面接で「いじめ」経験を話すのはあり?挫折経験として何を言うべきか

就活のために準備しておく自己PRの挫折経験について。本音で伝えようとすると、「いじめ」のことを話すことになるけれど、「いじめ」は挫折経験と言ってもいいのかな?と不安に感じている方に、ポイントをご紹介します!

就活で聞かれる自己PRや挫折経験で「いじめ」のことは話していいの?

結論から言うと、基本的に「いじめ」の経験は、自己PRや挫折経験の内容としてふさわしいものではありません。

面接では「どうしてそういう行動をしたの?」「あなたはそれについてどう考えたの?」と、面接官はあなたについて深く話を聞いていくことになりますが、いじめについてはとてもセンシティブな話題であり、深く話を聞くことによってさらに学生を傷つけてしまうかもしれない、という配慮を必要とします。また、場合によってはネガティブな印象だけが強く残ってしまう可能性もあります。

「いじめ以外に、挫折体験と言われても…」という方に、どのような経験を書くのが望ましいのかご紹介します。

▽先輩たちの「困難を乗り越えた経験」の例を見てみよう!
エントリーシート模試「過去にチャレンジしたことの中で直面した最大の困難は何ですか?」のクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)

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就活の自己PRや挫折経験で面接官はココを見ている!

そもそも、「あなたの挫折経験を聞かせてください」という質問をすることで、面接官は学生のどういった部分を見たいと考えているかを把握しましょう。

「挫折経験」というキーワードから、「とても辛かった経験」を話すものである、というイメージで、「自分がどれだけ辛い思いをしたか」ということだけを話す学生さんがいますが、面接官が求めているのはあくまで「自己PR」につながる内容です。

挫折経験を通して、自己PRになっているかが大切

「その経験から何を学んだか?」「挫折から何かを学んだ上で成長できる人物か?」という点を知りたいと考えています。つまり、人柄や熱意、ポテンシャル(今後の可能性)という要素を知りたいのです。
さらに、「どんなことに困難さを感じるのか」を聞くことで、「会社の仕事が持つ困難さを乗り越えることができそうか」を判断するために挫折経験を聞くという要素もあります。
いずれも、結果として自己PRにつながっていることが求められます。

繰り返しになりますが、「いじめ」の経験を話した場合、「辛かった経験そのもの」の印象が残りやすく、「そこから何を学んだのか」という話にはつながりにくい内容になるため、結果として自己PRにならないものとなってしまうのです。

就活の面接で挫折経験について聞かれた時の伝え方のポイント

それでは、面接で挫折経験について聞かれたときの伝え方のポイントを、順を追ってご紹介します。

「挫折にどのように向き合いったか」「挫折経験から学んだこと」に重きを置いて伝えることが大切です。

1.どんな挫折経験か概要を話す

経験そのものについて、詳細に話す必要はありません。

「私の挫折経験は、大学に入学してはじめて受けたテストで、「可」の成績を2つとってしまったことです。これまで、試験には自信があったので、結果につながらないことにとてもショックを受けました。」

2.挫折にどう向き合ったか、行動・努力を伝える

そこから具体的にどう行動したか、ここがいちばん大切です。

「まず、同じクラスで成績の良かった友人に、どんなふうにテスト勉強をしたのか、普段の授業で気を付けていることを聞きました。また、はじめは恥ずかしかったのですが、素直に教授に評価のポイント、これからどのように勉強していけばいいかを伺いました。」

3.行動した結果どうなったかを伝える

良い結果を伴うことができたなら詳しく、そうでないならさらっと「結果にはつながりませんでしたが、努力したことについては満足しています」など。

「高校時代までの暗記中心の勉強から、「概要をわかりやすくまとめる」「自分の考えを述べる」ということにコツをつかむことができ、後期の試験では目標通り、ほとんど優の成績をいただくことができました。」

4.この挫折経験から学んだことを伝える

仕事をイメージさせる内容でまとめましょう。

「わからないことがあれば早く確認する、協力してもらうことを意識できるようになりました。」

面接で自己PRにつながる挫折経験の例

自己PRにつながる挫折経験の例を、具体的にご紹介していきます!

部活でケガをした

小学生のころに始めた野球を大学でも続けたいと、野球部に所属しました。2年生でレギュラーチームに入ったところで、入院が必要なケガをしました。3か月のリハビリで、日常生活に支障のないところまで回復しましたが、野球を続けるほどの回復は見込めませんでした。自分がやりたいことが、不可能になってしまうという挫折をはじめて経験しました。数か月中途半端な状態で悩みましたが、最終的に「それなら、いまの自分が最大限できると感じられることをしよう」と決め、部活を退部し、ゼミ活動の幹事に立候補しました。これらの経験を通して、自分のモチベーションはコントロールできるという自信がつきました。

組織のリーダー経験での挫折

大学祭で、クラスの展示責任者に推薦されました。やるからには一生懸命取り組みたいと考えたのですが、方針がなかなか決まらず、一部のメンバーと衝突してしまったことがあります。これまで仲間と「衝突する」という経験がなかったので、とてもショックを受けました。しかし、このまま展示を一部のメンバーだけで進めることはできないと考え、責任者として、どう振る舞うのが組織にとってベストなのか、担任の先生に助言をいただきました。結果として、メンバーにも「頑張ってくれていたのにごめんね」と声をかけてもらい、一致団結して最終日を迎えることができました。この経験から、冷静に考えること、自分にとってではなく、チームにとってベストを考えることなど、チームを動かす方法を学ぶことができました。

アルバイトでの挫折

高校生のときから憧れていたカフェで、アルバイトをはじめました。はじめは先輩のようにスムーズに仕事を進めることができず、機械の使い方や伝票の書き方に振り回されて、憧れていたお客様との会話も満足にできませんでした。自信を無くして落ち込んでしまったのですが、先輩が優しく声をかけてくださり、「はじめはだれでも難しいもの。一つずつ確実に覚えよう」と言われ、落ち着いて取り組むことができました。それから2年たち、私も後輩に仕事を教えていますが、「気持ちの持ち方で、パフォーマンスは大きく変わるもの。まずは仕事を楽しんで!」とアドバイスできるようになりました。

「いじめ」以外にも適さない挫折経験の例

いじめ以外にも、面接官の心に響きにくかったり、ネガティブな印象を与えてしまう挫折経験の例があります。たとえば、「親や友人などに不幸があった話」は自分にとってどれほど辛い経験であっても、「仕事で応用できる自分の能力」とはあまり関係ありません。就活の面接の場の話題としては、適切とは言えないでしょう。
「自分の能力が足りていなかったために陥ってしまった辛い経験」を乗り越えたストーリーを伝えるように意識してくださいね!

 就活の面接では「いじめ」以外の挫折経験を話せるようにしておこう!

面接官の印象に残る挫折経験、挫折を乗り越えた経験とは、「こんな困難を乗り越えた人なら、私たちの取り組む仕事上での困難もきっと乗り越えられるに違いない!」と感じられる内容です。「そんな経験ないなあ」という方は、ぜひ高い目標にチャレンジするところからはじめてみましょう!

関連リンク

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著者:沼田絵美

最低求人倍率0.98を記録した2000年卒。当時流行だった就職サークルをインカレで立ち上げ、某新卒就職サイト運営会社に企画営業として就職。東京・名古屋・大阪3都市で中堅から大手企業の採用支援に計10年携わった後、大学キャリアセンター相談業務を担当するキャリアコンサルタント、就職関連ライターとして独立。標準レベルキャリアコンサルタント資格であるキャリア・ディベロップメント・アドバイザー資格所持。