【業界研究】不動産業界を知ろう!三井不動産と三菱地所の動向と展望

不動産業界に興味はあるけれど「いったい何から始めたらいいかわからない……」という人も多いのではないでしょうか。ここでは不動産業界全体の動向をレポートするとともに、三井不動産と三菱地所という大手2社の「いま」と「これから」について解説。また各社の社風や選考基準も紹介します。

f:id:hito-contents:20180320162842j:plain出典:fotolia

東京五輪開催間近!不動産業界全体の「今」

不動産業界は2020年の東京五輪や住宅ローン減税を始めとする税金の控除制度などの政策が追い風となり、企業の業績は改善してきています。特に東京では様々な規制緩和を試験的に行う「国家戦略特区」の導入により、大型開発が加速中です。

日本橋や日比谷の再開発を進める三井不動産は、東京建物と共同で東京駅前に50階建て規模の高層ビル建設を予定していますし、森ビルは東京・虎ノ門地区で10年の間に1兆円規模の開発を手がけています。業績回復を受けて本社の移転や拡張も活発化しています。また値下がりが続いていた賃料や地価の回復が本格化し、商業地の公示価格も2015年1月1日時点で7年ぶりにマイナス値を脱出。業界の「今」は明るいと言えるでしょう。

消費性向の変化を掴め!不動産業界全体の「これから」

不動産業界の先行きを占う数値の1つである「新築住宅着工戸数」はリーマンショックの2009年度こそ大幅な減少を見せましたが、その後は引き続き増加傾向を見せています。不動産業界にとって新築住宅は未来の取引対象=ストックです。これが年々増加をしているということは、今後の市場の活況が期待できます。

またライフスタイルや価値観の多様化により、住宅の消費性向にも変化が起きています。具体的には中古マンションや古民家のリフォーム、老後のための維持管理が手軽なマンションへの住み替えなどです。こうした動きにキャッチアップできれば、ビジネスチャンスの拡大も十分可能でしょう。

住宅だけでなくオフィスビル市場の先行きも明るいと言えます。というのも森ビルが行った調査によれば東京の大型オフィスビルの新規供給量は2019年までの間、過去実績を上回る見通しで、かつ東京五輪関連のオフィス需要増加も見込まれるからです。なお、開発中の建物が完成すれば、そのあとはテナント誘致が激化すると考えられます。

若い時期から挑戦できる!「三井不動産」

そんな「明るい」不動産業界の国内最大手が三井不動産です。同社の特長は賃貸・分譲・マネジメントの3本柱をバランス良く手がけている点です。「霞が関ビルディング」や「東京ミッドタウン」を保有し、不動産販売仲介事業として「三井のリハウス」を手がけるほか、「ららぽーと」や「三井アウトレットパーク」などの商業施設も展開しています。今後は日本橋・日比谷の大型再開発やアジアを中心とする海外事業の拡大を計画しています。

社風として掲げるのは「パイオニアスピリット」と「チャレンジマインド」。若い時期からプロジェクトを担当し、それぞれが自分の頭で考え、自分の目標に向かって積極的に行動することが求められます。求める人物像は「何事にも本気で向き合える人」「人との関わりを大事にする人」。選考ポイントとして挙げられているのも人物重視の項目です。

三井不動産の掲示板・クチコミ - みん就(みんなの就職活動日記)

人とのつながりを大切にする企業!「三菱地所」

総合不動産で三井不動産に並ぶトップクラスの企業が三菱地所です。三菱グループの中核を担い、現在は丸の内から大手町にかけての都市再開発を推進しています。オフィスビル事業のほかにも「プレミアム・アウトレット」や「マークイズ」などの商業施設も手がけます。

2011年度には中長期経営計画「BREAKTHROUGH 2020 ~都市の未来へ、世界を舞台に快適な空間と時間を演出する企業グループ」を策定。現在はこの目標に向かって取り組んでいる最中です。

人事部副長(2016年6月時点)を務める河野安紀氏によれば、社風は「人と人の緊密な関係」。支えてくれる同僚や後輩、時には厳しく叱ってくれる先輩、「思うようにやっていい」と見守ってくれる上司の存在など、他の仲間たちと支え合いながら成長できる場所です。

そのため求める人物像には「多様な関係者と信頼関係を構築し、プロジェクトリーダーとして事業を推進できる人物」を掲げ、人とのつながりを作り上げられる人かどうかを重視しています。

三菱地所の掲示板・クチコミ - みん就(みんなの就職活動日記)

自分の「したい」と企業の「したい」を一致させる

自己分析は自分の「したい」を見極める作業、業界研究や企業研究は企業の「したい」を見極める作業です。就職活動ではこの2つを一致させることが内定のための大きなカギとなります。業界・企業研究を深めるほど、その場所で働く自分を具体的に想像できるようになり、自己分析もさらに深まります。これを読んで不動産業界に興味を持った人は、両者を一致させるためにより業界・企業研究を深めていきましょう。

参考

・日経業界地図
・四季報
・各社ホームページ

http://www.nomura-un.co.jp/recruit/works/
http://www.mec.co.jp/j/saiyou/fresh/recruit/message2.html

関連リンク

建設/住宅/不動産の就活情報・新卒採用クチコミ - みん就(みんなの就職活動日記)

f:id:hito-contents:20170801113356p:plain

監修:小室直子

臨床発達心理士
中級教育カウンセラー
東北福祉大学大学院修士課程卒業後、専門学校専任講師、大学の非常勤講師として心理学系科目の講義を行うかたわら、のべ200名の就職支援の経験を持つ。