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【5分で分かる業界研究】IT業界の主要ビジネス・SIerの5分類

IT業界の中では企業数が多いSIer。新卒採用でも、SE・プログラマー職を中心に多くの求人があり、門戸が広いと言えるでしょう。各企業群において、それぞれどんな特徴・分類があるのか、どんな人に向いているのかをご説明します。

SIerの仕事とは

SIerとはシステムインテグレーターの略で、生産・物流・経理や人事など、企業における各種業務管理を効率的に行うためのシステムを構築します。企業区分によってはどんな業種や業務に強いか、またどんな技術に優れているかが異なります。

SIerの代表的な区分

・ユーザー系
以前は金融、商社、交通、流通など大手企業のシステム部門でしたが、その後独立し、現在はITビジネスをメイン事業としている企業を指します。比較的親会社から発注される案件の規模が大きく、売上が安定しているもののそれ以外の案件に挑戦しにくいという特徴もあります。

・メーカー系
以前はNECやキャノンなどコンピューター、ハードウェアメーカーのシステム部門でしたが、その後独立し、現在はITビジネスをメイン事業としている企業です。親会社を経由した案件もありますが、ユーザー系ほどは親会社色が少なく、幅広い業態のクライアントを持つ企業が多いです。

・コンサル系
コンサルティングファームやシンクタンク内に、システム開発部門を持つ企業です。経営コンサルティングを進める中で、経営課題を解決するシステムが求められることが多く、売上の大規模をIT部門が占めるコンサルティングファームも多数あります。また、外資系企業が多いことも特徴です。

・独立系
SIerの中で最も多い企業群。ユーザー系、メーカー系、コンサル系などの親会社が存在しない企業は全て「独立系」と定義されます。比較的大企業が多いユーザー系、メーカー系と比較すると、規模の小さい企業が多いと言えるでしょう。案件構成や強みとする技術領域も多岐に渡ります。

▽コンサル系企業についてのクチコミが多数!
コンサル/シンクタンクの就活情報・新卒採用クチコミ - みん就(みんなの就職活動日記)

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「ユーザー系」の代表企業とその特徴

銀行・証券、商社、交通、電力、流通など多様な親会社を持ち、親会社やグループ会社のシステム開発・運用案件を中心に担う「ユーザー系」。その代表的な企業と、「ユーザー系」企業の特徴・働くやりがいは次の通りです。

【代表的な企業】
損保ジャパン日本興亜システムズ、三菱UFJインフォメーションテクノロジー、伊藤忠テクノソリューションズ、新日鉄住金ソリューションズ、電通国際情報サービス、みずほ情報総研など

「ユーザー系」企業の特徴

◎比較的大手企業であり、売上も比較的安定的
◎親会社の案件が中心となり、業務領域が限定されることも

ユーザー系企業では、親会社やグループ会社のシステム開発・運用案件を中心に担うため、親会社の業態や業務領域について専門性を深めたい、じっくりひとつの案件に携わりたいという人には向いているでしょう。

反面、幅広い案件に挑戦したい、多様な業務知識や技術を身につけたいという人にはやや不向きかもしれません。新規開発よりも運用保守の割合が多い企業もあるため、将来どんなシステム開発を行いたいのか、自分自身を見つめて判断すると良いでしょう。

「メーカー系」の代表企業とその特徴

コンピューター、ハードウェアメーカーから独立した「メーカー系」。大きくは日立系、NEC系、キャノン系などが存在します。その代表的な企業と、「ユーザー系」企業の特徴・働くやりがいをご紹介します。

【代表的な企業】
・日立ソリューションズ、日立システムズ
・NECソリューションイノベータ
・キャノンITソリューションズ
・日本IBM ※システム開発部門、ハードウェア部門を1企業に併設

「メーカー系」企業の特徴

◎比較的大手企業であり、比較的給与・待遇が高い
◎自社プロダクトの開発を行うことも

親会社・グループ会社内のシステム開発に加え、自社プロダクトに携わることもあります。グループで連携しソフトウェア・ハードウェア開発を行うといったプロジェクトも。案件によってはひとつのサービス・商品に少人数で関わることもあり、幅広いスキルが要求されるケースもあります。

また、ユーザー系よりは親会社の案件比率が低く、独立系と同じように幅広い業態のクライアントを持つ、ユーザー系と独立系の中間的な案件比率であることも特徴のひとつ。比較的多様な業界・業務の案件を保有しているため、キャリアの幅も多様だと言えるでしょう。
加えて、大手企業のグループ会社であるため、給与や福利厚生などが比較的充実しており、比較的働きやすい職場と言われています。

「コンサル系」の代表企業とその特徴

コンサルティングファームやシンクタンク内に、システム開発部門を持つ「コンサル系」企業。その代表的な企業と、「コンサル系」企業の特徴・働くやりがいをご紹介します。

【代表的な企業】
アクセンチュア、野村総合研究所、アビームコンサルティング、みずほ情報総研、日本総合研究所、三菱総合研究所など

「コンサル系」企業の特徴

◎比較的給与水準が高い反面、外資系が多く離職率も高い
◎独立系企業同様、幅広い案件を保有

企業の経営戦略立案やM&A、新興国への進出戦略などを行うコンサルティングファーム。その課題解決手法のひとつとして、システム開発部門を併設しているのが「コンサル系」企業です。とはいえ、売上の大半をシステム開発部門が担うことも多く、実態はIT企業であるということも多々あります。

ユーザー系、メーカー系同様、大手企業の大型案件に携わることが殆ど。プログラマーというよりはSEとして統括を行う、もしくは各技術/領域のスペシャリストになるキャリアパスが一般的です。

ユーザー系企業にも言えることですが、大型案件の直請けとなる場合が多く、複数の開発会社を束ね指揮することが多いため、新卒でも出向エンジニアのマネジメントを行う立場となるケースが殆どです。裁量を重視する人には向いていますが、反面自分の手を動かしてものづくりをしたい人、大きいプロジェクトよりは小さいプロジェクトで全体を見通したいという場合は適さない場合もあるでしょう。

「独立系」の代表企業とその特徴

ユーザー系、メーカー系、コンサル系、どれにも属さないSIerである「独立系」。その代表的な企業と、「独立系」企業の特徴・働くやりがいをご紹介します。

【代表的な企業】
大塚商会、SCSK、日本ユニシス、インターネットイニシアティブ、トランス・コスモス、富士ソフトなど

「独立系」企業の特徴

◎中小企業を含め、多様な企業が存在
◎コンサル系同様、幅広い案件を保有

親会社がなく、独立経営でシステム開発を行う「独立系」。中小企業も多く、企業数で言えば一番多い企業群です。企業ごとに強みとする業界・業務、また技術が異なるため、自分が何に興味を持てるのか次第で企業の魅力は異なります。

SEではなく、プログラマーの募集をする企業も多く、自分で手を動かしモノづくりをしたいという人には向いていると言えるでしょう。反面、システム開発の二次請け・三次請けといったポジションとなり、出向でプロジェクトを転々としながら一部の機能設計を行うといった中小企業も多く、裁量を求める人には不向きな職場もあります。

SIerの就活は、企業の成り立ちをチェックしよう

同じSIerでも、企業の成り立ちによって業務範囲が異なります。どんな親会社があるのか、もしくはないのか。それ次第でどんな仕事がメインとなるのかが決まってきます。業務範囲が違えば、仕事内容も、やりがいも、伸ばせるキャリアも異なります。自分はどんな仕事・キャリアを求めるのか、改めて整理してみて下さい。

関連リンク

コンサル/シンクタンクの就活情報・新卒採用クチコミ - みん就(みんなの就職活動日記)
情報処理/システムの就活情報・新卒採用クチコミ - みん就(みんなの就職活動日記)

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著者:おくいはつね

2006年より人材系企業にて、中途採用営業、営業支援、新規事業を経験。その後、東証一部上場企業などの採用コンサルティングや組織開発、研修プログラム開発、新卒採用ツール企画制作などに携わる。慶應大学などの教育機関でキャリア開発ワークショップを実施。また人材育成領域の事業立ち上げやマーケティングも行っている。