第二新卒とは?採用する企業が第二新卒に求めるスキル・資質も解説

近年重要な採用マーケットとして注目される第二新卒。まず第二新卒とは何かについて理解していただき、転職活動時に求められるスキルなどを具体的に解説していきます。第二新卒者が転職を成功させる秘訣について一緒に考えてみましょう。

第二新卒とは?定義と概要を解説

第二新卒について厳密な定義はありませんが、一般的には新卒入社から3年未満の求職者を「第二新卒」と呼んでいます。大卒者の早期離職は決して最近の傾向ではなく、1980年代にはすでに大卒者の約3割が入社3年以内に離職していました。

バブル経済崩壊、リーマンショック、デフレ不況など経済状況の変化、急速なIT化などの産業構造の変化、2000年代以降のグローバル社会化などの様々な要因により労働市場は激変。労働者の価値観は多様化し人材の流動化も顕著となり、その結果として第二新卒と呼ばれる若年転職市場が形成されていきました。

従来、企業は将来の幹部候補となる若手人材を新卒採用で確保してきましたが、新卒だけで優秀な人材の確保は難しくなり、既卒者・第二新卒にも注目せざるを得なくなりました。当初は新卒採用の補充的な位置づけであった第二新卒ですが、徐々にその特性や採用メリットが評価されるようになり、定期的に第二新卒採用を行う企業が増えていきました。

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第二新卒に求められるスキルと資質1:やる気・バイタリティ

企業が第二新卒採用において何を重視するのかを考えてみましょう。

企業が第二新卒を積極的に採用する理由のひとつに「意欲溢れる若手人材採用による社内活性化」があります。人材の固定化は組織の硬直化を招き「柔軟な発想」や「リスクを取ってチャレンジする意欲」が失われます。

企業が組織活性化のために必要としているのは、若手ならではの「がむしゃらなやる気」です。ビジネスキャリアを重ねると自分の目標・方向性が絞り込まれていき、新人時代の「何もわからないからこそのがむしゃらさ」は影を潜めていきます。不要なことはしないという合理性こそが組織を硬直化させる要因の1つのため、新卒者や第二新卒者の「若手ならでは」の熱意が組織を活性化させる起爆剤となると企業は考えています。

また人材育成の観点からも「やる気の高い人材は育てやすく伸びやすい」と企業は考えており、スキルや経験に期待できない分「やる気・バイタリティ」を重視すると言えます。

第二新卒に求められるスキルと資質2:将来性

企業にとっての第二新卒者の位置づけは「社会人としての常識を身に付けた新卒」です。企業は第二新卒者は新卒者同様に会社の将来を担う人材としての期待を持って採用しています。つまり多くの企業は第二新卒を新卒の延長線上に捉えており、5年後・10年後に何ができるかが重要となってきます。

企業が将来性について判断するポイント

  • 仕事に真摯に向き合う姿勢と責任感を身に付けているか
  • 未来を見据えた転職理由であるか
  • コミュニケーション能力が高いか
  • 成長意欲は高いか

スペックとして現れにくい「ポテンシャル」は企業側にとっても測りにくいポイントであり、応募者側もそこを十分意識してアピールしなければなりません。自分の強みとして自覚するポイント、仕事への適性、将来ビジョンなどを具体的な経験に紐づけてアピールしていくことで説得力が増しますし、将来ビジョンをしっかり語ることで成長意欲があり伸びしろの大きい人材であることを印象づけましょう。

第二新卒に求められるスキルと資質3:社会人としての基本スキル

第二新卒採用の企業側のメリットとして、教育コストを抑えられるという点が挙げられます。新卒者の場合、まずは導入教育としてビジネスマナーなどの基本教育を行わなければなりませんが、第二新卒の場合はその部分を省略できるため実践教育からスタートすることができます。新人の基礎教育には1ヵ月~6ヵ月程度を費やすのが一般的であり、コスト・時間の両面において第二新卒採用のメリットは大きいと言えるでしょう。

また新卒採用の場合、内定から入社までのタイムラグがあります。第二新卒の場合は内定即勤務も可能であり、早期に現場に出ることができるため新卒者よりもスタートダッシュに期待できます。新卒と第二新卒が同時入社した場合、戦力化するまでの期間は圧倒的に第二新卒者のほうが短いため、採用に対するコストパフォーマンスが良く積極的に第二新卒を採用したいと考える企業は少なくありません。

企業側は応募者に対して基本的なビジネススキルをマスターしていることを前提とします。以下の基本スキル4つはマスターしていて当然と認識しておきましょう。

  • 適切な言葉遣い
  • 電話応対
  • ITスキル(wordやexcelなどの基本操作ができる、ITに関する基本知識がある)
  • 立ち居振る舞い

第二新卒に求められるスキルと資質4:柔軟性

中途入社者と企業とのミスマッチが起こる要因に、前職との企業文化の違いがあります。経験豊富な転職者はスキルや専門性に大きな期待を持つことができますが、前職で慣れ親しんだ文化・慣習などの違いにより、前職では是とされていたことが転職先では否とされるケースも少なくないため、新しい職場でカルチャーフィットできないケースがあります。一定の環境に長く身を置いた人ほど新しい文化・環境に適応する柔軟性が損なわれるためそうしたミスマッチが起こるのです。

一方、第二新卒者の場合、経験の浅さ故に前職の企業文化に染まっていない人が多く、かつ若手独特の柔軟性や適応力を備えている人多いため、文化・慣習の違いによるミスマッチは起こりにくいと言えます。中途採用であっても新卒採用と同じように環境に適応しやすいと言えるでしょう。

応募者側にとって重要なのは、現時点で自分ができるのは何かを客観的に把握し、特定の考え方にとらわれない柔軟性を持つように心かけることです。

第二新卒に求められるスキルと資質5:コミュニケーション能力

新卒・中途、経験者・未経験者を問わず人材採用において企業がもっとも重視するのがコミュニケーション能力。新卒採用の延長線上で考えられる第二新卒採用ですが、第二新卒者に求められるコミュニケーション能力は新卒者と同等ではありません。短い期間であっても社会人経験を持つ者として、実践で生かされる「ビジネスを円滑に進められるコミュニケーション能力」が必須です。また経験者とは言えない程度の経験だからこそ、同僚、先輩、上司などの周囲に対し率直に相談・質問できる姿勢を持っていることも重要となります。

「社会人として特にアピールできる成果がない」という場合でも、転職に至るまでの過程において自分がどのような姿勢で仕事に取り組み、どのような成長を遂げ、何を目指して転職を決意したかを説得力を持ってアピールすることを心がけましょう。自分の言葉で相手を納得させることができるかどうかがコミュニケーション能力の判断基準であり、面接官は質疑応答の中でそれを判断します。

第二新卒ならではの特徴を知り転職活動に生かそう!

新卒にはない社会人経験は同じ若手でであっても大きなアドバンテージとなります。これまでに解説した通り、第二新卒ならではの特長に企業は期待しています。早期退職は決してデメリットではありません。第二新卒のメリットを最大限生かし、セカンドチャレンジのスタートダッシュを決めてください。

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著者:平野輝樹

フリーランスライター
1989年リクルート入社。情報誌の企画・制作業務に携わる。
2001年フリーランスとして独立。現在は企業向けに人材採用・教育、広報関連のコンサルティング業務と各種メディアでのライティングを行う。
1965年生まれ・52歳 栃木県在住