転職したい!でも結婚や出産もしたい!女性の転職タイミングを考える

働く女性にとって、結婚や出産を将来的に考えている場合、転職のタイミングは大きな悩みではないでしょうか。転職のベストタイミングは結婚前か、それとも後か?それぞれのメリット、デメリットや転職時の注意点について解説します。

女性の転職のタイミングは意外と難しい

キャリア5年~10年の中堅クラスとなると、新人育成などのマネジメントや新しい業務を任されることも。仕事に自信がつき始め、新たなステージで自分の可能性を試したくなります。
女性の場合、その頃ちょうど結婚や出産と時期が重なり、転職のタイミングはとても難しくなります。いつ訪れるか分からないライフイベントに向けて、事前に知っておいた方が良い転職活動のポイントや転職のタイミングを詳しくご説明します。

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結婚・出産より転職を先にするメリット・デメリット

女性の場合、既婚よりも未婚、子どもがいるよりもいない方が転職で有利になると考える人は少なくありません。家事や育児との両立に頭を悩ませることなく、仕事や企業の選択肢を広げることができます。でももちろん、いいことばかりではありません。結婚・出産よりも先に転職活動を行うメリットとデメリットをご紹介します。

結婚・出産前に転職するメリット

  • 独身であれば、転職活動に使える時間が多く、じっくり求人を見ながら、慎重かつ計画的に転職活動ができます。
  • キャリアやスキルを最大限活かし、収入や企業規模にこだわった転職活動ができます。
  • 今までのキャリアを継続、またはキャリアアップを図ることができます。
  • 結婚や出産を視野に入れて、産前産後休暇や育児休業、時短勤務、フレックスタイム、在宅勤務やテレワークなど家事や子育てと仕事が両立できる各種制度が整っているか、制度が活用できる環境なのか、などを確認しながら、企業選びができます。
  • 時短勤務など憂慮する事項がなく、安心して仕事を任せられるため、企業側から採用されやすいです。

結婚・出産前に転職するデメリット

  • 転職後すぐに妊娠した場合、育児休業は育児介護休業法によって定められていますが、事業主によっては独自の規定があり、転職後1年未満では育児休業が取得できない場合があります。
  • 入社後すぐに結婚や出産をすることになった場合、準備などで長期休暇取得の必要が出てきてしまい、新しい仕事を覚えて職場環境に馴染むまでに時間がかかります。
  • 独身時にキャリアや年収を優先して転職すると、仕事にかかわる拘束時間が増え、将来結婚した後に家事や育児と両立できない可能性があります。
  • 結婚後、パートナーの転勤などで、再度転職しなければいけなくなる可能性があります。

専門性が高い職種やキャリア志向が強い方は、結婚後の状況を視野に入れた企業選びを行うことで、今までのキャリアを継続することができます。

初めての出産・育児は想像以上に大変です。仕事も家事も手抜きはしたくない、どちらも完璧を求めると体力的にも精神的にも追いつめられ、体調を崩してしまうこともありますので、こだわりたいところと手抜きできるところを整理しておかなければいけません。また、事前にしっかりとパートナーと結婚後の家事の分担などを話し合っておく必要があります。

結婚・出産後に転職するメリット・デメリット

結婚・出産後に転職する場合、企業側は既婚者であることや子どもがいることを理解した上で内定を出しているため、入社後は産休などの各種制度を気兼ねなく活用できます。
ただし、残念ながら、選考時に既婚であることや未就業児の子どもがいることが懸念材料になる企業も多く、転職先が狭まる可能性があります。

結婚後に転職するメリット

  • 既婚者として入社しているため、産休・育休の取得に対して理解を得られやすいです。
  • 結婚を機に働き方や職種を変えるなどキャリアチェンジができます。
  • 家事や育児にかかる時間が分かるため、生活スタイルに合った求人を選択できます。
  • 家庭との両立に理解がある企業に入社できる可能性が高く、入社前と後の就業環境などのギャップが少なくなります。

結婚後に転職するデメリット

  • 家事や育児があり、転職活動に多くの時間がとれません。
  • 仕事内容よりも時間や勤務地を優先すると応募できる求人が限られます。
  • キャリアアップや年収アップよりも働き方を優先すると、これまでよりキャリアダウン・年収ダウンになる可能性があります。
  • 女性の場合、既婚者や子どもがいると、ほかの候補者がいた場合などに不利になることがあります。

現在の状況に合わせて仕事選びをすることも大切ですが、場当たり的な考え方ではなく、中長期的なキャリアプランを考えておく必要があります。

正社員にこだわらず、家事・育児との両立を最優先した転職活動であれば、パートや派遣社員、契約社員と選択肢は広がります。ただし、仕事内容は限られてしまうため、それまで培ってきたキャリアが中断し、ブランクができてしまいます。
目先の状況だけで仕事選びをすると、育児終了後、再びキャリアを取り戻したいと考えてもブランク前の状態に戻ることさえ困難になります。
可能な限りスキルが保持できるように努力することや世の中の動きに敏感であること、元のキャリアに戻ることを考えるのではなく、新たな職種にチャレンジするくらいの好奇心や向上心、積極性を持つことが大切です。

もし、現在の職場で、部署異動ができれば転職しなくても済むのであれば、この機会に部署異動し、新しい環境で新たなスキルを身につけるのも良いでしょう。

キャリアアップや年収アップを希望する場合、事前に家族の協力体制を整え、居住エリアで利用できる公共サービスの情報収集などを行っておく必要があります。両立していくための環境がない場合は、子どもに手がかからなくなってからの転職をお勧めします。

転職活動中に出産や結婚について聞かれたら?

厚生労働省では公正な採用選考の基本として、家族に関することや家庭に関すること、男女での差別となるような質問はしてはいけないと定めています。しかし、企業は優秀な人材に長く勤務してもらいたいという気持ちが強く、面接で女性に対して、結婚や出産に関する質問をすることがあります。

これらはあくまでプライベートな質問なので、詳細に答える必要はありません。あまりにも不快に感じるようであれば、入社そのものを検討しても良いでしょう。
質問に答える場合、まずは入社して新しい仕事を覚え、実務経験を積むことを最優先で考えていること、長く働きたいという意志をしっかり伝えることが大切です。将来、結婚や出産を考えている場合は、仕事と家庭を両立できるようパートナーとも協力体制を整えていくと伝えましょう。
長く働くという意志表示をした上であれば、産休や育休制度についても質問することができるでしょう。

女性はライフイベントも考えながら転職を考えよう

結婚や出産と転職のどちらを先にしても、それぞれにメリット、デメリットがあります。また、個々のキャリアや状況によっても違いがあるため、自分にとって最適なタイミングと方法で転職を考えていかなければいけません。結婚や出産をポジティブに捉え、仕事とどう向き合い、自分らしいキャリアを築いていくのかが大切です。

関連リンク

転職・仕事探しの掲示板・クチコミ - みん就(みんなの就職活動日記)

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著者:Rinkyo

リクルートおよびリクルートエージェントなど数社の大手人材サービス企業で、営業・制作・広報・採用担当・キャリアコンサルタントを担当。
学生、若年層からキャリア層まで現在まで2,000名以上の面談実績あり。「就職・転職の専門家」として、就職支援とマッチングを得意領域とし、大学、専門学校にて就職セミナーを実施。海外在住経験あり。
・国家資格キャリアコンサルタント
・CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
・第一種衛生管理者