就活の業界研究に役立てたい!人工知能(AI)業界の基礎知識まとめ

就活を進めるうえで、さまざまな業界を知るのはとても大切なことです。今回は、今後世界に大きな影響を与えるといわれる人工知能(AI)に関連する業界について、基礎知識も含めてわかりやすく紹介したいと思います。

人工知能(AI)に関連する業界とは?

まずは人工知能(AI)に関連する業界を確認しておきましょう。大まかにいうとAIの研究に力を入れている業界と人工知能の技術を活かしている業界に分けられます。

AIの研究に力を入れている業界

AIの研究に力を入れている業界としては、主にIT企業と電機メーカーが挙げられます。もともと技術者の多い業界のため、研究を行いやすい環境があるからと考えられます。国を問わず多くの企業や研究機関でAIに関する研究が進んでいます。

AIの技術を活かせる業界

今後、AIを取り入れる業界は広がっていくと考えられますが、早い段階で技術を活かしている業界をここでは紹介しましょう。

【自動車メーカー】
自動運転車の頭脳ともいえる部分にAIの技術が使われています。各種センサーが収集した周囲の情報をAIが処理することで自動運転が実現しています。人間が何もしなくてもすむ完全自動運転を実現するためには、運転中の危険を学習するAI技術(ディープラーニング)が必要とされており、実用化には時間がかかるといわれています。

【製薬会社】
創薬の分野でビッグデータとAIを活用し、研究開発の効率化を図る動きが加速しています。また薬などの医療情報を医療機関や医師に提供するMRの仕事も、人工知能がその一部を担うのではないかと予想されています。

【警備会社】
AI技術を用いた監視カメラによって、犯罪の予兆を検知する技術が開発されています。\

f:id:hito-contents:20180528135420j:plain出典:pixabay

AIを知るうえで押さえておきたい企業とは?

ここでは、具体的にAIに関連する企業の事業や研究開発の中身を確認しておきましょう。ちなみに特許庁の『特許出願技術動向』によると、人工知能関連の特許出願件数では多い順にIBM、マイクロソフト、ソニーとなっています。

アメリカのIT企業、インターネット関連企業

・フェイスブック
AI研究所を設立し、画像認識や自然言語処理などの技術を研究しています。

・IBM
IBMが開発しているAIコンピューター、「Watson(ワトソン)」が有名です。日本航空や楽天、三井住友銀行など多くの企業が取り入れています。学習する質問応答システム、自然言語の言い回しの多様性などに特徴があります。

・グーグル
検索や翻訳機能などさまざまなサービスにAI技術を応用しています。対話型AIの「Google アシスタント」、スマートスピーカー「Google Home」など実用化も進めています。

・アマゾン
倉庫内を自走するAIロボット開発会社の買収、ドローン宅配の実験、家庭用スピーカーの開発などAI技術の活用に力を入れています。

・マイクロソフト
スカイプの同時通訳機能などでAIが使われています。

・アップル
音声アシスタントであるSiriは機械学習、自然言語処理などを行うAIの技術が使われています。感情認識ベンチャー「エモーシャント」を買収するなどAIの分野に力を入れています。

日本のIT企業

・Mujin
産業用ロボット技術を手がけるベンチャー企業です。AIを活用した制御装置などを開発しています。

・ソフトバンク
人間型ロボット「ペッパー」を手がけています。家庭、ビジネス、教育機関などで使われており、用途が広がっています。インターネットとつながり、クラウドを通じて機能の追加や改善も行われます。

▽IT業界に関するクチコミはこちら
情報処理/システムの就活情報・新卒採用クチコミ - みん就(みんなの就職活動日記)

日本のメーカー

・ソニー
2017年春入社の新卒採用からAI研究者の枠を設けるなど、研究に力を入れています。自律的かつ継続的に学び、幅広い領域に適応できる新たなAI技術の構築に取り組んでいます。

・ファナック
学習する産業用ロボットの開発を行っています。

・トヨタ自動車
2016年1月、アメリカに人工知能研究所を新設しました。事故を起こさない車や高齢者をサポートするロボットなど、人間と協調することができる人工知能技術の開発に取り組んでいます。

アジアの企業

・アリババグループホールディングス
仮想商店街、電子決済、オークションサイト、クラウドのデータ分析などにAIを活用しています。

・鴻海精密工業
人型ロボット「ペッパー」事業をソフトバンクと共同展開しています。

参考:日経業界地図 2018年版

AIの動向と今後の展望について

AIに関する近年の動向と今後の展望も確認しておきましょう。

注目が集まるディープラーニングとは

AIを活用するにはビッグデータと呼ばれる大容量のデジタルデータが必要です。そのビッグデータを取り込み、コンピューター自ら学習していく「ディープラーニング」の技術が高度化しており、AIが近年注目を集めるようになりました。与えられたルールに基づいて処理を行う従来までのコンピューターとの大きな違いはこのディープラーニングにあります。ビッグデータを保持する企業にとっては人工知能は大きなビジネスチャンスになるでしょう。

AIは危険?シンギュラリティとは何か

AIの未来を考えるときによく登場するのがシンギュラリティという言葉です。シンギュラリティとは、AIが人類の知能を超える転換点のこと。AIが高度な学習を繰り返し、さらに優秀なAIが生まれていくことで、いずれ人類を支配することになるのではと恐れられているのです。シンギュラリティには楽観的な意見もあれば、悲観的な意見もありますが、安全運用のためのガイドラインが必要であるという考えはほぼ共通しているようです。

今後のAI

AIは今まさに研究が進んでいる状態で、研究者の争奪戦が世界中で繰り広げられています。ベンチャー企業を大手IT企業などが買収する流れも続いており、今後も業界再編が至るところで行われると考えられます。また、AIはビッグデータがあってこそ成り立つ技術です。画像データやSNSの書き込みなど大量のデータを保有する企業と、AI技術を持つ企業がタッグを組むなど、提携の動きも加速しそうです。

就活ではAIが各業界にどのような影響を与えるか知識や考えをまとめておこう

AIは多くの業界に影響を与えると考えられています。業界研究をする際は、その業界へどのような影響を与えるか想像することも大切ではないでしょうか。AIはビッグデータがあって成り立つので、志望する企業がどのようなデータを持っているかという点もチェックするといいでしょう。

参考

[1]平成26年度 特許出願技術動向調査報告書(概要)
[2] https://www.jpo.go.jp/shiryou/pdf/gidou-houkoku/26_21.pdf
[3]2018.3.18

[1]日本経済新聞社 (編集)
[2] 2017/8/26
[3]日経業界地図 2018年版
[4]日本経済新聞出版社

関連リンク

情報処理/システムの就活情報・新卒採用クチコミ - みん就(みんなの就職活動日記)
通信/ネットワークの就活情報・新卒採用クチコミ - みん就(みんなの就職活動日記)

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著者:沖 圭祐

関西在住のライター、キャリアコンサルタント。 総合大学卒業後、大学受験予備校で進路相談の職員を経験。大学職員として勤務した後、ライター、キャリアコンサルタントとして独立。 現在では就職活動、転職活動、働き方といった分野を中心に記事を書いています。履歴書、エントリーシート、小論文作成のアドバイスや添削といった仕事もしています。食べることが大好きで、お土産やグルメの記事も執筆中。教員免許や国家資格であるキャリアコンサルタントの資格も所持しています。