第二新卒として転職活動する前に知りたい!メリットとデメリット

売り手市場を反映し、第二新卒を採用する企業が増えています。新卒で入社した企業から転職したいと考えている人にとって今は絶好のチャンス。第二新卒として転職を成功させるために知っておくべきメリットとデメリットをご紹介します。

第二新卒のメリット1:ビジネスマナーを身につけていることをアピールできる

転職活動を行う前に、まず企業側から見た第二新卒採用のメリットを理解しておきましょう。第二新卒の定義は一般に入社3年未満の若手社員。たった1~2年、中には3ヵ月未満の経験しかないよう若者をなぜ企業は採用するのでしょうか? 

大きなメリットの一つに、第二新卒がビジネスマナーをマスターしている点があります。短期間であっても企業で働いた経験がある第二新卒は、挨拶、言葉遣い、礼儀など社会人としての基本的な振る舞いができています。そのため、企業側も基本研修や職場に配属してからのOJI教育に、新卒ほどコストや手間暇をかけずにすむのです。若くフレッシュでありながらビジネスマナーがしっかりしていること。これが企業にとっての第二新卒の魅力です。

もちろん中にはビジネスマナーに自信がない方もいると思います。そのような方は、面接前に一通りのビジネスマナーを身につけることをおすすめします。転職エージェントに登録して自分の言葉遣いやマナーをチェックしてもらうのも良いでしょう。基本的なマナーであれば短期間で習得可能なはず。ぜひこの機会に自分をブラッシュアップしてください。

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第二新卒のメリット2:新たなスキル・知識を習得しやすい

企業が第二新卒を採用するもう一つのメリットは、第二新卒が若い柔軟な頭脳を持っている点にあります。20代前半は、20代後半や30代と比較しても格段に新しいスキルや知識の習得がスピーディです。未経験で採用しても、自社で必要なスキルを素早く学び、成長していくことが期待できるのです。

また、前職での在籍期間が短いことが、逆に前の会社のカラーに染まっていないと判断され好感を持たれる面もあります。転職先企業の社風や独自の文化になじみやすいのです。

不思議なことに、同業界内であっても社風や仕事の進め方が企業ごとに異なります。中途採用の世界では、キャリアは申し分なくても社風のミスマッチによる退職は珍しくありません。最初の会社の価値観を変えることができず、新しいことを積極的に学ぼうとしない人は意外と多いのです。そういった意味でも、いわば新卒に近い第二新卒の採用は企業にとって大きなメリットがあるのです。

第二新卒のメリット3:気力・体力が充実している

20代の最大の魅力は、気力・体力が充実していることです。モチベーションが高いため、企業側も即戦力になるように育成し、活躍できる場を提供しやすいのです。たとえ、最初の企業で挫折を経験していても、20代であれば「あの時は失敗したけれど、この会社でまた挑戦しよう!」と前向きに取り組める人が多く、転職することで大きく成長していきます。新しい環境で一から頑張って優秀な人材になろうとする意欲こそ、第二新卒の魅力だと言えるでしょう。

逆に熱意、やる気のない第二新卒は採用する意味がありません。若さゆえのがむしゃらさ、前向きさを自分のセールスポイントと心得ましょう。精神的・肉体的にもポテンシャルが高い人材を企業は求めているのです。

企業が中途採用を行う目的の一つには、既存社員に刺激を与えるという狙いもあります。モチベーションの高い人材は周りの社員に良い影響を与えます。仕事の成果がなかなか出なくても必死に頑張り続ける人の周りにいる社員は、やはり意欲を掻き立てられるのです。企業が第二新卒に期待しているのは「やる気」と「頑張る力」。面接では堂々と自分の熱意をアピールしてください。

第二新卒のデメリット1:早期に辞めるのではないかと思われる可能性がある

次に、第二新卒で転職する際のデメリットについて説明します。第二新卒を採用する企業が最も危惧すること。それは「入社してもまたすぐ辞めるのではないか?」という点です。転職理由が、仕事とのミスマッチであれ人間関係の問題であれ、同じようなことが転職先で起きる可能性はあるからです。企業の中には第二新卒=物事に対して飽きやすいといったネガティブな印象を持っているケースもあります。面接での受け答えによっては「また同じことを繰り返すかもしれない」と判断されやすいのが第二新卒のデメリットです。

「なぜ前の会社を辞めたのですか?」

面接で必ず聞かれるこの質問に、どう答えるかがポイントです。事前に説得力のある転職理由をまとめておきましょう。大事なのは企業の不安を払拭すること。まず、人間関係の問題を転職理由にすることはやめましょう。仕事のミスマッチが理由であっても「仕事が合わなかった」という表現ではなく「どうしても新しい業界・仕事にチャレンジしたかった」などポジティブに表現してください。転職したら長く働いてくれるだろうと思ってもらえるような説明をすることがコツです。

第二新卒のデメリット2:過去の人脈や経験を生かせないこともある

第二新卒で転職する際のもう一つのデメリット。それは過去の人脈や経験が生かせないことです。短期間であれ、前職で培ってきた人脈や経験は貴重なもの。これが多くの場合、転職でリセットされてしまいます。第二新卒は企業から見ると新卒に限りなく近い扱いであり、入社するといわば一年生に戻るような感覚があります。
そのまま勤めていれば、翌年には昇格するかもしれません。また、昇格しないまでも世間的にキャリアとして認められる実力がつくかもしれません。しかし、転職するとその分野での成長、チャンスが消えてしまう可能性は高くなります。人脈も業界が変わると役に立たないケースがあります。

第二新卒として、フレッシュな気持ちで再チャレンジできることは魅力的です。でも真剣に検討すれば、現在の会社で活躍できる道も見えてくるかもしれません。一時の感情ではなく、自分の適性、企業の将来性、待遇の違いなどを十分比較検討して転職するかどうかを決めましょう。

第二新卒のデメリット3:大手企業への就職が難しい可能性

第二新卒を積極的に採用する企業は増えつつあります。しかし、第二新卒で大手有名企業に入社するチャンスが大きいかと言われれば微妙です。新卒の求人と比べれば第二新卒の求人はまだ多くはありません。一般に大手企業は新卒採用とキャリア採用を、採用活動の軸としています。

転職においては、自分のキャリアの目標やどういう会社で働きたいかという価値観が一番重要です。もしどうしても入社したい大手有名企業があるのなら、現在の仕事で充分な実力をつけ20代後半~30代前半にその大手企業のキャリア採用にチャレンジするという道もあります。いたずらに転職回数を増やさず今を雌伏の時期と考えるのです。漠然と「ある程度の大企業なら」と考えているのであれば、現在第二新卒求人を出している大手企業に応募したほうがベターです。キャリア採用の合格基準はかなり高いため、未経験者でもポテンシャルを評価してくれる大手企業の第二新卒枠のほうが転職しやすいからです。

また、転職のタイミングを決めるには景気の状況も見据える必要があります。中途採用は新卒採用より景気の影響を受けやすく2~3年後もし景気が停滞している場合、大手企業のキャリア採用がストップしている可能性もあります。逆にさらに好景気なら今より多くの大手優良企業が求人を出しているかもしれません。

よくバブル期と氷河期の違いが比較されるように、就職・転職には“時代の運”というものも少なからずあります。ただ、転職は自分で活動する時期を選ぶことができます。チャンスを見つけたらすぐ動くこともできますし、長期戦も可能です。自分のキャリアプランを真剣に考え、自分がいつなら一番”高く売れる”かも意識したうえで、ベストな転職時期を決めましょう。

第二新卒のメリットとデメリットを知り転職のタイミングを見極めよう!

第二新卒での転職は入社3年目までしか切れない強力なカードです。もし未経験で新しい仕事にチャレンジしたいのであれば、一から育ててくれる第二新卒採用は大きなチャンス。思い切って希望企業にチャレンジし内定を勝ち取ってください。

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著者:HRM

10年間、求人メディアの営業職として大手企業~中小企業まで数多くの企業の採用コンサルティングに携わる。独立後はライターとして、人事制度、メンタルヘルス、転職市場、採用手法、海外転職市場についてなど、人と仕事に関するテーマを中心に書いています。