【業界研究】都銀・信託・外銀ランキング!人気4社から見る業界動向

みん就で発表している2019年卒 新卒就職人気企業ランキングでは、総合ランキングの他に19の業界別ランキングを掲載しています。ここでは、都銀・信託・外銀のトップ5を紹介し、その人気とランクインした理由を探っていきます。

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トップには三菱東京UFJ銀行がランクイン

みん就で発表している「新卒就職人気企業 業界別ランキング」の都銀・信託・外銀部門1位には、昨年同様、三菱東京UFJ銀行 がランクインしました。純利益でも10,337億円とダントツの1位を走り、業界全体の売り上げの23%を占めています。

業界全体の動きとしては、リーマンショック後にメガバンクをはじめ多くの銀行が多額損失を強いられました。10年代はメガバンクを中心にグローバル化の動きが活発で、2017年は三菱UFJは17年にインドネシア大手銀のダナモン銀行の株式を4割取得。しかし、16年以降は新興国の景気減速など海外市場は停滞しています。これに加え、日本銀行の金融緩和によってマイナス金利政策からの減益に苦しむ銀行が多いようです。業務効率改善は各メガバンクの課題であり、3つのメガバンクで3.2万人の削減目標といった数字が出ており、また各銀行がソフトウエアのロボットを導入して事務作業を自動化・効率化を進めています。
またFinTechの流れもキーワードの1つ。国際銀行間送金、為替サービス、国際貿易などの運用準備が進んでいます。

第1位:三菱UFJ銀行

今年も根強い人気を誇ったのが、三菱UFJ銀行でした。業界でも唯一無二の位置を確立し、学生からの人気も高い銀行です。三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下のメガバンクで、2018年には三菱東京UFJ銀行から、社名が変更になりました。
最近ではマイナス金利の影響を受けた1,000億円ほどの減益に加え、海外エネルギーや資源関連融資の不良債権化がかさんでいます。これを背景に経費削減策目標として、今後10年の間に国内の総合職を3,500人減らす構想を明らかにしました。さらに新卒採用を抑え、シニア層の活用や地域限定社員を増員することで経費削減を狙います。Fintechの分野では2017年5月1日、独自の仮想通貨「MUFGコイン」の実証実験を始め、来春には一般向けに発行する計画を発表しています。

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第2位:みずほフィナンシャルグループ

続いて人気ランキング2位についたのは、みずほフィナンシャルグループです。売上は2016年に9年ぶりに三井住友に勝ちましたが、2017年は2位に。業務純益は同40.1%減の2,416億円、当期純利益は同11.6%減の3,166億円とやや不調となっています。市場部門で差が開いたと佐藤社長は語っています。
最近では、スマートフォンで簡単に申し込み可能な個人向け融資事業の展開を検討していることを発表しました。フィンテックの分野にいち早く参入する意欲的な動きが印象的です。具体例としては、フィンテックの分野では2016年12月に仮想通貨「みずほマネー」を開発しました。
フィンテックやマイクロペイメント、AI(人工知能)といった最先端技術が金融分野に大きく変化をもたらすことが予想されます。今後のみずほフィナンシャルグループの動きに注目です。

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第3位:三井住友銀行

去年から人気順位を1つ落としたのが、三井住友銀行です。純利益では、東京UFJに次ぐ第2位につけています。住友銀行とさくら銀行が統合し、三井住友銀行へと生まれ変わりました。営業力重視の体育会系の社風で、バリバリ働きたい人には向いている銀行だといえます。
もともと三井住友フィナンシャルグループは、2016年にこれまで銀行が主導してきた経営体制を改め、証券や資産運用会社を持ち株会社の傘下に集約しました。グループ全体にどのような変化があるのか、今後の動向に注目です。また最近では、海外拠点の強化に注力している動きがみられます。2014年にはチェコ、スペイン、2015年にはメキシコ、ミャンマーに進出。業界第2位の地位をより確実なものにするためにも、今後国内の身ならず積極的なグルーバル展開が予想されます。

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第4位:りそなグループ

ランキング4位に入ったのは、りそな緑色のイメージカラーで知られるりそな銀行です。ランキングの中では最も純利益が低いりそなグループですが、去年の人気4位を維持しています。大和銀行ホールディングスにあさひ銀行が統合する形で生まれたのが、りそなグループです。

2003年期決済を機に公的資金が投入されましたが、職員の給与3割カットや個人・中小企業向けに融資に注力した結果が功を奏し2015年には完済するなど企業努力がみられます。最近、メガバンクを中心に印鑑なしで口座開設ができるシステムの導入が進んでいます。りそなグループも、指の静脈から個人を識別する生体認証を使い、口座開設・住所変更などをできるシステムを構築しています。まずは都心部を中心とした店舗で導入し、3年後までには全店舗導入を目指しています。
また、最近では地方銀行と連携してお互いの取引先企業を結び付けるM&A業務を強化。首都・関西圏を中心に店舗展開しているため、営業地盤が重複しない地銀と協業しやすいメリットを生かしています。

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クラウドファンディングやフィンテックの台頭

IT化が難しいとされていた金融業界が今変わろうとしています。多くの金融機関がベンチャー企業と協業したり自社開発を行い、フィンテックと呼ばれるファイナンス×ITの分野に踏み込んでいます。さらにクラウド等のネット上での資金調達で100億を調達した日本企業が2017年には2社生まれるなど、新しい金融の形が生まれつつありあます。そのため現在までの銀行をイメージしていると、ミスマッチが起こる可能性も否定できません。今後業界全体がどのような動きをするのか、深堀した業界分析が必要です。

参考

会社四季報別冊 2016年 07月号

関連リンク

2019年卒 新卒就職人気企業ランキング│業界別ランキング - みん就

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監修:おくいはつね 

2006年より人材系企業にて、中途採用営業、営業支援、新規事業を経験。その後、東証一部上場企業などの採用コンサルティングや組織開発、研修プログラム開発、新卒採用ツール企画制作などに携わる。慶應大学などの教育機関でキャリア開発ワークショップを実施。また人材育成領域の事業立ち上げやマーケティングも行っている。