エグゼクティブなどハイクラスの転職希望者向け!転職活動のやり方

近年は売り手市場にともない、CEO、COO、CFOなどのエグゼクティブの求人も増加しています。特にビジネスのグローバル化で海外事業責任者の求人増が目立ちます。今回は、エグゼクティブの転職活動方法とコツをご紹介します。

エグゼクティブなどハイクラスの転職とは?

エグゼクティブとは、一般に経営者(CEO)、役員(COO、CTO、CFO、他)などの経営幹部職を指します。通常、部長職は「ミドルマネージャー」に分類されますが、執行役員兼新規事業部長、海外事業責任者などの役職はエグゼクティブに相当します。本記事ではエグゼクティブ=事業部長クラス以上という前提で説明します。

日本でこれまでエグゼクティブ層の求人といえば、外資系企業のCEOやCOOなど経営幹部の求人、あるいは、国内中小・ベンチャー企業の役員の求人などが中心でした。しかし、近年はビジネス環境の急速な変化やグローバル化にともない、大手企業~ベンチャー企業までさまざまな企業が、新規事業立ち上げ人材や海外拠点を任せられる人材を求めています。いずれも非公開求人になるケースがほとんどであり、表に情報が出てこないのですが、日本のエグゼクティブ層の転職マーケットも流動化しつつあります。

【エグゼクティブ求人の例】

  • 外資系企業が日本に進出する際のCEOやCOOの募集
  • 日系企業が海外進出する場合の海外事業責任者
  • 新規事業部の責任者(執行役員、事業部長クラス、子会社のCEOというケースもあり)
  • 中小企業の役員(オーナーの右腕的存在)

エグゼクティブの転職は、一般の転職と違い完全に即戦力が求められます。応募段階で該当事業分野においての経験と高い実績がチェックされます。そもそも外部から役員クラスを募集するのは募集企業にその分野の知識がある人材がいないからなのです。当然入社しても指導できる人材はおらず、自ら事業を推進していく能力やリーダーシップが求められます。

f:id:hito-contents:20180703120342j:plain出典:fotolia

エグゼクティブなどハイクラスの転職活動方法とは?

エグゼクティブの転職活動方法には、ヘッドハンティング会社からのスカウト、知人の紹介、ハイクラス向け転職エージェントの活用などがあります。一口にエグゼクティブといっても、たとえば、外資系企業のCEOとベンチャー企業のいわば社長の片腕たる人材の募集では、要求されるスペックはもちろん求められる性格的な適性も変わってきます。前者は経営者としてリーダーシップを発揮する人材が求められ、後者は社長を補佐しながら部下をマネジメントできるタイプが求められます。どの規模の企業でどのように活躍したいのか? どのような経営者のもとなら自分の能力が最大限に活かせるのか? イメージしながら転職活動を行いましょう。

1. ヘッドハンティング会社からのスカウト

外資系企業のCEO、COOなどの募集、大手日系企業の新規事業部長の募集などハイスペック案件はおもにヘッドハンティング会社に求人が集まります。しかし、ヘッドハンティングだからといって「声をかかるのを待つ」という受け身のスタンスでいるとチャンスを逃してしまいます。ヘッドハンターとコンタクトがとれる転職サイトに登録したり、ヘッドハンティング会社のHPに直接登録したりするなど、積極的にスカウトされるチャンスを増やしましょう。日ごろから業界セミナーや勉強会などに出席し人脈を広げることも有効です。ヘッドハンターは優秀な人材と知り合うためにいろいろな会合に参加しています。もし知り合う機会があったら積極的に名刺交換することをお勧めします。

2.知人の紹介

日系の中堅・中小企業、ベンチャー企業の役員候補などの求人では、知人経由の転職も珍しくありません。中堅・中小企業へのエグゼクティブの転職では、経営者との相性がかなり重要になるため、自分と経営者の人柄をよく知っている第三者からの紹介は、実は手堅い方法です。ただし、仲介する人がプロの転職エージェントではないため、雇用条件など契約面はきちんと自分で確認する必要があります。

3. エグゼクティブ層向け転職エージェントの活用

最近は、エグゼクティブ層に特化した転職エージェントが増えています。転職活動にあたっては大手総合転職エージェントに登録するとともに、ハイクラス特化型転職エージェントにできるだけ登録しましょう。中には個人で営業している零細転職エージェントもありますが、意外にその力量もあなどれません。大手企業の人事部出身者であったり独自のコネクションを持っていたりするケースが多いからです。転職エージェントを探す場合は、実績欄に注目し、自分の希望している業界に強い会社であれば、規模にあまりこだわらず積極的に登録することをお勧めします。

エグゼクティブなどハイクラスの転職活動における注意点は?

エグゼクティブの転職活動は在職中に行うのが基本です。前提として理解していただきたいのは、エグゼクティブ転職の成否を決めるのは「優秀か否か」ではなく、「マッチングする求人と巡り合えるか否か」だということです。エグゼクティブ層向けの求人は近年増えてきたとはいえ全体から見たらまだ稀少。転職活動のほとんどはマッチングする求人と巡り合うまでの「待ち時間」に費やされます。在職中にヘッドハンティング会社に登録しながら社外の人脈を自力で広げていくなど、長期的戦略のもと転職活動を行う必要があります。

(1)転職活動にかかる時間を決める

エグゼクティブの転職活動期間は短くて半年、順調にいって1年、腰を据えて次のチャレンジの場を探したい場合は2年かかります。ただし、退職してしまった人はブランク期間が半年以上あると転職活動が不利になるため、一旦その時点で企業のレベルを落としてでも転職することをお勧めします。転職回数は増えてしまいますが、その会社で実績を積み上げながら次のチャンスをうかがうほうが有効です。

(2)自分に合った転職活動方法を選択する

自分に合った転職活動方法を選択することも大事です。信頼できる知人の紹介で手堅く転職するのか? プロのヘッドハンターや、ハイクラス向け転職エージェントの力を借りるのか? 自分が動きやすい方法を選びましょう。転職エージェントに登録する場合は、海外案件に強い転職エージェント、外資系に強い転職エージェント、CEO、COO、CIOなど役員のみに特化したエージェントなど、できるだけたくさんの転職エージェントに登録し求人入手ルートを増やしてください。

(3)口コミサイトで応募先企業を調べる

無事、面接の段階まで進んだら、「Vorkers」、「転職会議」、「キャリコネ」などの口コミサイトもチェックしましょう。コメントには面接でどのような質問をされたか記載しているものもあり、転職希望者にとって大変参考になります。また、在籍社員や辞めた社員からの辛辣なコメントが掲載されていることも多いので、その企業の表には出ていない面を知ることができます。

【代表的な口コミサイト】

  • Vorkers:10年以上の歴史を持つ老舗口コミサイト。詳しく内情を書いた口コミ多数
    https://www.vorkers.com/
  • 転職会議:約75万件の企業の口コミを掲載。国内公式企業クチコミ数No.1
    https://jobtalk.jp/
  • キャリコネ:登録企業62万件以上。北海道~沖縄まで地方の口コミも多数
    https://careerconnection.jp/

【口コミサイトを見る際のポイント】
口コミサイトでは社風や経営者の人柄を重点的にチェックしましょう。特に中小・ベンチャー企業に転職することを考えている人は必ずチェックしてください。大手企業と違い、中小・ベンチャー企業は社長との面接だけで採用が即決するケースが珍しくありません。しかし、面接で感じがよく理想的に思えた経営者も、社内ではワンマンな手法をとっているかもしれません。

「役員室から怒声や物を投げる音が聞こえる」
「最近、古くからの幹部がごっそり退職している」
「経営者の親族以外の役員は、次々入れ替わる」

など、ブラックな風土が想像できる書込みがあるならば、その企業への転職を再検討すべきです。社長が強大な権力を持っている会社では、年収1,000万円という契約で入社しても、結果がだせないという理由で半年後に年収をダウンさせられるケースも稀にあります。契約違反であっても一度雇用されるとなかなか強く出ることができないもの。転職前に口コミサイトで危険な兆候がないか確認しましょう。口コミサイトが出している「法令順守意識」「ホワイト度」などの指標も要チェックです。

エグゼクティブなどハイクラスの転職活動で成功する志望動機とは?

ハイクラスの転職活動で成功するには、相手企業の担当者を魅了する志望動機・転職理由が必要です。エグゼクティブとして転職するということは相手企業の中心メンバーになるということです。実績とともに何をもって相手企業に貢献したいかを熱く伝えましょう。代表的な例を3件紹介します。

志望動機例1 海外事業責任者への応募

半導体メーカー時代に米国勤務経験が5年間あります。日本に帰国後、業界自体が大幅な不況に陥り大々的なリストラに着手したため、将来性を考え現在のIT企業へ転職いたしました。しかし、グローバルビジネス経験は非常にやりがいがあり、機会があればまた海外で働いてみたいと考えておりました。今回、御社がインドに進出するにあたり、自分のグローバルビジネス経験、業界経験が活かせると考え応募いたしました。

志望動機例2 外資系企業のCOOへ応募

台湾系メーカーの日本拠点CEOとして3年間の実務経験があります。支店の立ち上げ時点から参画し、人材の募集、販売店ネットワークの構築などを推進し、3年間で黒字化することに成功いたしました。このたび任期満了で退職となりましたが、これまでの経験をこれから日本で拠点を拡大していく外資系企業で活かしたいと考えて応募いたしました。

志望動機例3 国内中小企業の執行役員への応募

大手企業で総務人事や経営企画の経験が25年以上あります。このたび早期退職制度により転職することになりましたが、自分の培ってきた能力や大手企業で得たノウハウを、これから成長し組織を創り上げていく若い企業で活かしたいと考え応募いたしました

エグゼクティブなどハイクラスの転職を実現するために一歩踏み出そう!

ハードルはかなり高いものの、成功すれば大きな権限とやりがいある仕事に巡り合うことができるエグゼクティブ転職。長期的な戦略を立てることでその成功率は高まります。在職中のバックボーンを利用しながらの社外人脈づくり、エグゼクティブ向け転職エージェント登録などを積極的に行っていきましょう。

関連リンク

転職・仕事探しの掲示板・クチコミ - みん就(みんなの就職活動日記)

f:id:epb0804:20180305162144j:plain

著者:HRM

10年間、求人メディアの営業職として大手企業~中小企業まで数多くの企業の採用コンサルティングに携わる。独立後はライターとして、人事制度、メンタルヘルス、転職市場、採用手法、海外転職市場についてなど、人と仕事に関するテーマを中心に書いています。