断ってもいいの?内定者アルバイトのメリット・デメリット比較

内定が決まってホッとしたもの、内定先からアルバイトの打診。断っても内定取り消しになることはないのかと悩んでしまうかもしれませんね。そこで、内定者アルバイトのメリット・デメリットから断り方まで詳しくご紹介します。

企業が内定者アルバイトを打診する背景とは?

内定者アルバイトとは、内定者が内定先の企業でアルバイトをすることです。企業が内定者にアルバイトを打診する理由を考えていきましょう。

入社前の辞退を防ぐ
企業が社員1人を採用するのにかかる費用は数十万円です。それだけの費用をかけて内定まで進んだ学生に辞退されれば、ムダな費用を使うことになり、企業にとっては大きな痛手。できるだけ入社前の辞退を避けたいのが本音でしょう。

・社内の活性化
内定者が働くことで、社内の活性化を図りたい企業もあるでしょう。フレッシュな学生が入ることで、社員も初心に返ったりモチベーションが上がったりするからです。

・人手不足
単純に人手が不足しているために、内定者アルバイトを求める企業もあります。おそらく簡単な業務が中心となりますが、実際に社員がどのような仕事をしているのか見られるので、入社後がイメージしやすいでしょう。

・入社がスムーズ
アルバイトとして一定期間働けば、社内の雰囲気や社員の人柄、社内のシステムなどに慣れるため、入社後の業務がスムーズになるという狙いもあります。

・内定者を把握する
採用面接などでは知り得ない内定者の資質や姿勢を把握するために導入する企業もあるかもしれません。

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内定者アルバイトのメリット

次に、内定者にとってのメリットをご紹介していきます。

・仕事の流れや進め方が学べる
一定期間アルバイトをすることで、実際の仕事を見聞きすることができ、流れや進め方を自然に学べます。

・入社後をイメージできる
職場環境への理解が深まるだけでなく社内の雰囲気もつかめるので、入社後がイメージしやすくなります。入社後は誰でも緊張して慣れるのに時間がかかるものですが、アルバイトをすればこのような緊張やストレスは軽減できるでしょう。

・社内での人脈を構築できる
社会人にとって人脈は重要。それは社外に限ったものではなく、社内でも同様です。アルバイトのうちから一緒に働く先輩社員といい関係を築いておけば、入社後に相談相手になってもらえたり、細かい指導をしてくれたりするはず。入社前から働きやすい環境を整えておけば、入社後は仕事がしやすくなるでしょう。

・社内の配置や様子が覚えられる
最初のうちはどこにどの部署があるのか、どこでコピーができるのかなど、わからないことばかりですが、アルバイトをすれば入社までに社内の配置や様子が覚えられます。社内の様子がわかれば、入社後は与えられた業務に集中できるでしょう。

・入社後に即戦力としてスタートできる
これまでご紹介したメリットに通ずることですが、学生時代には知らなかったビジネスマナーなどを身につけたり環境に慣れたりすることで、入社後に即戦力としてスタートできます。他の内定者が入社してきたとき、同期より一歩リードできるのは大きなメリット。スタートから差をつけたい方にはおすすめ。

・お金をもらいながら学べる
学生時代にしてきたアルバイトとは異なり、給料をもらいながらビジネス環境で実践的な学びを得られることもメリットといえます。

・やりたい仕事かどうか確認できる
実際に内定企業で働くことで、本当にやりたい仕事かどうかを確認できるのもプラスの要素。アルバイト中は雑用が中心ですが、社員の業務を観察することでじっくり確かめることができるでしょう。

内定者アルバイトのデメリット

メリットがあれば、当然のことながらデメリットもあります。デメリットもしっかりチェックしてみてください。

・仕事内容によってはスキルが身につかない
ビジネスの場で働いたことがないアルバイトという立場の人ができることは限られています。そのため、雑用ばかりであまりスキルが身につかないという場合もあるかもしれません。可能であれば、始める前にアルバイトの仕事内容を確認してみましょう。

・自分の都合で働けない
通常、企業でアルバイトする場合、勤務時間は平日のビジネスタイムです。卒論などに費やす時間や友人との時間を削らなければならず、時間的な融通が利かないこともあるでしょう。

・単位不足で卒業が危うくなる
上記項目とも関連しますが、他の社員と同じように働かなければならない場合、忙しすぎて単位不足や卒論が終わらず、卒業が危うくなることも考えられます。せっかく内定を手にしたのですから、しっかり卒業できるように学業を優先することも忘れずに。

・学生最後の休みを満喫できない
学生最後の時間をアルバイトに費やせば、やりたいことができなくなってしまいます。仕事を始めてしまったら、なかなか旅行に行ったり資格を取ったりする時間は持てません。学生最後の時間は二度と戻ってこないので、何かやりたいことがあるならアルバイトはあまりおすすめできません。

・自信を喪失する可能性がある
意気込んでアルバイトを始めたものの、雰囲気や業務に馴染めず、自信を失ってしまう人もいるかもしれません。ミスをして叱られたり業務内容が理解できなかったりすれば、落ち込んでしまうおそれもあるでしょう。落ち込みやすい人は注意が必要ですが、大切なのはミスを続けないこと。自信を失う必要はありません。

内定者アルバイトの打診は断ってもいい?

内定者アルバイトの打診を断れば、内定が取り消しになったりやる気がないと思われたりするのではと心配になるかもしれませんが、内定が取り消されることはまずありません。辞退することが内定に影響を及ぼすような企業であればブラックの可能性あるので、就職しない方がいいでしょう。
法的に労働契約が成立するのは4月1日から。それまでは内定者と企業の関係は「始期付解約権留保付労働契約」になり、内定者はまだ従業員ではありません。つまり、内定者は4月1日まで働く義務はないということ。当然のことながら、アルバイトの打診を断ることは法的にも問題ありません。

内定者アルバイトの打診を受けた場合、「はい、よろしくお願いします!」と即答しないで、自分から週何日、何時から何時まで、と働ける時間を提案するようにしましょう。そこで双方の都合を確認しておけば、後に問題を抱えることも避けられるはずです。何も提案せずに、週5日残業をすることになれば、自由な時間はなくなってしまいます。提案することはマイナス要素ではありませんから、事前にしっかり提案・相談するようにしましょう。

内定者アルバイトや内定を辞退するには?

内定者アルバイトを辞退する理由は人それぞれですが、基本的にはウソをつかずに正直に話すことをおすすめします。なぜなら、ウソはバレる可能性があるうえ、バレなくてもウソっぽいと勘ぐられることになるからです。これから働く企業との信頼関係を大切に考えるなら、正直に話して誠意を見せるのがベスト。以下にいくつか例文をご紹介しますので、参考にしてみてください。

<単純に断る場合>
「アルバイトの件ですが、大学の仲間と卒業旅行を予定しているため、辞退させていただきます。本当に申し訳ございません。」

<アルバイトの意思を示した後に断る場合>
「連絡が遅くなり、申し訳ありません。アルバイトの件ですが、大学の友人と卒業旅行をすることになり、お伺いできなくなってしまいました。卒論後には、アルバイトをさせていただくという方向で考えておりましたが、お断りする結果になり申し訳ございません。働き始めるとなかなか友人との旅行も難しくなるため、ご理解いただければ幸いです。」

<旅行などの後にアルバイトできる場合>
上記のように断った後に
「旅行は○月○日までの予定になりますが、○日以降で何かお手伝いできることがあれば、是非参加させていただきたいと思います。」

<アルバイト後に自分に合っていないと判断した場合>
「内定者アルバイトでは大変お世話になりました。誠に申し訳ありませんが、内定を辞退させていただきたいと思い、ご連絡いたしました。実際に働いてみて、自分に合わないように感じたからです。本来であれば直接伺ってお話しすべきことですが、取り急ぎお電話での連絡とさせていただきました。ご迷惑をおかけすることになり、誠に申し訳ございません。」

自分にベストな道を選択しよう!

内定者アルバイトにはメリットとデメリットの両方があります。断ることは内定に影響しませんが、自分の置かれた状況をよく見て、ベストな道を選択するようにしましょう。また、内定者アルバイトを受ける場合は、自分が働ける条件をしっかり提案することも忘れずに!

関連リンク

内定辞退ってどうやってするののクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)

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著者:reisuke

人材派遣会社で数年間コーディネーターとして従事し、その後海外へ。現在は、ライター・翻訳者・日本語教師という3つの顔を持つ。政治・経済・教育を中心に幅広いジャンルで執筆中。