししてもらえるならば、頼っても構いません。
しかし、最終的には自分の気持ちが一番です。転職エージェントは継続して勤務できるようフォローしますが、どうしても継続できない事情はあり得ます。そうした際、「せっかくフォローしてくれているのに悪い」など、相手に合わせる必要はありません。自分が苦しくならない道を選ぶようにしましょう。

転職エージェントの裏事情を知り上手に活用しよう

ここでご紹介した裏事情は、普通に転職エージェントを利用していたのでは見えにくい部分です。しかし事情をよく理解することで、求職者にとっては上手く転職エージェントを利用できる可能性があります。ただ転職エージェントの言うままに転職活動を進めるのではなく、相手の裏事情を見極めながら、こちらにとって良い流れを作れるよう工夫してみましょう。

関連リンク

エージェントを利用した転職のクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)

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著者:三河 賢文(Masafumi Mikawa)

ライター歴12年・編集歴5年の“走る”フリーライター。スポーツ・ビジネス・IT・子育て分野を中心に、取材・執筆編集を手がける。そのほか、コンテンツ制作を主事業とするナレッジ・リンクス(株)代表、ランニングコーチとしても活動中。過去には人材サービス企業で営業職を務め、トップセールスの実績も。そのほか、人材領域での事業立ち上げやキャリア支援等を行ってきた。三男一女、4児の子を持つ大家族フリーランス。