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【企業潜入レポ#17】国際協力機構(JICA)社会基盤・平和構築部に潜入取材!3/3

就活生の皆さんこんにちは、学生ライターの高木です。

今回の企業潜入レポ第17弾では、独立行政法人国際協力機構(JICA)で働く北松祐香さんからお話をお伺いしています。

北松さんの具体的なお仕事内容、そして海外赴任時のお話などたっぷり伺ってきましたが、最終回となる今回の記事では北松さんの就活時代のエピソードやJICAで働く魅力について伺いました!

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悩んで悩んで悩み抜いた就職活動

f:id:hito-contents:20181012100252j:plain独立行政法人国際協力機構 社会基盤・平和構築部 北松祐香さん

高木:ここからは北松さんがどのように就職活動をしていたかを是非お伺いできればと思います。大学時代、どのような目標を持って就職活動に臨んでいましたか?

北松:私は大学生の時、複数アルバイトをしたり、好奇心で色々なサークルに入ったりしていました。でも、大学2年生の時に、遊んでばかりじゃなくてもっと誰かのために時間を使いたいと思い、ボランティア活動をおこなう学生団体に入りました。その活動の一環でネパールに行き、学校を建てるお手伝いをしたりしていたんです。
とにかく誰かの役に立ちたい!と強い思いを持ってネパールに行ったのですが、学校建設の現場では当然ネパールの職人さんたちに専門性があり、行けば役に立てると思っていた自分に傲りがあったと痛感しました。でもそのボランティアをきっかけにネパールという国が大好きになり、いつかもっと成長してこの国に戻ってきたい、その時こそしっかり役に立てるよう活躍したい、と思いました。

高木:学生時代からネパールに縁があったのですね!就活は順調に進みましたか?

北松:最初は全然順調じゃなかったんです(苦笑)。私はとにかく悩むタイプの人間で…。自分の目標を達成するために、どんな道があるのかを最初に徹底的に洗い出し、どれが自分にとってベストなのかというのをひたすら悩み、考えていました。一時はやや脱線して医療の道に行こうかとも真剣に考えましたが、その度胸はなく、就活の現実に戻りました。
また、ボランティアでネパールに行った際に「開発ってなんだろう?」という疑問を抱いたんです。自分から見ると、ネパールには素晴らしい点がいっぱいある。でも、一般的な発展の過程を辿ると、そういう良さが減ってしまうのかなと思いました。それだったら、経済発展もするし、今ある良さも残すような発展の方向性を打ち出す必要があるのではないかと思いました。就活中は「発展の方向性を変えたい」という、なかなか共感を得られにくいキーワードが自分の中では譲れず(笑)、それがネックになっていたのかもしれません。

就活前半は、周りの友達がどんどん内定を取っていく中、私だけいまだ内定ゼロ…というような状況でしたね。というのも、自分の進むべき道に対する答えがでていなかったので、面接で話すことがどうしても表面的で熱意にも欠けてしまっていたんです。面接官の方に「あなたは将来何をやりたいんですか?」と聞かれても上手に答えられませんでした。そんな中、唯一JICAの面接では自分の思うことを思うがままに話した結果、面接官にも関心を持ってもらうことができました。自分のやりたいことがJICAの事業内容とぴったり合っていたのかなと思います。その後内定をいただくことができ、自分でもここだ!という思いがあったのでJICAに入ることに決めました。

結婚しても、お母さんになっても、生き生き働けます

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高木: JICAは海外赴任もありますし、女性として働くことについて不安はありませんでしたか?

北松:正直ありました。私の母は専業主婦で、いつも食べきれないほどの美味しいご飯を作ってくれて、学校で嬉しかったこと、悲しかったこと、全部受け止めてくれるような、とても大切な存在だったんです。いつも家で一緒に居られることをとても幸せに感じていたので、それが「家族の正しい形」のような気がしていたんですよね。将来子どもができても、私が仕事をしていたら寂しい思いをさせてしまうんじゃないかな…とか、そんなことを考えて就職活動自体を迷っていた時期もありました。そんな時期にサークルの先輩が「うちは両親がずっと共働きで、いつも明かりのついていない家に帰っていて、寂しい思いもしたけれど、仕事をしながら一生懸命私を育ててくれた両親を誇りに思っているよ」と話してくれて、そのお話を聞いて気がとても楽になりました。

高木:特に今の時代は様々な家族の形がありますよね。JICAにはお子さんがいてもバリバリ働く女性は多いのですか?

北松:そうなんです、実は結構多いんですよ。ネパール赴任時代の同僚に、子供2人を連れて、子育てしながら赴任しているお母さん職員もいました!福利厚生も整っていますし、女性に優しい会社です。

高木:社内の雰囲気はどんな感じですか?

北松:雰囲気はとても良いと思います。みんなのびのび仕事をしています。特に海外にある在外事務所は小さな所帯なので皆が家族のような感じです。ネパールにいた時は、休日には誰かの家に集まってご飯を食べたり、スポーツをしたり、旅行に行くこともありました。仲良くなりすぎて誰かが帰国するときは親戚を見送るような気持ちで寂しかったです(笑)。

高木:そんなに仲が良いなんて羨ましいです。そのような環境で働かれている北松さんが、新卒でJICAに入ってから一番成長したことを教えてください。

北松:ボリビアでのOJTの後に、国内事業部という部署に配属され、日本での研修事業を担当しました。当時、年間500コース以上の研修をJICAの国内機関で実施していたのですが、その年間計画の策定から実施までのサイクルのとりまとめ役が私でした。

この仕事にはとても関係者が多くて、JICAの在外事務所、国内機関、本部の関連部署に加えて、日本の省庁とも日常的にやり取りがありました。私はとりまとめ役なので、ひたすら作業のお願い(例えば研修のアイデア出しや、研修概要資料の作成など)を関係者に対して出して、返ってくる作業結果をまとめることの繰り返しでした。単純そうな仕事に思えますが、依頼する順序や内容を間違えると、ものすごくたくさんの問い合わせがきてしまい、対応が回らなくなってしまうんです。そこで、自分なりに工夫してみようと、わかりやすく平易な文章を書いたり、わかりやすく説明する話術を勉強してみたり、誰にとっても合理的な作業プロセスを提案したりすることを心がけました。
それまでほとんど触ったことのなかったエクセルも、フリーズするほどのデータ量を扱う作業ばかりだったので、最終的にエクセルマスターのようになりました(笑)。このポストで2年ほど働いたのですが、有難いことに、とても優しくスマートな先輩職員とタッグを組んでいたので、その方から学ぶことも本当に多かったです。たくさん苦労したからこそ、その後の自信につながりました。

北松さんから就活生へアドバイス!

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高木:北松さんが考える「JICAに向いている人」ってどんな人でしょうか?

北松:うーん…似たような人ばかり集まっても、同じような意見しか出なくなってつまらないと思うので「こういうタイプの人に来て欲しい」という希望はないです。強いて言うならば、今のJICAの事業内容がとてもいいと思ってくれている方よりも、まだまだ良くなるんじゃないか、もっとJICAの協力を加速させていくために入りたい、と思ってくれる方が向いているかもしれません。

高木:ありがとうございます。それでは、最後に就活生にメッセージをお願いします。

北松:とにかく好きなことを精一杯やる中で、自分が何にワクワクするのか、どのポイントでテンションが上がるのかを是非探してみてください。なぜかというと、テンションが上がることを仕事にできたら最強なんですよ。そしてテンションが高い時にする仕事は、大きな成果に繋がると思います!大学時代はそういうツボを探る期間にしてもらえればいいんじゃないかなと思います。
ちなみにですが、海外の大学院に留学したいと考えている人は、成績は大事です。文系なら経済系の科目を今から取っておくと大学院の選択肢が増えると思います。あと、統計学もとても大事だと思います。留学先のクラスメイトは皆統計学を学んだことがある人ばかりで、自分だけ置いていかれるという怖さもありましたし、何より身につけて損はないスキルだなと感じました。

高木:ありがとうございました!

インタビューを終えて

独立行政法人国際協力機構(JICA)で国内外問わず活躍されている北松祐香さんへのインタビューを3記事に渡ってお届けしました!皆さん、いかがでしたか?

海外で様々な経験を積んで来た北松さんのお話はすごくパワフルで、自分も将来海外で働いたり勉強したりしたくなりました。
また、北松さんの自分の興味のある分野の探究心がとてもすごいなと感じました。海外の文化や都市開発についてなど、大学でしっかり勉強したことを仕事にも活かされているとのことで、尊敬します。残り少ない大学生活ですが、僕もしっかり勉強しようと思いました。

北松さん、貴重なお話を本当にありがとうございました!

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国際協力機構[JICA]の掲示板・クチコミ - みん就(みんなの就職活動日記)

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取材&執筆:高木智也

明治大学4年生。大阪府出身だが、現在は会話の8割が標準語。ゴルフにハマりかけているが、パット能力がなく一向にスコアが伸びない。残りの大学生活を満喫するため、日々いろいろなことに挑戦している。