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どんな答えを面接官は求めてる?面接で聞かれることとその意図

書類選考を通過すると控えているのが面接。苦手意識を持つ就活生は多く、「面接で聞かれることは何なのか」と対策に取り組む姿は少なくありません。ここでは面接で聞かれること、そしてその裏にある面接官の意図についてご紹介します。

面接で聞かれることとその意図(1)志望動機

必ずといってよいほどよく面接で聞かれることが、志望動機です。志望動機とは、なぜその企業、あるいは職種に応募したのかという理由。エントリーシートなどの書類選考でも、項目として用意されることが多いでしょう。

自社への理解度を図っている

では、なぜ志望動機を聞かれるのでしょうか。その意図として挙げられるのが、自社についてしっかり理解したうえで応募しているのかどうかという点です。面接官は企業の理念や事業内容、将来性などあなたの自社への理解度を確認することで、数ある企業の中から、なぜ自社を選んだのかが分かるでしょう。熱意のある就活生は事前にしっかり企業研究を行い、具体的な志望理由が出てくるもの。この質問では、同時に自社へ就職したいという就活生の熱意も図ることができます。

求める人物像にマッチしているかどうか

また、自社の求める人物像に対し、就活生がマッチした人材であるか否かも判断しています。例えば社内に刺激を与えるため、強い積極性と成長意欲のある人材を求めていたとしましょう。これに対し、落ち着いて1つ1つ仕事を覚え、長く働いていきたいという人材であれば、求める人物像とはマッチしません。
あるいは、ある特定職種のスペシャリストとして成長してほしいと望んでいるのに対し、色んな仕事に挑戦して自分の可能性を試したいという方では、やはりマッチしないでしょう。

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出典:fotolia

面接で聞かれることとその意図(2)自己PR

次に面接でよく聞かれることとして、自己PRが挙げられます。これも志望動機と同様、エントリーシートなど書類選考でも出題されることが多いです。自己PRは自分の長所や強み、経験などをアピールできるチャンスです。また、就職後に活躍するイメージを持ってもらい、戦力になる人材であることを伝えられる項目です。

自己分析の程度を見極めている

自己PRからは、まず就活生がどれだけ自己分析を綿密に行い、自分自身について理解できているかを見ようとしています。「単純に受かりたい一心で、偽りの自分を演出していないか」、「実際の経験に基づいているか」、「その自己PR内容に具体性があるか」といったことを判断しているのです。

どんなに素晴らしい強みを持っていても、自社にそれを活かせる場がなければ意味がありません。これは企業だけでなく就活生にとっても同じです。せっかく入社したのに自分の力を最大限に発揮できなければ、社会人としてキャリアを積み、成長していくことはできないでしょう。面接官は自己PRから、そういった将来性も見極めています。

自己PRから伺える人柄

また、自己PRを通じて人柄を見ようという意図もあります。「自社の社風や雰囲気に合っているか」また、「一緒に働く仲間と上手くやっていけるか」などを、自己PRから読み取っているのです。これはスキルというより、人間性や性格が問われているといえるでしょう。

面接で聞かれることとその意図(3)第一志望かどうか

面接先の企業が第一志望であるかどうかも、面接でよく聞かれることとして挙げられます。どのような企業でも、自社だけを受けているとは考えていません。一社だけに絞ることはリスクが高く、ほとんどの就活生は複数社を併願しているものです。

しかしその場合、もし内定を出したとして、その就活生が実際に入社してくれるか否かが問題となります。もし入社してくれなければ、採用したい人員数に不足が生じる場合もあります。また、入社に向けた準備を始めてしまえば、そこに掛ける時間や労力が無駄になりかねません。そのため、この質問では自社が第一志望であるか、その志望度合いを確認しているのです。特にこの質問は、最終面接で聞かれることとなるでしょう。

第一志望でなくとも正直に伝えることが大切

この質問は返答に困ってしまうかもしれません。もし違うと答えれば、内定が出ない可能性が高まると考えてしまうからです。本心から第一志望であれば、もちろんそう伝えれば問題ありません。その際、他社と比べてどこに惹かれているのかも、合わせて話すと内定確度が高まるでしょう。

しかし他に迷っている企業がある場合、嘘をついてはいけません。正直に迷っていることを伝えましょう。もちろん、具体的な企業名は伏せて構いません。その際、あくまで相手企業にも魅力を感じているのだということを伝えることが大切です。嘘をついて第一志望だと言ってしまうと、いざ内定を受けて辞退する際、関係を悪くしてしまいかねません。

面接で聞かれることとその意図(4)将来の自分像

入社後、企業の中でどのように活躍していきたいのか。そうした将来像も、面接でよく聞かれることとして挙げられます。「入社してどんな仕事に取り組み、どんなスキルや知識を得ていきたいのか」また、「たとえば新規事業を立ち上げたり管理職としてマネジメントしたいと考えているのか」など、どのようなポジションへキャリアアップしていきたいのかを聞いている質問です。

将来へのイメージと成長意欲を見ている

この質問では、しっかり自身の将来をイメージして就活できているかを見ています。なぜなら、将来を見据えて取り組む人は、スピード感を持って大きな成長を遂げる可能性が高いからです。目標がなく日々の業務をこなしている場合と比較すると、成長速度が違ってきます。

また、面接担当者はこの質問を通じ、積極性や強い成長意欲を持っているのかどうかも図っています。将来像があれば、それを達成しようと積極的に取り組むことができる可能性が高いからです。
企業は、自ら動きスキルや知識を吸収していってくれる人材を求めているのです。なぜなら早く即戦力化が期待できるほか、周囲からも慕われ、頼られる人材に育ってくれることが期待できるからです。特に将来の幹部候補などを求めた採用であれば、こうした点は強く企業から求められます。

面接で聞かれることとその意図(5)周囲からの評価

周囲からどのように思われていて、自分はどんな人だと思っているか。これも、面接でよく聞かれることです。これは、自己分析だけで答えられるものではありません。自分のことは、意外と自分自身で分かっていないもの。つまり自分で思っている自分と、周囲から見た自分は違っていることが多いのです。この質問に答えるには、他己分析によって客観的に自分を知ることが必要となります。

自己分析と他己分析ができているかどうか

この質問を通じ、企業は他己分析によって客観的に自分を見つめ、自分自身のことを理解できているかを見ています。実際に入社すれば、大勢の中で一緒に働くことになるでしょう。つまりそこでは、常に周囲との関わりが生じます。良好な人間関係を築き、上手く連携して仕事を進めるうえでは、自己理解だけでなく周囲から見たその人の人となりがとても大切です。

また、他己分析を行うと、ときに厳しい意見を言われることがあります。例えば柔軟性があると思っていたのに、周囲からは頑固だと見られていたなど、自分のイメージと周囲から見た意見とが違うだけで、ときに驚き、場合によっては苛立ちを感じてしまうかもしれません。ではそういったとき、どのように対処するのか。企業はこの質問を通じ、素直に周囲の意見を受け入れて、その後に活かせる素質があるかを見ようとしています。

面接でよく聞かれる質問の意図を理解して準備しておこう

ここでご紹介した質問事項は、多くの企業で共通した、よく面接で聞かれることです。もしも今聞かれたら、即答することができるでしょうか。まずは自己分析や他己分析、企業研究などをしっかり行うこと。そのうえで質問の意図を理解し、頭の中を整理して受け答えの準備を整えておいてください。

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面接うかりまくりのコツのクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)

著者:三河 賢文(Masafumi Mikawa)

ライター歴12年・編集歴5年の“走る”フリーライター。スポーツ・ビジネス・IT・子育て分野を中心に、取材・執筆編集を手がける。そのほか、コンテンツ制作を主事業とするナレッジ・リンクス(株)代表、ランニングコーチとしても活動中。過去には人材サービス企業で営業職を務め、トップセールスの実績も。そのほか、人材領域での事業立ち上げやキャリア支援等を行ってきた。三男一女、4児の子を持つ大家族フリーランス。